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2013年7月

第21回「 鬼子母神通り みちくさ市」出品本の紹介

「みちくさ市」夏の参加は3年ぶりになります。熱中症になりやすい体質になったため控えていましたが、思うところあって出店することにしました。

明日7月15日(月・祝)11:00~16:00
詳細はこちら→ http://kmstreet.exblog.jp/

<ときみち屋>は、旧「花結び」向かい駐車場に出店します。
出店場所、参加者紹介はこちら→ http://kmstreet.exblog.jp/18468637/#18468637_1

なんとなんと岡崎武志さんとご一緒させていただけるなんて光栄です。くにたちコショコショ市で近くに出店したことはありますが、お隣は初めてです。いろいろお話しできそうで楽しみだな。
岡崎さん、最新刊『蔵書の苦しみ』」(文春新書)を8冊持ってこられるとのこと。
あっとういう間になくなりますね。
同じブースにはもう1店<BOOKSHOP LOVER>さんが出店されます。

古書信天翁さん、北方人さん、書肆紅屋さん、塩山さん、やまがら文庫さん、駄々猫さん、ゆず虎嘯さん、つぐみ文庫さん、ミウ・ブックスさん、古本屋ツアー・イン・ジャパンさんなども出店されますので豪華な顔ぶれです。

明日は曇りの予報なので、少しは異常な暑さも緩和するのではないかと望みを託しております。万全の装備で臨み、中途リタイアしないよう頑張ります(笑)
是非お越しください。皆様のお顔を拝見できることが大きな力になると思います。

では、出品本の一部紹介です。写真はのちほどUPします。

【セット】

<佐村河内 守セット>

■書籍『交響曲第一番』(講談社)
●CD『交響曲第一番「HIROSHIMA」』(DENON)

私は観ていませんが、NHKでの特集の反響が大きくCDはかなり売れているとか。
確かに、日本人の作曲家とは思えないくらい深い音楽ですね。BGMには決してならないところがいい。

<久生十蘭 教養文庫全5冊セット>
もちろん『魔都』も入っています。

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【単行本ほか】

■バルガス=リョサ『パンタレオン大尉と女たち』(新潮社)
■フェルナンド・ペソア『ポルトガルの海』(彩流社)
■鶴見俊輔・小田実『オリジンから考える』(岩波書店)
■高山宏『超人高山宏のつくりかた』(NTT出版)
■岡真理『記憶/物語』(岩波書店)
■夜久弘『「COMICばく」とつげ義春』(福武書店)
■山本容朗編『田中小実昌紀行集』(JTB)
■尾崎一雄『四角な机 丸い机』(新潮社)
■佐伯一麦『還れぬ家』(新潮社)

■小林多喜二『小林多喜二日記』(ほるぷ出版)
■ユリイカ『特集 山口昌男』(青土社)ほか

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【文庫本ほか】

■『個人月報全集』(講談社文芸文庫)
■西脇順三郎『ボードレールと私』(講談社文芸文庫)
■河上徹太郎『私の詩と真実』(講談社文芸文庫)
■正宗白鳥『世界漫遊随筆抄』(講談社文芸文庫)
■イザベラ・バード 『イザベラ・バードの日本紀行 上・下』(講談社学術文庫)
■日下三蔵編『渡辺啓助集』(ちくま文庫)
■筒井康隆編『60年代SFベスト集成』(ちくま文庫)
■ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』(ちくま学芸文庫)
■フレイザー『初版 金枝篇 上・下』(ちくま学芸文庫)
■巽孝之『メタフィクションの思想』(ちくま学芸文庫)
■プッツァーティ『タタール人の砂漠』( 岩波文庫)
■エリオット『荒地』(岩波文庫)
■むのたけじ『たいまつ十六年』(岩波現代文庫)
■後藤明生『夢かたり』(中公文庫)
■カルペンティエール『失われた足跡』(集英社文庫)
■パステルナーク『 ドクトル・ジバゴ 上・下』(新潮文庫)
■エリアーデ『ホーニヒベルガー博士の秘密』(河出文庫)
■山口昌男『知の祝祭』(河出文庫)
■古井由吉『眉雨』(福武文庫)
■稲見一良『ソー・ザップ!』(角川文庫)
■宮本常一『イザベラ・バードの「日本奥地紀行」を読む』 (平凡社ライブラリー)
■青柳いづみこ『青柳瑞穂の生涯』(平凡社ライブラリー) ほか

