「第4回鬼子母神通り みちくさ市」を満喫
23日、午前中の仕事を終えてから妻・とみきちと共に「みちくさ市」へ。プレ開催から4回続けて「とみきち屋」で参加してきたが、今回初めて客として訪れる。
いやあ~、楽しかった。こんなに多くの方とたくさん話せるなんて。
午後2時会場到着。目白通りから商店街に足を踏み入れた途端、人々の熱気が伝わってくる。あしあと動物病院から順に進んでゆく。
<ちんちろりん商店>Pippoさんはお留守。
そこへナンダロウさんが現れる。 飄々とした感じはいつも通り。「ミスター一箱古本市」たすきはかけていらっしゃらない。残念。(でも、後にブログの写真で拝見)
「bk1の書評ありがとうございました」と声をかけてもらう。
<とみきち屋>の大切なお客様の一人、高校生のKさんがいつのまにか隣に立っていた。Pippoさんの箱の前でお喋りしていたので、ちょっと箱に近づきにくかった様子。
「こんにちは」とご挨拶。今回は店主ではなく、一般客なのでそれ以上話しかけるのは躊躇われた。きっといい本見つけられたに違いない。
Pippoさんとは一通り廻り終えた帰り際に『てふてふ二匹め』やポエトリーカフェについてお話。
八木重吉の朗読は前から好きだったけれど、大江満雄の詩の朗読がとくに沁みたことを伝えると、Pippoさん自身大江満雄はとても好きな詩人と聞き、嬉しくなる。ポエトリーカフェの在り方についても聞かせてもらい、共感。
購入した「ゴミイラズ」、とみきちはいたくお気に入りの様子。文庫を入れる以外にもいろいろ使えると嬉しそう。
お隣のHB橋本さんから、HB最新号Vol.6「2009年、東京」を購入。もみじまんじゅうを頂いた。
「よしもと」を吉本隆明と勘違いし、まったく理解不能な話を勝手にしてしまった。たぶん、「この人大丈夫だろうか…」と思われたに違いないのに、にこやかに話を聞いていただき恐縮。
<魚月>さんの1950年代のマッチ箱は大阪、神戸のものが多く目を惹かれる。それときれいな記念タバコラベル。昔吸っていた缶ピーではないが、ピースラベル2枚購入。
「ハイライトを《浪人たばこ》って呼んでたんですよ。hi-lite(入りて~)だから」と言ったら、笑われてしまう。おやじくさかったな(笑)。
モンガ堂さんにご挨拶。毎日のようにあれだけすごい本を購入されているので、どんな本を出されているのか興味津々だった。今回はなんと絵本特集!私の一番弱いジャンル。何度も妻から「小さい頃の情操教育が全く欠如してる」と言われている(笑)。
絵本の話ができないので、モンガさんの全国一箱古本市行脚のことを伺う。ナンダロウさんとは別の意味でミスター一箱古本市だと思うんだけどなあ。
<書肆紅屋>さんのところに伺うもお留守。晩鮭亭さんが店番をされていた。今回もいろいろな出店者の方のHELPをされていたご様子。お疲れさまでした。
すでに全品100円均一。ほとんど本が残っていない!それでも、福田恆存『西歐作家論』(講談社)ほか4冊いただく。
紅屋さんとは、<やまがら文庫>Yさんと歩いていらっしゃるところ、偶然お会いできた(みちくさ市終了直後)。ナンダロウさんの『一箱古本市の歩きかた』校正時の裏話、小田光雄さんのことなど興味深い話をいろいろ伺う。
買い込んだ本でふくらんだ私のバッグを見て、「そんなに買って、家庭騒動になりませんか(笑)」とご心配いただく。妻にも聞こえるよう「4箱分処分するつもりなので、なんとか(笑)」と答える。
<やまがら文庫>Yさんに食事でもいかがですがとお誘いいただくも、予定が入っており断念。また別の機会にご一緒させてください。
今回出店されなかった<四谷書房>さんご夫妻とばったり。この一年何かとお世話になりました。
