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2013年春 「第15回不忍ブックストリート 一箱古本市」エピソード(3)

いけない、Yさんのことを書きそびれていた。もう何年も来ていただいている常連のYさんだが、読書の傾向が未だにつかめず、どんな本を用意してよいのやら、いつも頭を悩まされる。
コレット『わたしの修業時代』、笠井潔『テロルの現象学』、荒巻義雄『柔らかい時計』など多くの本を購入いただいているが、到底一本の線ではつながらないのです。

今回少し風邪を召され午前中は辛そうでしたが、午後2回目のご来店の時には汗をびっしょりかかれてはいたものの、古本めぐりで少し回復されたご様子。
「この暑い中、ビールも飲まずによくやってられますねえ(笑)」と激励いただく。

1回目には■中町信『模倣の殺意』(創元推理文庫)ほか2冊を。「どうして今頃話題になっているのかちょっと知りたいと思って」とYさん。
『天啓の殺意』『空白の殺意』も含め、ブックオフの105円棚ではよくみかけたが、最近はみかけなくなった。
私が読んだのは8年近く前のことなので記憶も薄れ、出品していながら突然のブレイクの理由に見当がつかない。今度お会いした時にうかがってみよう。
■杉本秀太郎『伊藤静雄』(講談社文芸文庫)を2回目には購入いただいた。

4年前の一箱では何冊か用意し、「お勧めです」と女性に購入いただいたアン・タイラーの著作を今回久しぶりに出品してみた。岡崎武志さんが最近ブログでとりあげていて、懐かしくなったからという単純な理由。今回は推薦理由を話すまでもなく、同年代と思われる女性が■『ブリージング・レッスン』(文春文庫)を手にとられた。
<とみきち屋>出品本の中では埋もれてしまいかねない本だが、こういう文庫が旅立っていくのも別の喜びがあるものです。

岡崎さんとは先日、モンガ堂へ行く前に荻窪でばったりお会いし、話す機会がありました。一箱古本市、みちくさ市、国立のギャラリービブリオのことから古本屋の現状まで話題は尽きず、楽しいひと時でした。

岡崎さんの著書『昭和三十年代の匂い』(ちくま文庫)が出ましたね。
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480430656/
私は今度のみちくさ市で岡崎さんご本人から買うつもり。

13時過ぎ。
30代くらいの男性が■三國連太郎・沖浦和光『「芸能と差別」の深層』(ちくま文庫)■小沢昭一『日本の放浪芸』(角川文庫)ほか3冊。追悼というほどではなかったが、お求めの方がいるかもと思い持って行った本。

古書西荻モンガ堂と貸し棚に<とみきち屋>と同じく本を出されている<つぐみ文庫>さんがご来店。貸し棚の中では一番人気で、コンスタントに売れています。その<つぐみ文庫>さんには栃折久美子の本を2冊。栃折久美子も一箱では人気で、これまでに10冊近く売れたかな。なので、古書店で見つけると条件反射の如く買ってしまいます(笑)

一箱初日、カワバタ書店(仮)→<お散歩ブックス>(?)の屋号で出店、助っ人もされた女性が足を運んでくれました。(27日には)箱の中の他の本とは趣が違い異彩を放っていたものをかなり値引きして譲っていただいた。会話も弾みました。
「5月3日はよかったら覗きに来てくださいね」と声をかけたのだが、本当に来てくれました。

■岡谷公二『郵便配達夫シュヴァルの理想宮』(河出文庫)■山口昌男『本の神話学』(中公文庫)の2冊を。
前者は、きっと誰か一人くらいなら手にとってもらえるかもしれないと淡い期待をかけ持って行った本だけに嬉しい。これは33年もの月日をかけて素人同然の男が、恐るべき情熱をもって幻の宮殿を築く物語。

27日実行委員と助っ人の打ち上げ飲み会で同席したSさん(女性)も来てくれて、平松洋子の本ほか2冊購入いただいた。

また、27日に助っ人をされたFさん(男性)には黒岩比佐子さんの■『パンとペン 社会主義者・堺利彦と「売文社」の闘い』(講談社)ほか2冊購入いただく。
「いい人ほど早く亡くなられてしまいますね」と、Fさん。その言葉にしみじみ。
Fさんには名刺を頂戴したが、某国立大学の講師もされている。

不忍の一箱には年齢も、仕事もさまざまな方が集まっていることを改めて感じる。
助っ人同士、店主同士、初めて言葉を交わした方々ともつながっていけるのはこの上なく楽しい。

水玉さんが「わめぞ」の武藤良子さんと一緒に来られる。とみきちは武藤さんと、米沢で開催される(13日に終了)「林哲夫×武藤良子 二人展」の話をいろいろと。
水玉さんには■山田稔『コーマルタン界隈』(みすず書房)を購入いただく。お好きな本なので既に持っていても買われるとか。(水玉さんも27日に助っ人をされています)

武藤良子 虫干し展 5月17日(金)~21日(火)
詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20130515

(書きかけ…続く)

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