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2013年春 「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」エピソード(1)

5月3日「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」2日目、昨年の豪雨とは打って変ってこれ以上望めないほどの晴天。<とみきち屋>は閑静な旧安田楠雄邸に出店。こんな素敵なところで古本を売れるなんて!と心が躍る。

一番に会場に来られたのはdozoさん。でもそのまま「安田家の五月飾り」展示へ。27日に私が助っ人をしている時もそうだったが、箱を観るだけではなく展示があればそれにも足を運んで街全体の催しを楽しまれている。

11時開店。昨年に続き今回もまた(E)さんが一番乗りしてくれた。
■小山清『落穂拾ひ 聖アンデルセン』 (新潮文庫)■『深沢七郎コレクション流・天』(ちくま文庫)など4冊。東北への出張のことなど伺う。13時過ぎには2度目のご来店で■野呂邦暢『草のつるぎ・一滴の夏』(講談社文芸文庫)を購入いただく。
本を大事に大事に扱われる方で、いつも本への思いがびしっと伝わってくる。

続いて西村さん。一昨年ナボコフなど海外文学を中心にたくさん購入いただいた方。その際話したことは今もはっきり覚えている。昨年は店主として本も出されていたが、激しい雨の中わざわざ買いに来ていただいた。
<とみきち屋>セットとして用意した■『洲之内徹セット』■ラム『エリアのエッセイ』(平凡社ライブラリー)■ロリス/マン『薔薇物語 上・下』(ちくま文庫)■小笠原豊樹訳『プレヴェール詩集』(マガジンハウス社)■キース・ロバーツ『パヴァーヌ』(ちくま文庫)■渡部直巳『不敬文学論序説』(ちくま学芸文庫)■四方田犬彦『貴種と転生・中上健次』(ちくま学芸文庫)ほか17冊も購入いただく。

読む本、好きな本が似ているだけではなく、「アマゾンの価格はおかしい」という考えも同じなのが嬉しい。『薔薇物語』は西村さんだから手に取ってもらえたと思えたし、「『不敬文学論序説』、あんな値段では買う人いませんよねえ(笑)」などと楽しい会話を。閉店間際に2度目のご来店いただき、■若桑みどり『イメージの歴史』■ブランショ『明かしえぬ共同体』(ちくま学芸文庫)など3冊持ち帰っていただいた。

古書西荻モンガ堂の貸し棚でいっしょに本を出しているSさん。なかなかピタッと合う本をうちが出すことは少ないようなので当店では空振りのことが多い。でも今回は■東雅夫編『幻想小説神髄』(ちくま文庫)を。
「モンガ堂で(とみきち屋が)出している本には欲しいのがあるんだよなあ(笑)」
「すみませんねえ(笑)」と私。

11時15分。当店で音楽関連の本をよく購入いただく仁平さんがお仕事前に駆けつけてくれた。■五味康祐『五味康祐 オーディオ遍歴』(新潮文庫)■大森荘蔵・坂本龍一『音を視る、時を聴く』(ちくま学芸文庫)の2冊。五味さんの音楽本は私のバイブルとも云えるものなので、この上なく嬉しい。しかも、「今日はこれを」と喜んでいただけた。

11時25分。四谷書房さんご来店。厳選に厳選を重ね本を購入される方なのでそう簡単には購入いただけない。しかし今回はどんぴしゃの本があったようだ。
■狐(山村修)『狐の書評』(本の雑誌社)。そういえば以前狐の本を集められていると聞いたことがあった。四谷書房さんには私たちが一箱に初参加した際にたいへんお世話になっただけに、喜んでいただけてよかった。

展示を見終えたdozoさんがお見えになる。■村野四郎『現代詩のこころ』(現代教養文庫)■リルケ『フィレンツェだより』(ちくま文庫)『風景画論』(創元文庫)のセット■木村荘八『東京風俗帖』(ちくま学芸文庫)を購入いただく。出品本の中では数少ない詩関連の本を手に取っていただいたことも嬉しいのだが、『東京風俗帖』はdozoさんを思い描いて入手した本だけに喜びもいっそう。
この三年半ほどの間に参加した古本市のほぼすべてに来ていただいているのではないだろうか。ほんとうにありがたいことです。

M・Kさんの笑顔を拝見するとどこの古本市に出ている時でもほっとし、和やかな気持ちになる。もちろん本の話ができるのも楽しい。今回は奥様のかんざきしおんさんとご一緒。かんざきさんは2日間とも助っ人をされた。

M・Kさんには■ナボコフ『文学講義 上・下』(河出文庫)■多和田葉子『飛魂』(講談社文芸文庫)■日夏耿之介訳『ポオ詩集 サロメ』(講談社文芸文庫)を。かんざきさんには■ホッケ『文学におけるマニエリスム』 (平凡社ライブラリー)■ホッケ『迷宮としての世界 上・下』(岩波文庫)に加え、●ビクトリア『エレミア哀歌』(ホーバン指揮スクオラ・ディ・キエザ合唱団)のCDをそれぞれ購入いただいた。お財布は別々で。
『エレミア哀歌』はとうの昔に廃盤。バッハのマタイ受難曲、フォーレのレクイエムとともに頻繁に聞くCDなので嬉しい!の一言。
しかし、このお二人の蔵書はいったいどんなものなのか…きっとすごいに違いない。

M・Kさんは午後、出身大学の後輩の方々を連れて2度目のご来店。
「やはりいつかは読まなければならないでしょうね」と、■ジョイス『ユリシーズ(全4巻)』(集英社文庫)を手に取られる。(他の方と同様)「2度目なので割引します」と背中を押してしまった。文庫とはいえ重いので余計なことをしてしまったかなと、後になって思う次第。

11時45分ころから正午までは一旦お客様の流れも落ち着いた。
ここまでで40冊を超える本が旅立っていき、ほっとする。
天気もいいし、この後他からを回って来られる方や谷根千を散策される方も見込めそうで期待が膨らむ。

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