ありがとうございます。また来年お会いできるのを楽しみにしております。
袋いっぱいに本を買われていた駄々猫さんのご主人と遭遇。友と本、人と本などの話をしみじみと。購入本を全部見せていただいた。セリーヌ、ジュネほか私の好みの本がほとんど。セリーヌなどは全集版を所有なのに文庫本を買われている。こういうところも似ているなあと再認識。
「まだ本を出す気にはなれませんか。見たいなあ」と背中を押しまくる。すると、「そろそろ本の置き場もなくなってきたし、面白そうですよね」。
そのことを、直後お会いした駄々猫さんに伝える。少しお疲れではないかなと思われた駄々猫さんの顔がぱっと明るくなる。ご主人が本を出品するのを望んでいたご様子。強力タッグの誕生が楽しみでならない。楽しいひと時でした。
<どすこいフェスティバル>のKさん、Tさんにもお会いできて嬉しかった。Tさんと佐野洋子の話で夢中になってしまい、Kさんとはほとんどお話しできず。すみませんでした。とても残念に思っています。毎回何らかのかたちでお顔を拝見しているので、会えないと寂しくなりそうです。
池田大シャッター前に出店されていた<ゆず虎嘯>さんのお二人とも楽しくお話しさせていただく。わたしたちが出店の際、100円かごやせんべい缶(無料)を積み上げるタワーに話が及んだので、「せんべい缶ひしゃげてきて、そのうち使えなくなりそうで心配なんです」と云ったら、笑われてしまった(笑)。
お隣の<文庫善哉>さんに声をかけていただく。前々回、同じ場所に出店。いつもながら、素敵なお店。憧れのワイン箱にとみきちの視線は釘付け。「アンチヘプリガン」の棚を一段借りて、本を出されています。また、12月23日(水・祝)には、あの「キアズマ珈琲前」で青空古本屋を出店されるとのことです。
今回のお目当て<junglebooks>さんにお邪魔する。想像通りの素敵なお二人。「秋も一箱古本市」では、エロスをテーマに青秋部賞を受賞されている。「みちくさ市」を考慮してラインナップをかえられたご様子。しかし、いい本、私好みの本がいっぱい!見ているだけでわくわくする。ご主人が、前回(?)中沢新一、澁澤龍彦の動きが鈍く、「終わったのか~~?!」と思われたという話で盛り上がる。
自分が「これは」と思った本の反応が悪いと、辛いものです。少し前だったらけっこう喜んで引き取ってもらえた作家の本が、突然ダメになったりする。ナンダロウさんが新書で指摘されているように、一部の店では出品本が似てくるのも一因なんでしょうかね。
奥様の「実は<とみきち屋>さんフリークなんです」の言葉に赤面。以前、当店にほしい本があったのに、(一般のお客様をさしおいて)真っ先に買い行くのを遠慮してくださった話を伺い、感謝。私たちと同じ姿勢でいらっしゃることに共感。
話に夢中になっている間に、最初に気になって手にとったものの一旦戻した本を若い女性が、いかにも買いそうな感じで手にされていてショック!泣く泣く諦め、話の続きを。暫くしてから同じ場所に目を遣るとまだあった!これも縁というものなのだろう。
『「本屋さん」との出会い』(洋泉社)。「1オシ!!」の色紙が挟まれている。
総勢78名のそうそうたる執筆陣。「中でも、つげ義春のが凄いんですよ」と伺い、帰宅後読ませていただく。
人間の邪悪な面を抉りながら、もの悲しささえ感じさせる。背筋が凍るようなエッセイ。いやもうこれは短篇小説といっても過言ではない。泥棒稼業から足を洗った後、家でボロぞうきんのように扱われている祖父に、孫がほしい漫画を万引きさせる。しくじった瞬間「ちぇっ」と舌打ちするところで終わっている。つげ義春の怪しさ、強烈な個性がいかんなく発揮されている。
この文章のところにさり気なく、栞が挟まれていた。<junglebooks>さんの演出に違いない。
