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2022年「第22回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介(2)

明日4月30日(土)、「第22回不忍ブックストリート 一箱古本市」(11:00~16:00)、
<とみきち屋>「HOTEL GRAPHY 根津」https://t.co/mcAX3neTQf さんに出店いたします。

一箱古本市を通じて知り合った店主さん、お客さんはたくさんいらっしゃいます。お顔を思い浮かべると、あの時はこんなことがあったな、こんな本を持ち帰ってもらったなと、さまざまな記憶がよみがえってきます。
3年ぶりの開催、お目にかかれたら…と願いをこめて明日は会場でお待ちしています。
もちろん、新しい方々との出会いにも期待して。

それでは、出品本の一部紹介第二弾です。

【文庫本】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ

■多和田葉子『溶ける街 溶ける路』  講談社文芸文庫
■黒岩比佐子『音のない記憶』★ 角川ソフィア文庫

多和田さんの本はほんとうに人気があって、これまで20冊は届けてきたでしょうか。以前、多和田さんと私が高校の同期ということを、一箱古本市についてのブログで書きました。それをご覧になった黒岩比佐子さんから連絡をいただき、黒岩さんが高校の一年先輩ということも判明。いつかゆっくり話をしましょうと約束をして間もなく、黒岩さんは亡くなられました。一箱古本市がもたらしてくれた縁だったのに、残念でなりません。
黒岩さん渾身の作、『音のない記憶』も出品します。

■モーリス・パンゲ『自死の日本史』★ 講談社学術文庫

フランス人哲学者の著者が日本における自死を、武士道の切腹を根底において考察する日本文化論。史実的にみて多少の瑕疵はあるようですが、これだけ踏み込んで書かれていることに驚嘆します。三島由紀夫に関する記述は出色。

■アーサー・ケストラー『機械の中の幽霊』★ ちくま学芸文庫

ダーウィンの進化論に対する批判という枠には収まらない。壮大なヴィジョンのもと、人間の可能性を説いており、こうなると奇書に近いともいえるでしょう。一向に復刊の気配がありません。

■坂井弘『故人』★ 講談社文芸文庫

34歳という若さで事故死した山川方夫に捧げる鎮魂の書。山川方夫ファン必読。

■内藤礼『世界によってみられた夢』★ ちくま文庫

何と静謐で繊細な世界!光と影の、えもいわれぬバランスに魅了されます。こんな小さな作品なのに大きな存在感を伴い、魂の鼓動のようなものさえ感じられ。手にとってご覧になってみてください。気に入っていただけると思います。

■中平卓馬・篠山紀信『決闘写真論』 ★ 朝日文庫

中平卓馬の写真論は哲学にほかならない。言葉のひとつひとつに、鋭いナイフに抉られるような感覚を覚えます。

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ほかにもこんな文庫本を。

■淀川長治・蓮實重彦・山田宏一『映画千夜一夜 上・下』 ★ 中公文庫
■中沢新一『フィロソフィア・ヤポニカ』 ★ 講談社学術文庫
■マッキントッシュ 『薔薇十字団』 ★ ちくま学芸文庫
■井上究一郎『ガリマールの家』 ★ ちくま文庫
■後藤明生『首塚の上のアドバルーン』 講談社文芸文庫
■塚本邦雄『新撰 小倉百人一首』 ★ 講談社文芸文庫
■高山宏『殺す・集める・読む』 ★ 創元ライブラリ
■テリー・イーグルトン『文学とは何か  上・下』 岩波文庫
■コルタサル『石蹴り遊び 上・下』 ★ 集英社文庫
■『シモーヌ・ヴェイユ アンソロジー』 河出文庫
■野呂邦暢『失われた兵士たち』 ★ 文春学藝ライブラリー
■茨木のり子・長谷川宏『思索の淵にて』 ★ ちくま文庫

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ほか多数

用意した本を一度には並べられませんので、入れ替え、補充をします。
そのため、前半と後半では箱の中身も結構変わります。お時間が許すようでしたら、二度足をお運びください。

みなさまのお越しをお待ちしております。

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2022年「第22回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介(1)

4月30日(土)開催の「第22回不忍ブックストリート 一箱古本市」(11:00~16:00)
<とみきち屋>「HOTEL GRAPHY 根津」https://t.co/mcAX3neTQf さんに出店いたします。

しば犬堂+藤棚さん、ビーナイスの本屋さん、 kafka(かか) さん、 ポップアップライブラリー さん、モロモロさんとご一緒させていただきます。 全6箱

もうひとつのスポットは忠綱寺 https://chukoji.jp さんです。全19箱

【店主さん一覧 】こちら➡  http://shinobazu-bookstreet.com/?page_id=5625

3年ぶりに開催される不忍の一箱古本市。再開を心待ちにしていた方は大勢いらっしゃると思います。コロナ禍の制限はありますが、本を通じてみなさまと楽しい一日を過ごしたいと思っています。

多くの人と出会い、多くの本を届けてきました。気がつけば、本を手にされ喜ばれている方々の笑顔を見られるのが、自分の喜びになっていました。頼まれもしないのにお薦めの本を、時間をかけて集めるのはそのためでもあります。

素敵な本や人との出会いがみなさまに訪れることを祈りつつ、多くの方々のご来場をお待ちしております。ぜひおでかけください。

箱の中の本は入れ替え、補充を行います。午前と午後では箱の中身が変わることも多いので、よろしければお食事、散策の後もう一度お越しください。思わぬ本が見つかるかもしれません。

