« 2012年6月 | トップページ | 2012年9月 »

2012年8月

「第3回くにたちコショコショ市」終了

8月18日(土)、開催後間もなく激しい雨が降り出す場面もありましたが、「第3回くにたちコショコショ市」大勢の方々に来ていただき、盛況のうちに終えることができました。足を運んでくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました。

スタッフの<ゆず虎嘯>さんのお二人、元「国立本店」のMさん、ほんとうにお世話になりました。会場となったギャラリービブリオさん、素敵な場所を提供いただきありがとうございました。
そして岡崎(武志)さん、おつかれさまでした。どの古本市でも岡崎さんの存在は大きいと感じていますが、この「くにコショ」は国立にお住まいの岡崎さんなしでは考えられません。
これからも「くにコショ」の太くて大きな幹でいてください。私だけでなく皆さんそう願われていると思います。
岡崎さんは、10月20日、21日の二日間同じ場所ギャラリービブリオで<古本泡山>さんと「二人古本市」を開催されるとのことです。
先日の「一人古本市」でも、いい本を安く何冊も購入できたので楽しみです。

屋内での古本市は初体験でしたが、畳敷きの和室の棚、引き出し、押し入れ、床の間、本棚などを店主のみなさんが巧みに利用され、店主の色が出ている個性豊かな本や雑貨が見事にな飾り付けられ、息をのみ、目を見張りました。相も変わらず何の工夫もなく箱を置くだけの<とみきち屋>のみ浮いていて、恥ずかしかったです(笑)

こんな例えが妥当かどうかはわかりませんが、田舎の民家で執り行われる結婚披露に、大勢の方々が入れ替わり立ち替わりお祝いに訪れるような雰囲気のようで、和気合い合い。ゆったりとした時間が流れていました。新郎新婦はもちろん本です。
座り込んで本を手に取り、じっくりご覧になる方々の姿がとても自然で、季節は夏ですがそこに陽だまりがあるように見えました。
若い方、子どもを連れた家族もけっこういらっしゃいましたし、一時間、二時間と長逗留されるかたもいらっしゃり、単に知り合いが多いだけという理由だけではなく、会場の雰囲気もよかったのではないでしょうか。

開始早々から来ていただいたお馴染みのdozoさん、(E)さん、Hさん、Sさん。
私は玄関を上がって向って右側の第一会場に出店していましたが、11時~12時の会場担当をしていましたのでお話することもできました。

買っていただいた本を見ると、本を用意する時に思い浮かべたお顔の方に何冊か渡り、嬉しかったです。Hさんは恐らくほぼ8割近くがそうであったのではないかと。今回もまた20冊以上購入いただきました。一時期体調を崩されていらしたので、こうしてまたお会いできるようになり嬉しく思います。

dozoさんのお顔を拝見すると、古本市が始まったという気持ちになります。いつもお買い上げいただきありがとうございます。
Sさんには「ブラックウッドどこ?」と訊かれ、読書対象の幅広さにまた驚きました。『ブラッドベリ、自作を語る』は以前サンリオSF文庫の話をさせていただいたので、不思議ではありませんでしたが。

(E)さんにはある一冊の本の欠点を指摘いただき恐縮です。扉に購入者の署名があることをうっかり見過ごしていました。自分でもこの手の内容の書きこみだとちょっと手が出せないなと思えたので引っ込めました。

<たけうま書房>ご夫妻が早い時間帯に来られたのにはびっくり。先般の一箱助っ人の会には仕事で参加できなかったことをお詫びする。高めの単行本を含め3冊も購入いただき、ありがとうございました。
古ツアさんが訪れた新規開店の「中島古書店」さんは、たけうまさんのご友人の店とのことです。
こちら→ http://blogs.dion.ne.jp/tokusan/archives/10873674.html

<とみきち屋>常連のお客様Mさんは今春の一箱に出店された<神崎屋紫堂>さんのご主人。
当店購入本を見せていただいたので、「2冊とも絶版のですね」と云ったら、いつもの穏やかな笑顔を返してくれました。Mさんご本人が創始者である冊子(雑誌)『萬屋夢幻堂』の50号、51号を頂戴しました。奥さまも50号には寄稿されていて、高校時代は、K井S次氏、A刀田T氏をOBに持つ文芸部に所属されていたことを知りました。

