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2012年5月

「第15回 鬼子母神通り みちくさ市」 出品本の紹介

明日5月20日(日)開催される「第15回 鬼子母神通り みちくさ市」に<とみきち屋>は出店いたします。場所は池田ビル大シャッター前です。
詳細はこちら→ http://kmstreet.exblog.jp/

不忍の一箱が終わり、少し余裕ができるかと思ったのが甘かったようです。いつもの如く前日になってバタバタ。どれだけ睡眠時間を確保できるのやら。
遅くなりました。出品本の一部を紹介いたします。

明日は天気にも恵まれそうです。みなさまのお越しをお待ちしております。

〔単行本ほか〕

■豊崎光一『ファミリー・ロマンス』(小沢書店)
■飯島耕一『詩と散文1』(みすず書房) 
■野口富士男『風のない日々』(文藝春秋) 
■富士正晴『紙魚の退屈』(人文書院)
■中村昇『ウィトゲンシュタイン ネクタイをしない哲学者』(白水社)
■宇野常寛『リトルピープルの時代』(幻冬舎) 
■紅野謙介『検閲と文学 1920年代の攻防』(河出ブックス) 0
■佐藤久彌『山村暮鳥と磐城平』(鏃出版) 
■パステルナーク『リュヴェルスの少女時代』(未知谷)
■堀江敏幸『彼女のいる背表紙』(マガジンハウス)
■長谷川郁夫『本の背表紙』(河出書房新社)
■『柳田国男・南方熊楠往復書簡集 上・下』(平凡社ライブラリー)
■スピヴァク『デリダ論』(平凡社ライブラリー) ほか

〔文庫本〕

■橋川文三『昭和維新試論』(ちくま学芸文庫) 
■大澤真幸『資本主義のパラドックス』(ちくま学芸文庫)
■中山元『思考の用語辞典』(ちくま学芸文庫) 
■ヘルダーリン『ヒュペーリオン』(ちくま文庫)
■エマソン『エマソン論文集 上・下』(岩波文庫)
■フローベール『聖アントワヌの誘惑』(岩波文庫)
■クリスタ・ヴォルフ『引き裂かれた空』(集英社文庫)
■ドゥルーズ『批評と臨床』(河出文庫)
■東文彦『東文彦作品集』(講談社文芸文庫)
■尾崎秀樹『大衆文学論』(講談社文芸文庫)
■江藤淳『漱石とアーサー王伝説』(講談社学術文庫)
■パーシング『禅とオートバイ修理技術 上・下』(ハヤカワ文庫)

ほか多数

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〔特集 追悼 吉本隆明〕

9割以上持ち帰ることになりそうですが、これをやらないことには自分の中でのけじめがつけられそうにないので、実施します。
一人でも二人でも構わないので、吉本さんの良さ、凄さを伝えられたらなあと思っています。
すべてダブり、或いはそれ以上の冊数を所有していますので、ごく一部の稀少本を除き、特別価格で提供させていただきます。

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「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」レポート(2)

12時半頃から13時まではパタッと人の流れが途絶える。この雨では仕方ない。
この間売れたのは、■ユリイカ臨増『矢川澄子・不滅の少女』(青土社)1冊のみ。

13時過ぎ、出店場所である特別養護老人ホーム谷中の助っ人をしてくれていたつん堂さんに(助っ人終了後)、■『【秘蔵版】談志喰い物咄』(講談社・直筆通し番号、サイン入り)を購入いただく。
立川談志ファンのご友人にプレゼントされるとのこと。
同じ場所に出店されていた<脳天松家>さんも、引き取り手がないようだったらと声をかけていただいていたが、どうやらつん堂さんに譲られた様子。大人ですね。脳天さんには差し入れも頂戴する。