それでは、出品本の一部を紹介いたします。

【単行本ほか】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ

■シオラン『崩壊概論』★国文社

ペシミズムの極致。シオランの毒は強烈なので、読むには覚悟が必要です。
昨今続々と復刊されているのは時代の趨勢でしょうか。しかし、この本が復刊される見込みはかなり低いはずです。

■上林暁『故郷の本箱―上林曉傑作随筆集』★夏葉社
■小山清『風の便り』夏葉社

いずれも滋味あふれる書。夏葉社さんは本当に素晴らしい仕事をされていますね。これまでは主にファンの間で強い関心の持たれていた作家の秀作が、広く知られるようになりました。嬉しいことです。

■鶴見俊輔『悼詞』★ 編集工房ノア
■山田稔『山田稔自選集Ⅱ』編集工房ノア

編集工房ノアさんも忘れてはいけませんね。これまでどれほどお世話になってきたことか。
鶴見俊輔、山田稔、天野忠、杉本秀太郎ほか良質な本が目白押し。
深く心に残る追悼文は数多くありますが、この鶴見俊輔『悼詞』と吉本隆明『追悼私記』は出色だと思います。

■本間健彦『60年代新宿アナザー・ストーリー』 社会評論社

1969年から72年の新宿における熱い文化の息吹がダイレクトに伝わってきます。
タウン誌『プレイマップ』が当時の若者たちを狂喜させたのもうなずけます。登場人物もすごい。
植草甚一、寺山修司、草森紳一、唐十郎、野坂昭如、斎藤龍鳳、田中小実昌、田辺茂一、中上健次、芥正彦、殿山泰司、鈴木史郎康、吉増剛造、高田渡、虫明亜呂無、田村隆一、長田弘、大瀧詠一、篠山紀信、別役実、白石かずこ、ほか多数。名前を見るだけでワクワクしませんか?

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いわゆる古本好きの方々の間ではよく知られている以下の本も出品。

■中山信如『古本屋的! 東京古本屋大全』 本の雑誌社

■小田光雄『古本屋散策』 論創社
■荻原魚雷『古書古書話』 本の雑誌社
■坪内祐三『シブい本』 ★ 文藝春秋
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ほかには

■石田英敬・東浩紀『新記号論 脳とメディアが出会うとき』 ゲンロン叢書
■仲正昌樹『現代ドイツ思想講義』 作品社
■村上春樹『古くて素敵なクラシック・レコードたち』 文藝春秋
■若島正『乱視読者の新冒険』★ 研究社

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などです。

次回は文庫本の紹介になります。

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2019年「第21回不忍ブックストリート 一箱古本市」店主レポート(2)

10年以上「一箱古本市」に参加していると、足を運んでくれた方々や、引き取られていった本のことなど、様々なことが思い出される。
亡くなられたHさんには、いつも10冊以上(多い時には20冊以上)購入していただいただけではなく、本に関して多くのことを学ばせていただいた。初めてお会いしてからしばらくは、この方が古本界では有名な方とは知らず、気楽にお話させていただいた。どんな方か知った後も、変わらずに接してくださり、懐の深い方だった。

高校の先輩でもあった作家・黒岩比佐子さんの死はショックだった。これからいろいろとお話ができそうになった矢先だったので、いっそう胸が痛んだ。

dozoさん、Yさん、(E)さん、Mさん(現在、〈ますく堂なまけもの叢書〉発行人)、<コローのアトリエ>の屋号で近年古本市に出られているNさんなどには長年足を運んでいただいている。
jindongさん、長谷川さんに最近お会いできなくなったのは寂しい。

一箱参加後、お店を開かれた方も多い。<たけうま書房>さん、<モンガ堂>さん、<JUNGLE BOOKS>さん、<青聲社>さん、<ますく堂>さん、<忘日舎>さん、<雲雀洞>さんなど。

このところ一箱への店主参加はされなくなってしまったが、お世話になった<四谷書房>さん、<書肆紅屋>さん。

一箱古本市、みちくさ市を通じて本当に多くの方々との出会いがあった。そして、店主同士親しくさせていただいている方も多い。

古本市への参加を迷っているなら、思い切って出店されることお勧めします。楽しいですよ。

<とみきち屋>は並べる本が偏っているためか、参加しはじめた頃は女性のお客様が非常に少なかったのですが、近年はお客様の半分は女性になりました。当初はせいぜい2割程度だったのですから驚きです。今回も多くの女性に、印象に残る本を購入いただきました。以下その例です。

「いい本をそろえてますね」とお褒めいただいた30代と思われる方に『革命的な、あまりに革命的な』(絓秀実)、『百年の孤独』(マルケス)の2冊を。
同じく30代と思われる方が『薔薇十字の魔法』(種村季弘)、『神秘学大全』(ボーウェル)、『カフカとの対話』(ヤノーホ)の3冊。

しばらく興味深げに本をじっくり読んでいらした若い方に、「それは面白いですよ。お薦めです!」と声をかけ、『文体練習』(レイモン・クノー)を。

いずれも若い女性の方には武田百合子の作品を。お一人は『あの頃 単行本未収録エッセイ集』。もうお一人は『富士日記(全3巻)』。上巻を購入後でかなり相当迷っていらしたので、「重なってしまう上巻はどなたかにあげられては?」と、1冊分を値引きして引き取っていただく。是非読んでもらいたいという気持ちが強いため、ついつい押し売りのようになっってしまいます(笑)