一冊の本を勧める姿勢に感心するばかりでなく、お二人の本への愛情がびしびし伝わってきました。またゆっくりお話したいです。
<嫌気箱>塩山さんのところに伺うも、他のお客様とお話されていてお声をかけられず。
木山捷平の品切れ文庫ほか、いい本たくさん。値付けがまた塩山さんらしくていいなあ。
「他店なんか関係ない」「知ったこっちゃない」といった、頑として譲らない感じ。
<古本 寝床や>さんと会うのは久しぶり。落語をメインとして、芸能、伝統文化関連本の充実振りは有名なのでわかるものの、吉田秀和などクラシック音楽本がさりげなく並べられているのがいつも不思議。一度その秘密を伺いたいものだ。最初にお会いしたときから、誰に対しても上から目線になることなく、その丁寧な姿勢は変わらない。だから多くの人に好かれるのだと思う。見習いたくても、私などにはとうていできそうにない。
前回私たちのお隣に出店されていた<モノンクル・ブックス>のIさんのところで長居。
「今日は売れないんです。今までで一番よくないかも…」とおっしゃるので、「信じられない。きっとこれからですよ」と、口にしていた。いやあ、だってそうでしょ。これだけ人が来ていて、モノンクルさんのところが不調なんておかしい。
思ったとおり、前回並みかそれ以上だったと、後にブログを拝見して知る。
ある雑誌にまつわるエピソードを聞かせてくれた時のIさんの話しぶりがリアルで面白く、とみきちと二人で思わず笑ってしまう。
日も陰り寒そうにされていたので、とみきちが、使っていたカイロを差し上げる。日記特集の雑誌を購入。二人でお店(BLIND BOOKS)の方にも遊びに行きますね。
岡崎武志さんにご挨拶。なんだかすごい売れ行き。岡崎さんの余裕の笑顔が語っている。
夏に京都書院アーツコレクション72『古代ガラス -H氏の場合-』を古書で購入以来、ガラス工芸を扱った本が気になってしかたがない。つい最近もエミール・ガレの写真集を購入したばかり。
『江戸・明治のガラス』(平凡社カラー新書)を手にとって、妻のとみきちにアール・ヌーヴォー、ガレ、切子などぶつぶつ話していたら、「知的な夫婦やねえ」と岡崎さんから絶妙のタイミングで声をかけられる。参りました。買わないわけにはいきません(笑)。
とみきちがおみくじを引こうとしたら、残り2枚しかない!最終的に驚異の5万円近い売上げとのこと、凄すぎます。
お隣の<古本くちびるごう>さんも絶好調のご様子。本を送り返す必要など全くなさそう。息子さんが「こども店長」で活躍されていた。その口上が可愛いだけでなく、堂に入っている。
山本哲士『現代思想の方法-構造主義=マルクス主義を超えて』(ちくま学芸文庫)ほか2冊購入。
<パインブックス>さんのところで使い古しのフライパンややかんが100円で売られていた。おもしろい。でも、買う人がいるとは思えない(笑)。そこに怪しげな人影。「どうですか」と勧めてくる。
「あやつけるんかい」と、体当たりを喰らわす。なんと退屈男さんではありませんか(大笑)。何故か私たちにはお茶目なところを時折見せていただけるんです。
出店者の皆さんの盛況ぶりを肌で感じ、「本売りたい!」と少しばかりむずむずしましたが(笑)、客として廻ったからこそ、これだけ多くの方々とお話しできたのだと思います。
ほんとうに楽しい、あっという間の2時間でした。
「とみきち屋さん今日は出てないの?」、今回私たちが出店していないのをご存知の方から「とみきち屋さん来た?」と訊かれたことを、何人かの店主さんから教えていただきました。たとえわずかでも、そう言っていただけるなんて、光栄です。
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