13:05、u-senさんご来店。お会いするのは昨秋の一箱、往来堂書店前で一緒に出店して以来。あの時、<パタリ口(くち)>(u-senさんの屋号)の箱を見てしまったらすぐに欲しいと思ってしまう本があるに違いないので、見まいと思ったものの誘惑に負け見てしまった(笑)軽く5、6冊目にとまり、昼過ぎ様子を伺ったら全部なくなっていた。
■『小沢信夫さん、あなたはどうやって食ってきましたか』(SURE)を購入いただく。

ほぼ同じ時間、根津教会で出店されていた<つぐみ文庫>さんがいらした。つつじ祭りに足を運ぶ方が少ない影響もあって、お客さんの数も少なく他会場を回ってみようと思われたらしい。昨春根津教会に出店したが、その時は好天だったこともあり、すごい人の流れだった。
■『百年文庫12 釣』(ポプラ社)を購入いただく。

当日プレゼンターをされた<わめぞ>の方々がご来場。「朝からすごいらしいじゃないですか(笑)」というようなことを古書現世・向井さんから言われる。「ああ、ツイッターか」と思うも、私はやっていないので何がつぶやかれているのかさっぱりわからない。「常連さんには来ていただいたけれど、なんだか尾ひれがついておおげさなことになってますよ(笑)」と答える。
立石書店・岡島さんも交え楽しくお話。
岡島さんのある冗談発言に、向井さんと思わず「それバレますよ(笑)」と盛り上がる。

14時を過ぎると他会場から回られて来た方が増え、活気を取り戻す。

14時10分、いつもの笑顔でMさんご来店。Mさんの奥様は4月28日往来堂書店前に<神崎屋紫堂>の屋号で初出店、「蝉の店賞」を受賞されました。箱を拝見したのですが、猫関連の本が多い中「えっ!なぜ?」と思える文芸書がちょこちょこと混じっていたので、Mさんの本ではないかなと思いました。お話させていただいたところ、案の定Mさんが提供されたとのこと。
「○○○○を100円で売っちゃったみたいなんですよ(笑)」「でも、楽しんでくれたならいいかな」とMさん。その笑顔がとても柔らかくなんと素敵なこと。
Mさんも是非ご一緒に出られてはいかがですか。楽しいですよ。
■堀江敏幸『なずな』(講談社)■岩崎恵子『木山さん、捷平さん』(新潮社)をお買い上げいただく。いつもありがとうございます。

ピッポさんのポエトリーカフェの影響で、室生犀星が気になっているという<ますく堂>さんには■室生朝子『晩年の父 犀星』(講談社文芸文庫)を購入いただく。これは当日朝追加でかばんに入れたもの。<とみきち屋>お薦め本の一つなので嬉しい。

14:15分ナンダロウ(南陀楼綾繁)さんが透明の雨合羽をかぶり、例のたすきをかけ、自転車で回られてきた。雨の中素敵だ。
「ナンダロウさんが欲しい本はないですよ~」という、いつもの決まり文句はやめにする。一冊手に取られたが戻されたのをしっかり見ておく。箱の前から去ろうとされたので思わずその書名を告げ、「ナンダロウさん、それはやっぱり引き取っていただかなくては(笑)」と声をかける。
「なんだ、見てたんだ(笑)」
「もちろんですよ」(ナンダロウさんが触れる本はいつも目を皿にして見てますよ~)
半ば押し売り。ありがとうございました!!
黒岩比佐子さんが解説を書かれているので、どうしても持ち帰ってほしかったのです。

当日助っ人をされていたNEGIさんには■大原富枝『アブラハムの幕舎』(講談社文芸文庫)を。大原富枝の著書は未読とのことでしたが、「個人的にはこの作品が一押しなのでぜひ」と、これも半ば押しつけ。お試しとしてちょっとだけ割引させていただく。

14:20分。かなり本を読まれているのではないかなと思える若い女性が二人連れで。楽しそうに本を見ていらっしゃいました。
■色川武大『唄えば天国ジャズソング』(ちくま文庫)■田中小実昌『イザベラね』(中公文庫)を差しだされたので、思わず「ああ、この二人組ですね」と口にすると、くすっと笑われてしまいました。