学生の頃むさぼるように読んだ『モンマルトル日記』(辻邦生)を購入いただけたのは嬉しい限り。以前一回だけ購入いただいたことがあり、記憶に誤りがなければ、<わめぞ>の退屈男さんだったと。

『レヴィナス・コレクション』、『ナボコフ文学講義上・下』、『若い荒地』(田村隆一)、『旅をする裸の眼』(多和田葉子)、『「伝える」ことと「伝わる」こと』(中井久夫)、『池袋モンパルナス』(宇佐美承)、『笛吹川』(深沢七郎)なども女性のお客様の手に渡っていきました。

「このシリーズ、ほかにもありませんか?」とお尋ねいただいた男性に『60年代の過ぎた朝』(ジョーン・ディディオン)を購入いただく。アメリカコラムニスト全集は確か17冊ほど出ていたと思うが、今回の出品はこの1冊のみ。かなり迷った末出しました。自宅には妻が仙台の<火星の庭>さんで購入した『アップダイクの世界文学案内』が残っていますが、これは手放せません。

女性だけでなく若い男性のお二人以上、グループで来られる方も増えています。漏れ聞こえてくる会話から、よく読んでいるのだなあと感心しきり。今回も男性二人連れに、『見続け涯に火が…』(中平卓馬)、『小説から遠く離れて』(蓮實重彦)、『お供え』(吉田知子)、『不穏の書、断章』(ペソア)計4冊購入いただく。

2回目に参加した一箱古本以来の出品だった『無声戦争日記』[全7巻]。探している方はいるはずと、今回は箱入りセットを用意したのが大正解。『日本女地図』(殿山泰司)角川文庫と一緒に喜んで引き取っていただけました。

前述<コローのアトリエ>さんとみちくさ市で庄野潤三、川本三郎などのお話をされたという年配の男性。この一箱にも出店されていますよとお伝えする。当店では『聖ヨハネ病院にて・大懺悔』(上林暁)、『珈琲挽き』(小沼丹)の2冊を。

複数冊所有しているときには出す『わがいのち月明に燃ゆ』(林尹夫)ちくま文庫。久しぶりに旅立っていきました。「昔単行本で読んだんだけど今は手元に無くてね。懐かしくて久しぶりに読んでみたくなったよ」とおっしゃる高齢の男性に。こういう喜びがあるので一箱に出るのをやめられないのです。

さて、授賞式では大きな大きなサプライズがありました。
いつもの古書現世・向井さんを中心とした<わめぞ>のみなさんに代わり、今回は新刊『銭湯断片日記』(龜鳴屋)を出されたばかりの武藤良子さんがプレゼンターのお一人でした。第一候補だった方がたまたま(不運にも)会場にいらっしゃらなかったため、取り決めに従って第二候補の名前が告げられました。
「<とみきち屋>さんに」と聞いて我が耳を疑いました。

初参加の際に<南陀桜綾繁賞>を、2回目の参加では<黒岩比佐子賞>を戴いていましたので、「うちはもう絶対に無い」と思いながら、その後はずっとのんびりと授賞会場に座り、ほかの方々の喜ばれる姿を昔の自分を重ね合わせるように見ていたからです。
加えて、一人でも多くの方に喜んでいただけたらという思いが強くなり、3回目の参加以降は、テーマをつくることもなく、煎餅缶を用いた見栄えのしない店構えのまま、入手しにくい本を、或いは高額でしか入手できない良本をできるだけお求めやすい値段で揃えるということのみに専念してきましたので。

何より驚き、嬉しかったのは武藤良子さんから戴けたということです。不忍の一箱古本市、雑司が谷のみちくさ市に出店するようになってから何度もお会いすることはありましたが、親しくお話しさせていただくというわけではないのです。
かつて個展を観に行ったり、往来座の外市や月の湯での古本市の際に、ビールの差し入れをしたことはありましたが…。

武藤さんの文章やイラストから匂いたつ感性には、私たち二人とも惹かれています。たぶん、昨年亡くなった父がイラストレーターで、文章を好んで書いていたことの影響もあるのでしょう。

棚から大牡丹餅のような受賞ではありましたが、この上ない喜びです。ありがとうございました。
武藤さんからは新刊の『銭湯断片日記』(龜鳴屋)を戴きました。手作り感があって、内容も温もりのある素晴らしい本です。皆さんもぜひ読んでみてください。

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本の情報→ kamenakuya.main.jp/銭湯断片日記/
武藤良子さんのtwitter→ https://twitter.com/ochimusya_z

久しぶりにお目にかかれた水玉さんとご一緒に来店いただいた武藤さんには以下の本を購入いただきました。

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2019年「第21回不忍ブックストリート 一箱古本市」店主レポート(1)

4月28日(日)に開催された「第21回不忍ブックストリート 一箱古本市」では、多くの方々にご来場、ご購入いただきありがとうございました。また、この不忍の一箱を無償で支えられている南陀楼綾繫さんほか実行委員の方々、助っ人の皆様、大家さんにも心より御礼申し上げます。

平成最後の本家一箱古本市、今年もまたその魅力と迫力を実感することができました。
本好きの方がこんなにも、まだまだいらっしゃると思えたことが嬉しくてなりませんでした。
それでは、当日の店主レポートです。

開店前から何人かのお客様に待っていただけるのは嬉しいものです。
お客様ではないけれど、以前お隣に住んでいて、谷根千界隈に引っ越されたOさんが、差し入れを持って会いに来てくれました。