文学に造詣が深いMさんの秘密を垣間見ることができました。これから少しずつ読ませていただきます。ありがとうございました。

私が気づいた限りでは、不忍一箱実行委員の吉上さんご夫妻、水玉さん、暢気文庫さんなどが駆けつけてくれました。心強かったです。

おっと、この方を忘れてはいけない、駄々猫さん。
出店者を除き、会場滞在時間最長だったのでは。くにコショに行けるかどうかは体調次第と聞いて(読んで)いたので、よかったなあ。でも、反動が出ていらっしゃらないかとちょっと心配。
山田稔ほか購入していただきありがとうございました。
当日どれくらい買われたのか気になります。

同じ部屋に出店された<雲雀洞>さんは、昨秋の一箱で高橋和己、6月の外市で古井由吉を当店から購入いただいた若い方でした。こんなふうにお客さまだった方が店主になり御一緒できるのも嬉しいですね。
<雲雀洞>さんが出されていたイザベラバード『日本奥地紀行』」(平凡社ライブラリー)、駄々猫さんお薦めだったので、残っていたら後で頂こうと思っていたのですが、さすがに無くなっていました。

お昼はモンガさん、まあぶる舎さん(実はあり小屋さん)と。あり小屋さんは当番があるのですぐに戻られ、モンガさんとは店をかえてコーヒーを飲みながら小一時間ほどお話を。

2階には店主が集える部屋を用意していただいたのですが、どんな方がどんな本を手に取られるのだろうかと自分の箱が気になって、当番ではない時間帯も箱のそばにいてしまいました。
集中レジ方式なのに…(汗)

pippoさんが同じ部屋に出店されていたので久々にお話しできました。着実に歩み詩を伝導されている姿がなんとも眩しい。その活躍ぶりはつとに有名。盛りだくさんのブログにホームページP-waveは充実の一途。これを読んでいると詩への興味がかきたてられます。
シビアな話題も少しありましたが、いろいろ刺激をもらいました。
そのpippoさんにルーエさんをご紹介いただく。荒川洋治、堀江敏幸の話などを楽しくさせていただきました。その後<とみきち屋>の箱も見ていただいたのですが、新海均『深沢七郎外伝』(潮出版社)にすうっと手が伸び、「(新刊は)高いからまだ購入していなかったので、嬉しい」と。
そしてpippoさんも私も思わずのけ反ってしまった一言。「今日は深沢さんの命日なんですよ」。
すごい!
楽しいひと時をありがとうございました。

今年既に30回(?)前後古本市に参加されているというつわもの<レインボーブックス>さんから
『BSARA de BOOSKA』(扶桑社)をいただく。
会計の際<ゆず虎嘯>のyuzuponさんがそれを見て、
「とみきち屋さんがそういう本を買うんですか~!」
「ブースカは実写版見ていたし、かわいいし」
と云ったら笑われてしまう。
そこに救いの手が。
「俺も見てたよ。とみきちさんとは同い年だし」と<やまがら文庫>さん。

今回店主お薦めの本コーナーをつくっていただいたので、『森本哲郎 世界への旅7 ことばへの旅』(新潮社)を、簡単なコメントを添えて出しました。いまどき森本哲郎の本が売れるだろうかと思っていたところ、引き取ってもらえました。
これはもう嬉しい限り。『ことばへの旅第一集』が出た時からの愛読書で、この本を読んだ影響でカント、ウィトゲンシュタインほか本格的に哲学書を読みたいと思ったほどで、私にとっては大切な書です。角川文庫、愛蔵版(新潮社)、PHP文庫と出るたびに買っては再読していたのですが、今はどれも絶版または品切れのため、新刊書店では入手できなくなっています。
ブックオフでたまに角川文庫を見ますが、1がほとんどで2から5はなかなか見ません。
105円で買えますので、みかけたら是非読んでみてください。
「知識」より「知恵」を重んじる方なら、きっと共感いただけるのではないかと思います。

当日の様子は<やまがら文庫>さんが既に記事をアップされています。
こちら→ http://d.hatena.ne.jp/heno3ban/
Yさん、お買い上げありがとうございます。でも、もっとうちの箱じっくり見てください。決して危険なものなど入っていませんから(笑)

さて<とみきち屋>ですが、最終的には87冊の本を購入いただきました。(平均単価400円強)
過去2回を大幅に上回りました。秋の一箱に用意しておいた本の一部を出品したことが少しはつながりましたが、なんといっても「コショコショ市」の知名度が上がって来たのだと思います。
購入いただいた方々、会場にお越しいただいた方々にあらためて御礼申し上げます。
ありがとうございました。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

