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2013年春 「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」エピソード(2)

12時過ぎ。予想通り他のスポットを回られた方がぞくぞくと押し寄せてくる。

赤いジャージ姿の男性がまず■デリダ『死を与える』(ちくま学芸文庫)を。続いて■上林暁『聖ヨハネ病院にて・大懺悔』(講談社文芸文庫)■辻原登『熊野でプルーストを読む』(ちくま文庫)■川崎長太郎『もぐら随筆』(講談社文芸文庫)■ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源 上・下』(ちくま学芸文庫)などが続々と箱から出てゆく。

12時15分。モンガ堂でCDを出しているLONDONPIGさん。補充を楽しみにしているファンもいらっしゃる。■『ぼくらの昭和30年代新聞』(日本文芸社)を購入いただく。この本無茶苦茶楽しいんです。

当日旧安田邸を担当いただいたYさんがハイデガー、ソシュール関連の本など3冊。女性の方に哲学の本を手にしてもらえるのは格別に嬉しい。
実行委員で助っ人班担当の<やまがら文庫>さんの友人内海さんには昨年に続きホフマンの本を購入いただく。今年は■『悪魔の霊酒 上・下』(ちくま文庫)。

そうだ、大事なことを忘れていた。
前回の記事に登場いただいた、かんざきさんが「川口一箱古本市」に参加されるとのことでチラシもいただいていたんだ。<やまがら文庫>さんも出店されるとか。
詳細はこちら → http://khitohako.blogspot.jp/

27日に出店されたらしい方が■内堀弘『ボン書店の幻』(ちくま文庫)を。この本も一箱では根強い人気がある。

12時30分。初日(27日出店)には大勢の人だかりができていた<脳天松家>さんが来られ、久世朋子さんの著書を。何冊も所有されているに違いないのだが、脳天さんに大事な本なのだろう。

当店お馴染みのjindongさんがいつものようにひょうひょうと来られる。うちの出す本はjindongさんの蔵書とけっこうな割合でかぶっているみたいだが、何とか探して毎回持ち帰っていただいている。「なんか持っている気がするなあ(笑)」ということもしばしば。今回は■佐野衛『書店の棚 本の気配』(亜紀書房)を。無理無理選んでいただいた感じです(笑)。

12時40分。すぐ近くの千駄木の郷に出店されていた<GEORGE BOOKS>さんが■草森紳一『本の読み方』(河出書房新社)を。今回千駄木の郷だけは目と鼻の先だったので15分ほど見て回れたのだが、<GEORGE BOOKS>さんはポータブルレコードプレーヤー(COLUMBIA製)でLPをかけていた!今時、しかも古本市でお目にかかれるとは思いもよらなかった。

とみきちが昼食のおにぎりを旧安田邸の外に出て食べている間に女性のお客様が続々と。<とみきち屋>にはこれまでにないことに加え、ほぼ一人で対応したためゆっくりお話もできないばかりかあたふたとしてしまい、心残り。

■柳瀬尚紀 編・訳『猫文学大全』(河出文庫)■内田百閒『私の「漱石」と「龍之介」』(ちくま文庫)
若い女性が内田百閒の旺文社文庫をお探しだったが、当店出品の2冊でなくて「ごめんなさい」と伝えたものの、浅生ハルミンさんの『私は猫ストーカー 完全版』(中公文庫)を購入いただく。
やや年配の女性が「それはいくらですが?」と■フローベール『感情教育 上・下』(河出文庫)を指されたので「○○○円です」と即座に答えたら「じゃあいただくわ」と。お伝えした値段が違っていなくてほっとする。

直後■武田百合子『富士日記 上・中・下』(中公文庫)が売れる。百合子さんはお勧めの本なので、必ず売れるとはいえ嬉しい。
「これこれ、ビブリオに出てたの」と年配の女性が■坂口三千代『クラクラ日記』(ちくま文庫)を手にされる。
当日『時計じかけのオレンジ』も売れるなど『ビブリア古書堂の事件手帖』の効果はまだまだ続いているようだ。

そしてそして(私にとっては)驚きのお二人が。

■林尹夫『わがいのち月明に燃ゆ』(ちくま学芸文庫)を30代と思われる女性がそっと差し出される。一瞬わが目を疑ったが間違いない。頭が真っ白になり言葉が出ないなんて何とも情けない。

20代前半としか見えない若い女性の方が■小山清『小さな町』(みすず書房)■三浦雅士『青春の終焉』(講談社学術文庫)■『自選 谷川俊太郎詩集』(岩波文庫)の3冊を。
おっさんがいろいろ話しかけても迷惑だろうなという思いがよぎり、
「読書がお好きなのですね」と声をかけるのが精いっぱい。
すると「ええ」という感じの笑顔が返ってきた。
そのまぶしいこと。年甲斐もなく胸がキューンとなる。
この場面をやまがらさんに見られていたような気がする(汗)

その余韻に浸っている間もなく、別の女性に■鶴見俊輔『不逞老人』(河出書房新社)■小沼丹『村のエトランジェ』(講談社文芸文庫)を購入いただく。
20分にも満たない間に8人の女性に購入いただけるなんてかつてないこと。
不忍の一箱はほんと奥が深いなと思うことしきり。

そして12時台最後は、小学生のお嬢さん連れの渋い男性の方に■野呂邦暢『十一月・水晶』(冬樹社)を購入いただく。
たとえ購入いただけなくとも、数多く、小さなお子様連れの方が本を見て回っている姿に接することができるのは何とも心和み、嬉しいものです。

開店から2時間までを書き終えました。まだまだ先は長くなりそうです。

間に、当店も参加する5月19日開催予定の「鬼子母神通り みちくさ市」の紹介が入ると思います。ご了承ください。

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