鈴木さん。「今日の出品本をブログで見てくるのを忘れちゃったよ」と言いながら、大西巨人「地獄変相奏鳴曲」、埴谷雄高「死霊」。いずれも講談社文芸文庫、計5冊も。

dozoさん、差し入れありがとうございました。お会いできると心がほっこり温かくなるのです。昨年の一箱では久しぶりにお目にかかれて感激。今年も来店いただきました。鈴木理生「江戸はこうして造られた」ちくま文庫、田中貴子「百鬼夜行の見える都市」ちくま学芸文庫を。昔から江戸・東京関連の本を好まれていたので、来られた時のことを考え用意したのが大正解。

dozoさんも携わり、5月4日まで開催されている「立原道造歿後80周年記念展示」http://www.michizo.org/article)に足を運ぶつもりです。

「古書ますく堂なまけもの叢書」を発行しているMさん。本に関する該博な知識にはいつも圧倒されます。不忍一箱、みちくさ市、くにたちこしょこしょ市などを通じ、どれだけ本を購入いただいたことか。Mさんにはアレント「責任と判断」ちくま学芸文庫、壇原照和「白い孤影 ヨコハマ メリー」ちくま文庫を。美術、バロック音楽などにも造詣深く、なまけもの叢書のデザインを担当されているMさんの奥様・かんざきしおんさんには。バウムガルデン「美学」講談社学術文庫を。

いつも、楽しく会話させていただいているYさん。絶対興味ないと思われるお値段高めの本を「Yさんこれどうですか~」と押し売りのように持ちかけては閉口されています(笑)
しかし、Yさんは(男性ですが)当店にとって<幸運の女神>。Yさんに押し付けようとした本は9割以上の確率で他の方へと旅立っていくのです。今回、東雅夫「クトゥルー神話事典」学研Ⅿ文庫を目にとめて、「ありえへんやろ、なんでこんなんあるの?絶対読まんやろ」というお言葉を頂戴する。正直に申せば、ぱっと眼を通しただけです(笑)でも、必ずお求めの方がいるはずと入手しておきました。そして、無事、若い女性の方の手に渡りました。
Yさんには宮沢章夫「東京大学「80年代地下文化論」講義」白夜書房を。

以上4人の方々とは10年以上のお付き合いになります。

以前不忍でマッカラーズ「心は孤独な狩人」新潮文庫を購入いただいたこともある(E)さん。不忍はお久しぶりでしたが、「フーコー・コレクション」 [全6巻]ちくま学芸文庫を開店早々に。初版ではなかったものの、全品帯付きということで喜んでいただけたようです。(帰宅後確認したら私の蔵書も初版ではありませんでした) 当日2度目の来店時にはデリダやジジェクなどの話を。

今回出店叶わず傷心の<脳天松家>さんに「残念でしたね」と声をかけると、「それには触れないで…」と。このイベントに出店できない寂しさがどれほどのものか、想像がつきます。脳天さんには内堀弘の本を。慰めにはならないでしょうが、少しだけおまけを。

同じく出店できなかった<朝霞書林>さん。お父上を亡くされたばかりでしたが、連休で役所の手続きができないため足を運ばれたとのこと。改めてお悔やみ申し上げます。講談社文芸文庫の個人月報集を。これも少しおまけして。

会えませんでしたが、親しくさせていただいている<悪い奴ほどよくWる>さんも落選組のお一人。同じ店主としていつもWさんの出店・出品を楽しみにしているので、昨年に続き出られなかったのは寂しい限りです。

精力的で顔の広い<駄々猫>さんにはシュバリエ「貴婦人と一角獣」白水Uブックスを。途中某商店街で開催されるプロレスを観戦してからまた戻るというのだから兵です。親しみをこめて「駄々ちゃん」と呼んでいるのですが、駄々猫さんと親しい女性店主さんから「え~っ!?」と驚かれてしまいます。

ほんとうにお久しぶりにお目にかかれた<古本T>さん。話の端々に教養の深さがにじみ出る方。鎌倉「ヒグラシ文庫」での常設棚古本販売をやめられてからは、あまり積極的な活動はされていないと伺う。東浩紀「ゆるく考える」河出書房新社を。

昨年箱がお隣だった星まりも(駄菓子と雑貨 鳩♡頭巾)さん。その後お店も開かれるなど大活躍ですね。不思議なオーラが出ていました。森村桂「天国にいちばん近い島」角川文庫を手に取られたので驚いて伺ったところ、昭和をテーマにした催しに関連してこの本を知ったとか。なんとも言えないタイミングでした。

お仕事で東京を離れている<ベランダ本棚>さん。東京に戻り、フットワークの良さ、企画力、人を惹きつける魅力を存分に発揮してほしいと思うのは私だけではないはず。
お二人には差し入れを頂戴しました。ありがとうございます。

何年か前の不忍でも同じ会場でご一緒させていただいた<石巻まちの本棚 >さん、今回は箱がお隣でした。
2015年6月、Book!Book!Sendaiの最後の一箱古本市に参加した際、震災後の東北を見ておこうと、足を延ばし、石巻まちの本棚にも訪れました。木の本棚に彩られ、穏やかで、温かいスペースでした。お気に入りの本も多々あり、嬉しく思ったものです。ここでは毎年「石巻一箱古本市>も開催されていて、地元以外の方々も出店されているようです。今年は7月20日に開催。
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強く印象に残った女性のお客様が二人いました。お一人は、ほかでも鶴見俊輔の本を手に入れられ、当店でも鶴見俊輔の「期待と回想」朝日文庫と「思想をつむぐ人たち」河出文庫を引きとっていただいた方です。佐野洋子、武田百合子、荒川洋治、五味康祐(音楽本)などは、当店がほぼ毎回揃え、これまで同じ本が何冊も旅立っていきました。つまり、お気に入りお薦め本なので、いっそう嬉しいのです。