「第3回くにたちコショコショ市」出品本の紹介

8月18日(土) 国立の「GALLERY BIBLIO(ギャラリービブリオ)」にて開催される「第3回くにたちコショコショ市」に<とみきち屋>は出店します。
詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/kunikosyo-market/

ここは7月中旬、岡崎武志さんが「一人古本市」を開催したスペースで、屋内の涼しい中ゆっくり本をご覧になれます。

<出店者一覧> (敬称略)

●岡崎武志堂●ゆず虎嘯●甘夏書店●ジャングルブックス●書肆ぴっぽ
●艸風舎●ソラシカ散歩●旅猫雑貨店●小さな本棚●つぐみ文庫
●トカゲ書林●ドーナッツブックス●どすこいフェスティバル
●雲雀洞●文月文庫●古本泡山●ポテトBOOKS●まあぶる舎●やまがら文庫
●モンガ堂●レインボーブックス●とみきち屋

今年は残念ながら「不忍ブックストリート 秋の一箱古本市」がお休みになってしまいましたので、既に用意してあった本の一部を出品いたしますので、ぜひお越しください。
なお当日は集中レジ方式のため、店主不在の時間帯もありますのでご諒承ください。

それでは出品本の一部を紹介いたします。

〔単行本ほか〕

■G.スタイナー  脱領域の知性                 河出書房新社
■シオラン        実存の誘惑                     国文社
■ブラッドベリ    ブラッドベリ、自作を語る   晶文社
■山城むつみ    転形期と思考                講談社
■田辺徹         回想の室生犀星               博文館新社
■草森紳一     本の読み方                      河出書房新社
■新海均        深沢七郎外伝                   潮出版社
■平岡正明     石原莞爾試論                   白川書院
■山田稔        特別な一日                       朝日新聞社
■岩田靖夫    神なき時代の神                  岩波書店
■蓮實重彦    映画批評 2009-2011          講談社
■由良君美    椿説泰西浪曼派文学談義   平凡社ライブラリー
ほか

〔文庫本〕

■結城信一     セザンヌの山 空の細道    講談社文芸文庫
■杉本秀太郎  伊東静雄                        講談社文芸文庫
■山之口獏      山之口獏詩文集              講談社文芸文庫
■里見惇         荊棘の冠                        講談社文芸文庫
■古山高麗雄  プレオー8の夜明け         講談社文芸文庫
■レヴィナス    存在の彼方へ                  講談社学術文庫

■多木浩二     眼の隠喩                         ちくま学芸文庫
■メルロ・ポンティ 心身の合一                  ちくま学芸文庫
■フッサール    ブリタニカ草稿                  ちくま学芸文庫
■シャルチエ     書物の秩序                    ちくま学芸文庫
■ドウルーズ     ヒューム                         ちくま学芸文庫
■アントニオ・ネグリ講演集 上・下(2冊)   ちくま学芸文庫
■ベンヤミン   ベンヤミンコレクション2      ちくま学芸文庫
■色川武大・阿佐田哲也エッセイズ1~3 (全3冊 ) ちくま文庫
■吉田秀和   世界の指揮者                     ちくま文庫
■丸谷才一  快楽としての読書 日本編    ちくま文庫
■荻原魚雷  本と怠け者                         ちくま文庫
■デュラス    ヒロシマ私の恋人                ちくま文庫
■E.ケストナー  人生処方詩集                 ちくま文庫
■野呂邦暢  鳥たちの河口                集英社文庫

■フェンテス  老いぼれグリンゴ                集英社文庫
■尾崎一雄    懶い春 霖雨                      旺文社文庫
■後藤明生    行方不明                           福武文庫
■シェリング    学問論                             岩波文庫
■ベーコン      ベーコン随筆集                 岩波文庫

■小室直樹  危機の構造           中公文庫
■井筒俊彦     ロシア的人間                    中公文庫
■竹田篤司     物語「京都学派」                中公文庫
■吉田秀和     LP300選                         新潮文庫
■バルザック   暗黒事件                          新潮文庫
■ブラッグウッド   秘書綺譚                    光文社古典新訳文庫

ほか多数

120817_121159

120817_123431

120817_123205

| | コメント (0)

« 2012年6月 | トップページ | 2012年9月 »