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第25回「 鬼子母神通り みちくさ市」出品本の一部紹介(1)

「不忍の一箱」が終わった途端に何だかんだと予定が詰まり、日々雑事に追われ、気が付けばもう目の前に「みちくさ市」開催日が迫っていました。出品本の一部紹介の最後は前日夜になるかもしれません。ご了承ください。

第25回「 鬼子母神通り みちくさ市 5月18日(日) 11:00~16:00

みちくさ市詳細→ http://kmstreet.exblog.jp/

<ときみち屋>は、旧「花結び」向かい駐車場に出店予定です。

出店場所、参加者紹介はこちら→ http://kmstreet.exblog.jp/18468637/#18468637_1

では、出品本の一部紹介です。

【特集】 心の闇・こころの病

以前からやりたかった特集。「自分は他人とかなり違うのではないか」「ひょっとしておかしいのではないか」と、思春期、青年期には誰もが一度は思うのではないでしょうか。
振り返ってみれば、その多くは若さゆえの歪んだ矜持の裏返しに過ぎなかったりするものではありますが。

私も例外ではなく、気になりだしてからかなりの書物を繙いたものです。
最初はお決まりの、フロイト「精神分析入門」「夢判断」あたりから入り、吉本隆明の影響もあり、クルト・シュナイダー、ビンスワンガー、ミンコフスキー、テレンバッハ、フーコーなどをおそらく半分も理解できないままに読み進め、更にはユング、クレッチマー、クレペリン、ヤスパース、ブランゲンブルク、レイン、サリヴァン、ラカンにまで手を伸ばし。しかし、専門としての研究対象ではなかったし、ほかにも読みたい本は山ほどあったために、ほとんどの本は手放してしまいました。田村書店に売りに行ったのは自分でも勇気があったものだと今でも思っています。

一方、日本人の著書は前記に比べれば幾分読みやすく、得心のいくものもけっこうありました。
それまで聞いたこともなかった『退却神経症』を著した笠原嘉は、『軽症うつ病』と共に目から鱗であったし、正統派とはいえぬ岸田秀の、「人間は本能が壊れている」という観点から説く唯幻論も話題になりはじめた頃には斬新な解釈に思えたものです。哲学との絡みで多くを読んだ木村敏はとても刺激に溢れていたし、まだ全く世間では名も知られていないころに出会った春日武彦も特異な視点に興味をそそられました。最近はちょっと多作なのが気になる名越康文も新作が出れば手にとってしまいす。この人の文章は人に寄り添い、温もりも感じられ、好感が持てるとともに、読みやすく、納得させられることが多い。

同工異曲が多いきらいがあるとはいえ、岡田尊司の「人格障害(パーソナリティ障害)」に関する著作には思わずを膝を叩き、あまりにも有名な細川貂々『ツレがうつになりまして』は「うつ」の認知度を一般の人々にも大いに高めた点で、評価されてしかるべきであると思っています。精神医学分野での正統派中井久夫も見逃せない。

最近では「新型うつ」など、病名はかなり広まってはいても、一般の者にはその実態がまだまだはっきりとは見えてこない病も多いですね。
「うつ」でさえまだまだ一部では単なるなまけと思われる風潮がなくならない中で、現代人が抱えるこころの病はますます複雑になっているように思えます。

読後気が晴れる様な類の本ではありませんが、「自分とは何か」「人間とはどういう生き物か」を考えるきっかけをつかめる、或いはヒントを得られるであろう本を80冊ほど揃えました。半数近くは1冊100円で提供いたします。

90歳の母が出品用に積んでおいた吉本隆明『心とは何か 心的現象論入門』を読みは始めたのにはびっくり。慌てて、自室の棚に収まっている本を代わりに渡す。
「難しいでしょ」と声をかけると「お腹の中にいる時から幼児にかけてはとっても大事な時期なんだねえ」と答える。栞を見たら80ページ近く読んでいる模様。理解できるか否かではなく、この興味の持てることを吸収したいという気持ちがすごい。ちなみに、最近読み終えた岸田秀『心はなぜ苦しむのか』は気に入ったようだ。

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