14:30分頃、駄々猫さんご来店。助っ人を終えた後全箱見て回るという猛者。今日は気になる本があっても1冊くらいだろうなと思っていたが、なんと3冊も購入いただいた。
■山田稔『北園町九十三番地 天野忠さんのこと』(編集工房ノア)■ル・コルビュジェ『伽藍が白かった時』(岩波文庫)に佐野洋子の文庫。意外だったのはコルビュジェ。ほんと幅広く読まれているのだなあ。
半日で4,50冊は買いそうな勢いでしたね。雨の一箱を支えた一人であったに違いないと思います。

水玉さんとご一緒されていた(と思われる)女性の方に馬場マコト『花森安治の青春』(白水社)を、30代くらいの静かな雰囲気の男性に■吉田健一『瓦礫の中』(中央文庫)■色川武大『遠景 雀 復活』(講談社文芸文庫)をお買い上げいただく。
<盛林堂書房>さんが来られ、当日出品した中では高額の本含め3冊購入いただく。

15時。■今橋映子『異都憧憬 日本人のパリ』(平凡社ライブラリー)を私と同年代(50代)と思われる男性の方に購入いただく。これは、どうして品切れのままなのだろうと思えてならない、見事な労作。岩村透、永井荷風、島崎藤村、高村光太郎、金子光春(及びその作品)などに触れ、大量の資料を丁寧に読みとき、新たな視点からパリの魅力、パリと芸術家たちとの関わりを伝えています。

15:15分頃<古書、雰囲気>のSさんが来てくださる。<古書、雰囲気>さん、5月20日の鬼子母神通り みちくさ市」には久しぶりに出店されるので楽しみ。私好みの本を必ず出されているので。(ちなみに、<とみきち屋>も「みちくさ市」に出店します)
■若桑みどり『マニエリスム芸術論』(ちくま学芸文庫)を購入いただきました。

15:30分。当日特別養護老人ホーム谷中を担当していただいた実行委員Oさんに■『吉本隆明×吉本ばなな』(ロッキングオン)を。こんな本のことはご存じなかったらしい。いろいろお世話になりました。そしてお買い上げありがとうございます。

妻・とみきちに店を任せ、離れたところで売り上げの集計を始める。
その10分ほどの間に、とても落ち着いた感じの20代と思われる男性に■国木田独歩『運命論者・号外』(旺文社文庫)■沼昭三『家畜人ヤプー』(角川文庫)を購入いただいた模様。残念。独歩の本はめったに見ないので(ちょっと高いかなと思いつつ)800円の値段をつけていました。これを若い方が購入されたのだから、お話しさせていただきたかった…残念。

残り20分を切ると、「ここで最後だから」と財布の紐が緩み、「どうしても欲しい」とまでいかない本でも持ち帰っていただけるのでしょうか、この時間帯は毎回不思議なくらい本が出ていくのです。

「多和田葉子に最近はまっているんです」とおっしゃる女性が■『溶ける街 透ける路』(日本経済新聞社)。
15:50分。■フルトヴェングラー『音楽を語る』(河出文庫)■宇野常寛『ゼロ年代の想像力』(ハヤカワ文庫)■大森荘蔵・坂本龍一『音を視る、時を聴く』(ちくま学芸文庫)の3冊を若い男性の方。
初老の紳士の方には■高野慎三『つげ義春を旅する』(ちくま文庫)を。若い男性が■伊藤俊治『20世紀写真史』(ちくま学芸文庫)。

上記以外にも、■川原栄峰『ニヒリズム』(講談社現代新書)■村上一郎『北一輝論』(角川文庫)
■国枝史郎『神州纐纈城』(河出文庫)■鶴見俊輔『限界芸術論』(ちくま学芸文庫)■庄野潤三『ザボンの花』(福武文庫)■デリダ『尖筆とエクリチュール』(朝日出版社)ほか20冊以上が閉店わずか前に旅立って行きました。