もうお一人は同じく女性で、永島慎二「フーテン」、竹中労「琉球共和国」、「田中小実昌ベスト・エッセイ」以上ちくま文庫とカナファーニー「ハイファに戻って 太陽の男たち」河出文庫計4冊をまとめ買いされた方。この選書にはぐっときました。カナファーニーはその前に<駄々猫>さんと話題にしたばかり。
そして後になって気づきびっくり。お二人とも<石巻まちの本棚>に参加されていたのです。それで選書にも納得いきました。

長年実行委員を務められた<やまがら文庫>さんが来られました。「お客として回るなんて不思議な感じがする。なんだか緊張する」とおっしゃっていました。
<やまがら文庫>のYさんと初めて会ったのは、2009年に春の一箱に映画協会で出店した時。「いい本揃えていますね」と声をかけていただきました。その日は、プレゼンターだった故・黒岩比佐子さんが開始早々にお見えになられ、Yさんは驚かれていたと記憶しています。恥ずかしながら私は黒岩さんのことを知りませんでした。堺利彦の本を2冊並べていたことに関心を持っていだき、今堺利彦の本を書いているところなんですと伺ったことは、はっきりと覚えています。もっと長生きされ、多くの作品を生み出してほしかったと思うと残念でなりません。

Yさん、ご家族の事情もあって実行委員を退かれたと聞いています。長い間ほんとうにんとうにおつかれさまでした。そして、店主として、また助っ人をした際にもお世話になり、ありがとうございました。

(2)へ続く。

 

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2019年「第21回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介

4月28日(日)開催の「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」(11:00~16:30)、
<とみきち屋>「森鴎外記念館」(地下鉄千代田線「千駄木駅」1番出口徒歩1分)に出店いたします。

店主一覧・MAP→ sbs.yanesen.org/?page_id=5345
不忍の一箱古本市に初めて出店したのが、2008年の「秋も一箱古本市」。以来11年半の月日が流れたのだと思うと感慨深いものがあります。私にとって開催日は、ためていたものを一気に蕩尽する祝祭日、「ハレ」の時間とも言えます。
多くの人と出会い、多くの本を手渡してきました。気がつけば、本を手に入れ喜ばれている方々の笑顔を見られるのが、自分の喜びになっていました。
「探していた本をようやくみつけた」という満足感。「知らない本だが、面白そうだ」という期待感を一人でも多くの方に抱いていただけたら…そんな思いで参加しています。

素敵な本や人との出会いが皆様に訪れることを祈りつつ、多くの方々のご来場をお待ちしております。是非おでかけください。

それでは、出品本の一部を紹介いたします。

【とみきち屋セット】
別名「強引(無理やり)セット」とも呼ばれております。13:00以降、ご希望があればバラ売りします。

<山本義隆セット>
■『知性の叛乱』 ※絶版 前衛社
■ 『私の1960年代』  金曜日

元東大全共闘議長であった氏が、予備校の講師を務めているのは知っていましたが、
『磁力と重力の発見』(みすず書房)で大佛次郎賞を受賞した時には驚きました。
東大大学院中退後も在野で研究を続け、その成果が認められたわけで、すごいことです。
『福島の原発事故をめぐって』(みすず書房)も意義深く読みましたが、その後も氏の新刊を楽しみにしています。(物理学関連は門外漢のため手にとることはありませんが)

<谷川雁セット>
■『原点が存在する』 ※品切れ 講談社文芸文庫
■『谷川雁(KAWADE夢の手帖)』 ※品切れ 河出書房新社

吉本隆明、村上一郎らと雑誌『試行』を創刊。詩人、評論家、活動家など様々な顔を持つ著者を知る上で役立つと思われる2冊をセットにしました。

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【単行本ほか】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ

■上林暁『星を撒いた街』 ★ 夏葉社
■蓮實重彦『魅せられて 作家論集』 ★ 河出書房新社
■板坂剛編『三島由紀夫と一九七〇年』付録 DVD「MISHIMA」★ 鹿砦社
■若松英輔『イエス伝』 中央公論新社
■武田百合子『あの頃 単行本未収録エッセイ集』 中央公論新社
■沼野充義『ユートピア文学論』 ★ 作品社
■レイモン・クノー『文体練習 』 朝日出版社
■中平卓馬『見続ける涯に火が・・・』 オシリス
■『総特集 森茉莉<増補新版>』 ★ 河出書房新社
■ホッケ『文学におけるマニエリスム』 平凡社ライブラリー
■廣野由美子『ミステリーの人間学』 ★ 岩波新書

ほか

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【文庫本】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ

■大西巨人『地獄変相奏鳴曲 [全2巻]』 講談社文芸文庫
■柄谷行人・蓮實重彦『柄谷行人蓮實重彦全対話』 講談社文芸文庫
■大原富枝『アブラハムの幕舎』 ★ 講談社文芸文庫
■日夏耿之介『ポオ詩集 サロメ』 ★ 講談社文芸文庫
■木山捷平『角帯兵児帯・わが半生記』 ★ 講談社文芸文庫
■バウムガルデン『美学』 講談社学術文庫
■竹田青嗣『人間的自由の条件』 ★ 講談社学術文庫
■多和田葉子『旅をする裸の眼』 ★ 講談社文庫
■フーコー『フーコー・コレクション [全6巻]』 ちくま学芸文庫
■アレント『責任と判断』 ちくま学芸文庫
■アドルノ『三つのヘーゲル研究』 ★ ちくま学芸文庫
■エルツ『右手の優越』 ★ ちくま学芸文庫
■マーク・ゲイン『ニッポン日記』 ★ ちくま学芸文庫
■絓秀実『革命的な、あまりに革命的な』 ちくま学芸文庫
■糸井重里ほか『完本 情熱のペンギンごはん』 ★ ちくま文庫
■新戸雅章『発明超人ニコラ・ステラ』 ★ ちくま文庫
■野見山暁治『四百字のデッサン』 ★ 河出文庫
■カナファーニー『ハイファに戻って 太陽の男たち』 河出文庫
■蓮實重彦『小説から遠く離れて』 ★ 河出文庫 
■後藤明生『行き帰り』 ★ 中公文庫
■吉本隆明『言葉の沃野へ 上・下 [2冊]』 ★ 中公文庫
■徳川夢声『無声戦争日記 全7巻箱入り』 ★ 中公文庫
■石川佳子編『竹久夢二詩画集』 岩波文庫
■ジャック・プレヴェール『プレヴェール詩集』 岩波文庫
■小林信彦『冬の神話』 ★ 角川文庫
■殿山泰司『日本女地図』 ★ 角川文庫
■東雅夫『クトゥルー神話事典』 ★ 学研Ⅿ文庫

ほか

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用意した本を一度には並べられませんので、随時入れ替え、補充をします。
そのため、前半と後半では箱の中身も結構変わります。お時間が許すようでしたら、二度足をお運びください。

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2018年「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」御礼とサプライズ

4月29日(日)に開催されました「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」にお越しいただいた多くの方々、<とみきち屋>にて購入いただいた皆様、ありがとうございました。
そして、この大きなイベントを支えてくださった実行委員の皆様、助っ人さん、大家さんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
 
<とみきち屋>は「ハウスサポート八號店」に出店させていただきましたが、冷房の効いたきれいな屋内で、心地よく、炎天下で出店されていた店主さんたちには申し訳ないなと思えたほどです。大家さんにホットコーヒーまでご馳走になり、恐縮の限りです。
 
同じ場所に出店した方々とは和気あいあいと過ごせ、楽しい一日でした。
 
<書肆から羽>さんとは3年前の「特別養護老人ホーム谷中」、2年前の「根津教会」に続き何と3回目の同じ場所での出店。今回は詩に絞らず、新潮社の現代世界文学シリーズほか魅力ある本が多く並べられていました。ジョン・バース『キマイラ』など若い頃読んでいたので、懐かしかったです。から羽さん、飲みすぎには注意しましょう(笑) 若かりし頃、飲みすぎてからだを壊した者からのアドバイスです。
 
<万開books>さんは、購入された方がカードを引き、そこに記された曲をワンフレーズのみ、リコーダーで演奏するというパフォーマンスを。演奏後の拍手で盛り上がり、かつ和みました。
それにしても、「カルビーのポテトチップス」「住宅情報館」など、選曲の秀逸??なこと(笑)
「板谷成雄賞」受賞おめでとうございます!表彰式では不思議な受け答えで会場を沸かせたかと思うと、感極まって涙。出店されるまでにいろいろなことがあったのではないかなと勝手に推察していました。私が参加した表彰式で落涙された方は初めてです。それが少しも湿っぽくなく、温かなお人柄がにじみ出ていていました。
 
<甲斐古堂>さんは、わくわく感満載の箱で、多くの方が熱い視線を注いでいましたね。女性や子供さんに大人気。<とみきち屋>はおじさまたちがメインなので羨ましい限りです。
 
当日は大きなサプライズがありました。
<もす文庫>ご夫妻が、3歳のご長男、け〇〇〇くんを連れて、わざわざ静岡から足を運んでくれたのです。私たちが初めて不忍の一箱に参加した際お隣に出店されていて、以来親しくさせていただいていたのですが、東日本大震災の影響を受けたり、お子様が生まれたりで、久しくお会いできずにいた。4年前にタイミング悪く頂戴できなかった「もす通信Vol.6」までご持参いただき、感涙ものです。
 
masubonさんが本を見ている間、ご主人としばし歓談。け〇〇〇くん、ずっと私の指を握ってくれ、うれしかったな。笑顔がとっても可愛くて。
masubonさんには、知り合いに勧められたということで、若松英輔『悲しみの秘儀』を購入いただく。私も読後感銘を受け、一押しの本でしたので、嬉しかったです。
 
そしてもう一人、こちらも久しぶりのdozo(odainodozo)さん。
長年不忍の一箱だけではなく、みちくさ市他でどれだけお世話になったことか。お仕事が変わり、地方に移られてからずっとお目にかかれずにいました。
あのやさしい笑顔が目に飛び込んできたときには、一瞬夢?かと…。dozoさんとのたくさんの思い出が走馬灯のように頭を駆け巡りました。
親戚の結婚式に出られる前に、礼服姿で来店いただいた時のことをお話しすると、覚えていてくださいました。その時は「八木重吉詩集Ⅰ・Ⅱ」(ちくま文庫)などを購入いただき。
根津教会に出店していた際、(当時コンビニが近くになく)昼ご飯をどこで買ったらいいものか…というようなことを漏らしてしまったら、しばらくしてから戻ってこられ、有名ないなりずしを差し入れてくださったこともありました。
 