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いつも通り200~300円の本も多数揃えます。

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2013年春 「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」エピソード(5)

15:00―残り1時間。
青秋部の中村さん、石井さんがお見えになる。妻のとみきちが台湾関連の仕事もしているので、しばしその話をされていったようです。石井さんには■シャルチエ『書物の秩序』(ちくま学芸文庫)を購入いただく。手にとられているのを素早く見つけ、「入手しにくい本ですよ~」と悪魔のささやき。
700円なら押し売りにはならなかったと思うのですが。やっぱり押し売りか(笑)
そういえば石井さんにもよく買っていただいているなあ。

■小池寿子『死を見つめる美術史』(ちくま学芸文庫)のほかに青柳いづみこ、A.ケストラーの著書など3冊購入いただいた男性の方に、「これ(古本市)は時々やるの?」と訊かれる。たまたま通りがかった人にも楽しんでいただけるイベントであることを実感。

持ち込んだ本を一度には並べられないため、開店からかなりの時間が経ってから箱に出す本も多い。或いは、最初にしばらく出した後ひっこめ、後半また出すということもある。ほとんど勘に頼っているわけだが、お客さんの様子を見ながら出し入れを繰り返す。
自分では最後まで残ってしまうとは思えなかった本があっさり引きとられていったりする。これもまた、楽しみのひとつだ。

■クライスト『チリの地震』(河出文庫)■安東次男『百首通見』(ちくま学芸文庫)などはそういった類の本。
前者は絶品。ひさしく品切れでしたが、東北大震災後にとりあげられることがけっこうあって、新装再刊されたようです。以前からクライストの作品に親しんできた者としては複雑な気持ちです。
地震というテーマに絞らずとも、人間のかかえる矛盾、愚かさなど実存的な問題を鋭く抉っていて、唸らされます。一般的な人気はないようですが、『ペンテジレーア』『ミヒャエル・コールワースの運命』『O侯爵夫人』『こわれがめ』他名作揃い。

15:30頃。エピソード(1)にも書いたように古本屋ツアー・イン・ジャパンさんが二度目のご来店。さらに2冊購入いただく。

■杉本秀太郎『洛中生息』(ちくま文庫)■フィリップ『フィリップ傑作短篇集』(福武文庫)が別々の方の手元へ。こういう本が渡っていくのは嬉しい。閉店が近づいてきた時間帯に2冊売れることが嬉しいわけではありません。数の問題ではないんですよね、この喜びは。今も手元には同じものが置いてあって再読することもあるーそんな本はやはり思い入れも強くなるのです。

15:40頃、30代くらいの男性が■竹中労『エライ人を斬る』(三一書房)■ドゥルーズ『千のプラトー』(全3冊・河出文庫)を。こういう組み合わせでお求めになられる方とはぜひお話させていただきたいところですが、閉店後に提出するアンケート用紙記入中だったため叶わず。とても残念でした。

15:50―哲学を専攻されていたという男性の方が■バシュラール『夢想の詩学』(ちくま学芸文庫)を。
続いて昨年の一箱の際、「貸しはらっぱ音地」で一緒に助っ人をしたTさんが来てくれました。
■バルベー・ドールヴィイ『悪魔のような女たち』(ちくま文庫)を購入いただく。この本は山村修が『書評家<狐.>の読書遺産』(文春新書)でとりあげていて、その作風を「苛烈で、狂おしく快美」と表現しています。短い言葉で本質を突くのが巧いなあといつも感心させられます。しかも読みたいと思わせてくれる。