そして古書ほうろうの宮地さん。
私どもが出品していたある文庫本のタイトルと同じタイトルで出されたCD、さらに同文庫の単行本版にまつわるエピソードを聞かせていただく。
それもあって、宮地さんの手に渡れば(この文庫)本も喜ぶのではと思い、「少し下げしますから」とプッシュ。「ちょっと考えさせて下さいね」とおっしゃって、その場を離れられました。
私も売り上げ最終チェックのため、また一旦店を離れる。
なんとそのわずかの間に、購入いただきました。その場では御礼を申し上げられず失礼しました。

大トリは同じ場所に出店されていた<悪い奴ほどよくW(ダブ)る>さん。「最後まで残っていたらいただきますね」と言っていただいていた本を引き取ってもらう。
私もWさんから文庫を1冊購入。なんだか物々交換のようになってしまいました(笑)
以前からずっと気になっていたWさんの箱を当日初めて見せていただく。
小ぶりのシックな棚に、良質の本が絶妙のバランスで配されていて、どうしたって隅から隅まで見たくなってしまう。しかも「この値段なら有難く頂戴したい」と思える本多数。さらにその本への拘り、リスペクトが感じられる値段のものも、さり気なく混じっている。また、(私は半可通ゆえその価値がわからないのですが)映画関連の本やDVDも置いていらっしゃる。
ほんと久しぶりに、素敵な店に出会えたなと嬉しかったです。

お隣で出店されていた、<mondobooks>さん。出たり入ったりで忙しなくご迷惑おかけしました。店の配置上やむを得ないとはいえ、お尻を向けっぱなしになってしまった<JUNGLE BOOKS>さん、失礼いたしました。恒例のジャングル通信(いただき)、ありがとうございます。

特別養護老人ホーム谷中の助っ人をしていただいた、Tさん、つん堂さん、Fさん、T・Mさん、ありがとうございました。

最後に改めて、ご来場いただいた、お買い上げいただいたすべてのお客様。実行委員、助っ人のみなさん、大家さん、ほんとうにありがとうございました。店主のみなさん、おつかれさまでした。

<とみきち屋>の結果

第14回  一箱古本市(春)   冊数 142冊 平均単価500円

第13回  秋も一箱古本市   冊数 151冊  平均単価460円
第12回  一箱古本市(春)   冊数 143冊  平均単価450円
第11回  秋も一箱古本市   不参加
第10回 一箱古本市(春)   冊数141冊  平均単価413円
第9回  秋も一箱古本市    冊数 82冊  平均単価474円
第8回  一箱古本市(春)   冊数 85冊   平均単価410円
第7回  秋も一箱古本市    冊数 85冊  平均単価548円

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「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」レポート(1)

前日、前々日と併せ3時間睡眠で開催日の朝を迎える。土砂降りの雨。
運転は妻に任せる。今自分たちはどこに向かっているのだろうと、不思議な感覚に囚われる。
いつものような高揚感はない。
開き直りでも諦めでもない、静かな心持ち。
できる限りの準備はしたのだから、後はお客様の来店を待つだけというような。

特別養護老人ホーム谷中は7箱が出店。屋根付きのエントランス(屋外)を使用させてもらうことになったが、風が吹くと細かい雨のしぶきが舞い込んでくるので、すぐにビニールをかぶせられる態勢をとった。
ひどい雨だが、7箱が出店準備に入ると賑やかになり、
ようやく「さあ一箱だ」という気持ちになる。

11時少し前、見知った方々のお顔を拝見し、ほっとする。

その中にdozoさんの姿が。これから雨の中全箱回られるご様子。購入いただいた際、他のお客様と話していたためきちんとご挨拶できず、すみませんでした。何度出てもそうですが、最初の1冊を引き取ってもらえる時の喜びは、格別なものがあります。ありがとうございました。

実行委員Yさんのご友人ではないかと思われる方に、■ホフマン『牡猫ムルの人生観上・下』(岩波文庫)と■久生十蘭『魔都』(現代教養文庫)を。これまで<とみきち屋>には何度も早い時間に来て購入いただいています。