立原道造ほか詩がお好きで、造詣も深く、Pippo(https://twitter.com/pippoem2)さんの「ポエトリーカフェ」にも頻繁に参加されていました。
時間が許せばもっといろいろとお話ししたかったです。dozoさんには山之口獏、小山清、洲之内徹の作品など合わせて6冊購入いただきました。
 
masubonさん、dozoさん、ありがとうございました。またお会いできる日を心から楽しみにしております。
 
一箱古本市を通じ、忘れられない人と出会える喜びは、掛替えのないものだと、改めて思いました。
 
当日プレゼンターのお一人だった古本屋ツアーインジャパンさんが、不忍一箱の様子をブログに書いていらっしゃいます。
私どものことを「期待を決して裏切らない」と評してもらえ、光栄です。また、鶴見俊輔の文庫本ご購入ありがとうございました。
 
<とみきち屋>店主・とみきちも御礼を述べさせていただいております。
→ http://yomuyomu.tea-nifty.com/zakki/2018/04/post-25c9.html

次回から、何年もさぼってしまった「一箱古本市エピソード」を書いていこうと思っています。

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2018年「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介(2)

明日4月29日(日)「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」、私ども<とみきち屋>「ハウスサポート八號店」(地下鉄千代田線「根津駅」1番出口徒歩0分)に出店いたします。
 
詳細はこちら→ http://sbs.yanesen.org/
店主一覧・MAP→ http://sbs.yanesen.org/?page_id=4947
 
一箱古本市は実行委員の方々や多くの助っ人さんたちの支え、場所を提供してくださる大屋さんの協力がなければ成り立たないものです。過去に少しだけお手伝いさせていただいた経験から、強く感じます。今回もどうぞよろしくお願いいたします。
 
素敵な本や人との出会いが皆様に訪れることを祈りつつ、多くの方々のご来場をお待ちしております。是非おでかけください。
 
それでは、出品本の一部紹介その2、文庫本です。
 
【文庫本】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ
 
■和辻哲郎『偶像再興 面とペルソナ』★ 講談社文芸文庫
■阿川弘之編『志賀直哉交友録』★ 講談社文芸文庫
■田中小実昌『アメン父』★ 講談社文芸文庫
■火野葦平『糞尿譚 河童曼荼羅(抄)』★ 講談社文芸文庫
■『個人全集月報集  森茉莉 武田百合子』 講談社文芸文庫
■上田閑照『エックハルト』★ 講談社学術文庫
■ウォルポール『オトラント城奇譚』★ 講談社文庫
■ベンヤミン『ドイツ・ロマン主義における芸術批評の概念』★ ちくま学芸文庫
■山口昌男『山口昌男コレクション』 ちくま学芸文庫
■飯沢耕太郎『少女古写真館』★ ちくま文庫
■林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ』★ ちくま文庫
■オコナー『賢い血』★ ちくま文庫
■ジョン・ファウルズ『魔術師 上・下』★ 河出文庫
■ヘーゲル『哲学史講義』 [全4巻] 河出文庫
■ドゥルーズ『ドゥルーズ・コレクションⅠ・Ⅱ』 河出文庫
■蓮實重彦『物語批判序説』★ 中公文庫
■島尾敏雄『日の移ろい 正・続』★ 中公文庫
■野呂邦暢『海辺の広い庭』★ 角川文庫
■高山宏『夢十夜を十夜で』 はとり文庫
■森山大道『新宿+ (プラス)』★ 月曜社
■市川森一『傷だらけの天使 上・下』★ 新風舎文庫
■西部邁『私の憲法論』★ 徳間文庫
■萩本晴彦他『お前はただの現在にすぎない』★ 朝日文庫
■多木浩二『写真論集成』★ 岩波現代文庫
ほか
 
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用意した本を一度には並べられませんので、入れ替え、補充をします。
そのため、前半と後半では箱の中身も結構変わります。
お時間が許すようでしたら、二度足をお運びください。思わぬ見つけものがあるかもしれません。
 

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2018年「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の一部紹介(1)

4月29日(日)「第20回不忍ブックストリート 一箱古本市」(11:00~16:30)、私ども<とみきち屋>「ハウスサポート八號店」(地下鉄千代田線「根津駅」1番出口徒歩0分)に出店いたします。
 
詳細はこちら→ http://sbs.yanesen.org/
店主一覧・MAP→ http://sbs.yanesen.org/?page_id=4947
 
今回の参加店主の中に<悪い奴ほどよくWる>さん、<朝霞書林>さん、<嫌気箱>(塩山)さん、<北方人>さんなどがいないのは残念な限り。どの箱も必見で、一箱古本市に彩を添えてくれる店主さんだけに…。(最初のお三方は、申し込み受付開始後、恐らく3分弱で完箱になったため、間に合わなかったようです)
 
新しい出店者さんが増え、趣が変わっていくのも悪くはないし、時が経てば必然的にそうなってはいくものですが、<たけうま書房>さん、<書肆紅屋>さん、<あいうの本棚>さん、<もす文庫>さんなどの姿が見られなくなったのは、寂しいです。
常連だったお客様にも、久しくお会いしていないので会いたいなと思う方々いらっしゃる。dozoさん、jindongさん、(E)さんなど。
 