この新書では68冊紹介されており、うち私が読んだことがあるのは42冊。そしてその中からこれまでの古本市などで31冊(複数回出したものを入れればのべ40冊)出品しましたがすべて(出した時に)売れました。山村修(狐)の根強いファンがいるのだなと思えますし、、良質な本を確かな目で選んでいることの証ではないでしょうか。

<とみきち屋>最後のお客様は<ゆず虎嘯>のyuzuponさんでした。お連れの方に■山口昌男『天皇制の文化人類学』(岩波現代文庫)■庄野潤三『文学交友録』(新潮文庫)■蓮實重彦『映像の詩学』(ちくま学芸文庫)ほか5冊も買っていただき驚くばかり。
yuzuponさんと話しているうちになんとタイムアップ。

手にされていた■フロベール『三つの物語』(福武文庫)、お売りするわけにはいかないのでプレゼントしました。せっかく来ていただいたのですから。
そこで、はっと気が付きました。お連れの女性には5冊も買っていただいている。慌てて「この中から1冊お好きな本をどうぞ」と声をかけました。選ばれたのが■『神秘の詩の世界―多田不二詩文集』(講談社文芸文庫)。思わずのけぞりそうになりました(笑)。
全くと言っていいほど見向きもされなかった本。それだけではなく、引きとっていただいた本の分野が多岐にわたっていて、どんな読書をされているのか興味が尽きなかったからでもあります。
ほんとうに「一箱古本市」は奥が深い。

秋も含め8回目の参加でしたが、古本を通じて毎回毎回いろいろな方と出会え、自分の好きな本が旅立っていくのを目の当たりにできるのは格別な味わいがあります。さらに、繰り返し足を運んでいただくようになった方、店主仲間、スタッフの方々との語らいも様々な喜びをもたらしてくれます。こんな素敵な場をつくり、支えてこられた多くの方々にはただただ感謝の言葉あるのみです。
今年もほんとうにありがとうございました。
可能な限り参加していきたいと、思いを新たにしました。これからもよろしくお願いいたします。

<とみきち屋>の結果

[2013年] 5月3日 (金・祝) 2日目
第15回  一箱古本市(春)   冊数 162冊  平均単価512円

第14回  一箱古本市(春)   冊数 142冊  平均単価500円
第13回  秋も一箱古本市    冊数 151冊  平均単価460円
第12回  一箱古本市(春)   冊数 143冊  平均単価450円
第11回  秋も一箱古本市                不参加
第10回  一箱古本市(春)   冊数141冊  平均単価413円
第9回   秋も一箱古本市    冊数 82冊   平均単価474円
第8回  一箱古本市(春)    冊数 85冊   平均単価410円
<黒岩比佐子賞>
第7回  秋も一箱古本市    冊数 85冊    平均単価548円
<南陀桜綾繁賞> 初参加

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2013年春 「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」エピソード(4)

いったい何時の一箱の話なんだと訝る方がいらしても仕方がないですね。(3)を書いてから2か月以上経ってしまいました。。。 長期ブランク、季節外れはいつものこととはいえ、お恥ずかしい限りです。

13:40過ぎ。ここからまた女性のお客様が続々と。

30代くらいの方が■ヘンリー・ミラー『暗い春』(福武文庫)■マルケス『百年の孤独』(新潮社)。法被姿の女性が■中沢新一『大阪アースダイバー』(講談社)■庄野潤三『陽気なクラウン・オフィス・ロウ』(講談社学芸文庫)。

同じく法被姿の方に■芥川龍之介『大川の水・追憶・本所両国』(講談社学芸文庫)■山田風太郎『人間臨終図鑑』(全3冊・徳間文庫)を。ご夫婦でいらした奥様には■内田百閒『浪のうねうね』(旺文社文庫)ほか3冊を購入いただく。