それでは、出品本の一部を紹介いたします。
 
【とみきち屋セット】
別名「強引(無理やり)セット」とも呼ばれております。名付け親は、前回のブログで触れたHさん。14:00以降、ご希望があればバラ売りします。その際、セット価格より割高感が出る場合もございますのでご諒承ください。
 
<黒岩比佐子さんセット>
 
■『忘れえぬ声を聴く』 幻戯書房
■ 『音のない記憶 ろうあの写真家 井上孝治』 角川ソフィア文庫 
■『パンとペン』 講談社文庫
 
黒岩さんが同じ高校の一学年上の先輩であったことを知ったのは、不忍の一箱で初めてお話させていただいてから暫く経ってのことでした。多くの方々に読んでもらいたくて、参加の都度出品しています。
『音のない記憶』で描かれた井上孝治の写真展「想い出の街」が、国立駅前・ギャラリービブリオ(国立市中1-10-38)にて5月3日~5日に催されます。
詳細はこちら→ http://kunimachi.jp/event/gallerybiblio-8/

<山之口獏セット>
 
■『山之口獏詩文集』 講談社文芸文庫
■『山之口獏 沖縄随筆集』 平凡社ライブラリー  ※品切れ
■山之口泉『新版 父・山之口獏』 思潮社
 
山之口獏・泉 父娘のことは、もう7年も前にブログに書きました。よかったらご覧ください。
http://ramble-in-books.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-9174.html
上記ブログ記事で取りあげた『山之口獏詩集』(思潮社)は今回のセットには含まれませんのでご了承ください。
 
<笠原和夫セット>
 
■『破滅の美学』  幻冬舎文庫 ※品切れ
■『「妖しの民」と生まれてきて』 幻冬舎文庫 ※品切れ
■『実録・共産党 日本暗殺秘録』 enーtaxi 付録  ※入手困難
 
笠原和夫は言わずと知れた、映画『仁義なき戦い』シリーズにおいて、最初の4作のシナリオを手掛けた脚本家。以前若い女性の方が笠原和夫の本を購入された時には驚きました。

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【単行本ほか】 書名直後に★があるのは絶版または品切れ
 
■長田弘『読むことは旅をすること』★ 平凡社
■若松英輔『悲しみの秘儀』 ナナロク社
■東浩紀監修『現代日本の書評 1975-2001/2001-2016』 講談社
■若島正『乱視読者の新冒険』★ 研究社
■シオラン『涙と聖者』★ 紀伊國屋書店
■マルカム・ラウリー『火山の下』 白水社
■小山清『小さな町』★ みすず書房
■北村太郎『センチメンタルジャーニー』★ 草思社
■田川建三『キリスト教思想への招待』 勁草書房
■『竹中労 没後20年 反骨のルポライター』 河出書房新社
■山田稔『特別な一日』★ 平凡社ライブラリー
■桑野隆『バフチン』★ 平凡社新書
ほか
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「不忍ブックストリート 第20回一箱古本市」に参加します

<とみきち屋>は4月29日(日)開催の「不忍ブックストリート 第20回一箱古本市」に出店します。場所は地下鉄千代田線「根津駅」一番出口徒歩0分の「ハウスサポート八號店」になります。
店主一覧とMAP→ http://sbs.yanesen.org/?page_id=4947
 
昨年は義母の看取りに入ったため、開催直前に辞退。2年ぶりの参加です。
初参加は「2008年 第7回  秋も一箱古本市」でした。(当時は春秋2回開催)
今回で12回目の参加となりますが、毎回印象深い思い出があり、月日の流れを感じます。
この間<とみきち屋>から1500冊以上の本が旅立っていきました。
自分が好きで、読んでもらいたいと思う本は、当店に何度も足を運んでいただいている方からすれば「またか」と思われるくらい、しつこく(笑)出し続けています。中には5冊以上引き取られた同一本も十指に余ると思います。
 
哲学、思想、クラシック音楽関連など硬めの本は引きとられにくいと聞きますが、他の方々があまり出品しないこともあってか、当店ではよく出ていきます。
 
<とみきち屋>は不忍の一箱古本市に参加する際、多くの方々に満足いただけるような箱作りを心がけてはいますが、亡くなられたお二人の方を念頭に置いて本を選んでいます。
 
一人はHさん。初参加以来毎回一日に2度は来店いただき、多い時には20冊以上購入いただいたこともありました。他の方には手にとっていただけないような、かつ、やや高めの本も数多く。この方からは本当に多くのことを学ばせていただきました。例えもう二度とお会いできなくともHさんのお眼鏡にかなう本を揃えたい。
 
もう一人は黒岩比佐子さん。2009年春、<とみきち屋>2度目の参加の際、「本を一冊一冊考えて選んで並べている」と言っていただいたことが、今も忘れられません。
きっと遠くから見ていらっしゃると思える黒岩さんに、恥ずかしくない本を並べたい。
(当時のことをブログに書いていました。
一人でも多くの方に喜んでいただける、驚いてもらえるような本を揃え、今回も参加します。
次回から出品本の一部を紹介していきます。

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不忍一箱古本市 参加辞退のお知らせ

妻の母が延命をせず、自然死という形での最期を迎える段階に入っておりましたが、
28日の医者の診断で一両日中と告げられました。
このような状況のため、誠に残念でなりませんが今回は参加を辞退させていただくこととなりました。
 
ご理解、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
 
開催当日、盛況となることを願って。
 
とみきち屋・番頭 風太郎

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