また、これは売れると思っていましたが■三上延『ビブリア古書堂の事件簿1~4』(メディアワークス文庫)。「800円は安いわね」と喜んでいただけたご様子。この間男性は■加藤周一『雑種文化』(講談社文庫)を買っていただいたお一人のみ。
なんだか<とみきち屋>ではないような気がし始めていました。

14:10。ドーナッツブックスさんのお一人がご来店。■マラマッド『アシスタント』(新潮文庫)■植草j甚一『ミステリの原稿は夜中に徹夜で書こう』(双葉文庫)の2冊をお求めいただく。マラマッドは『店員』のタイトルで新訳が出たことを伺う。

読むなら新潮文庫と決めて探していらしたとのこと。これも出会いなんでしょうね。それにしても『店員』とは…。なんかイメージが違うな。アシスタントには単なる店員以上の含みもあって、こっちの方がしっくりいく。

14:30過ぎ。初日の助っ人飲み会でご一緒したSさんが約束通り足を運んでくれました。嬉しいですね。平松洋子の本と、『作家の放課後』(新潮文庫)を購入いただく。この本には大森望氏が不忍の一箱に店主として参加した際のエピソードが掲載されていることをお伝えする。
★「〈一箱古本市〉雇われ店長体験記」(大森望):南陀楼綾繁さんが始めた不忍ブックストリート・一箱古本市出店
(とみきち屋の名前がちょこっと出ています)

ほぼ同じ時間に来店されたNEGIさんには■室生犀星『深夜の人 結婚者の手記』(講談社文芸文庫)を購入いただく。一箱では毎回何かしら持ち帰っていただいています。

さて、当店最年少のお得意さんである、大学生のMさん。ほんとうに久しぶりです。Pippoさんが同じ場所に出店されていたので、ひょっとしたら来ていただけるかもと思っていました。みちくさ市プレ開催に学生服姿の高校生としてお買い上げいただいた時のことは一生忘れられないと思います。
そのたたずまいだけでも印象的なのに購入されたのが、野間宏『文章入門』(旺文社文庫)、中野重治『歌のわかれ』(新潮文庫)ですから。
今回はどんな本を手にとってもらえるかなと胸が高鳴りました。

まずは3冊セットで出品した■中村光夫『憂しと見し世』『今はむかし』『戦争まで』(中公文庫)。いやあ、これですか。愛読書なので思わず顔がほころんでしまいました。次に■原口統三『二十歳のエチュード』(ちくま文庫)!! これは予想外。理由をうかがうと、清岡卓行『海の瞳―原口統三を求めて』を読まれたから。なるほど、それなら納得。でも次の疑問が。なぜ『海の瞳』なんだ…と思いをめぐらしていたら、
「以前清岡卓行の本をこちらで…」とMさん。
「ああ、たしか『薔薇ぐるい』でしたね」
「ええ…」
もうかなり前に購入いただいた本を覚えていてもらえるなんて嬉しい限り。

その後「友達に貸したら返ってこないので」と■山村修『増補 遅読のすすめ』(ちくま文庫)を手にされる。前記4冊も含め、どれも私のお気に入りの本ばかりなので山村修の本はプレゼントさせていただいた。
あとでPippoさんから聞いたのだが、知り合いの方と「Mくん、<とみきち屋>トラップにかかってるね(笑)」と話していたそうで。決して網を張っていたわけではないのですが…。

14:40。モンガ堂にもよくお越しいただいているIさんが■木山捷平『長春五馬路』(講談社文芸文庫)を。ますく堂さんが荒川洋治と山之口獏の本。40代の男性が■バフチン『小説の言葉』(平凡社ライブラリー)ほか2冊、年配の女性に■吉田知子『無明長夜』(新潮文庫)ほか2冊を購入いただいた。

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