本に造詣が深いと思われる渋い中年男性のお客様には■八木義徳『私のソーニャ 風祭』(講談社文芸文庫)を。■ドゥルーズ『千のプラトー』(全3冊・河出文庫)も手に取られるが、こちらは値段が折り合わなかったご様子。
ところが午後二度目のご来店。とみきちが「またお見えになられたけど、あの本(の値段)は?」と聞くので、「気持ち下げてあるから、失礼のないようにお声をかけてみて」と伝える。
今度は納得いただいたようで購入いただく。

お馴染みの(E)さん、11:05頃ご来店。「『百魔』はもうない?」とお尋ねになったので、「いえ、そこに」とご案内。手に取られた時の笑顔を拝見すると、こちらまで嬉しくなってしまう。
続いてディケンズ。ブックオフ辺りではあまり見かけない文庫だけれど、興味を示される方はごく少数ではないかと思っていたので、びっくり。前日まで出張されていて、しかも今日はひどい雨。お顔を見せていただけるだけでも嬉しいのに9冊も購入いただく。

■杉山茂丸『百魔 上・下』(講談社学術文庫)※3年半前初参加以来2度目の出品。
■ディケンズ『我らが共通の友』(全3冊・ちくま文庫)■橘外男『ある小説家の思い出 上・下』(中公文庫)■東雅夫編『伝奇の函8 ゴシック名訳集成』(学研M文庫)ほか

11:10頃。3年前の春からのお客様、長谷川さんがお見えになる。追悼の意味もあって持っていった十数冊の吉本隆明の著書。ダメかもな…と思っていただけに■『「反核」異論』(深夜叢書)を手にされたのを見て、思わず顔が綻んでしまう。そして、<とみきち屋>が毎回のように出品している(お薦めの)荒川洋治本を2冊。さらに、これまでに購入いただいた本の傾向を考えると、「ひょっとしたら長谷川さんが」と思って出した■杉森久英『浪人の王者 頭山満』(河出文庫)を含め計8冊購入いただく。本も喜んでいると思います。

11:20過ぎ、jindongさんご来店。2年半前の秋の一箱終了後、当ブログにコメントいただいた時からお話させていただくようになる。「かぶってるなあ」「この本持っている気がするんだけどなあ」とおっしゃいながら、毎回購入いただいている。かんかん照りでも大雨でも変わらぬ佇まいで箱を見て回られるところが、私は好きです。
■吉田美和子『単独者のあくび 尾形亀之助』(木犀社)■正宗白鳥『内村鑑三 我が生涯と文学』(講談社文芸文庫)■松下竜一『怒りていう、逃亡には非ず』(河出文庫)の3冊。

12:00過ぎ、古本屋ツアー・イン・ジャパンさん登場。4月28日初日はプレゼンターとして全箱2回ずつ見て回っていらしたので、さすがに今日はお目にかかれないだろうと思っていたので驚きました。■黒岩比佐子『音のない記憶』(角川ソフィア文庫)を購入いただく。黒岩さんの本だったので、因縁めいたものを感じ、思わず「嬉しいです。黒岩さんの本は毎回出しているので」と口にしていました。黒岩さんの単行本は未だかつて古書を入手したことがありません。、手に入れてきたのはこの文庫か新書ばかりで。(それでもなかなか見つけられない) 一人でも多くの方に読んでもらいたいという気持ちから、新古書店、古書店で見つけると値段に関係なく条件反射で買ってしまいます。

同じく12:00過ぎ。2年前の春、当店で■ジュリアン・グラック『シルトの岸辺』(ちくま文庫)■富士川義之『ナボコフ万華鏡』(芳賀書店)ほか7冊購入いただいたN・Yさんがいらした。
本当に久しぶりで、それだけでも嬉しいのに、なんと今回は店主さんにもなられていて、別会場からわざわざ足を運んでいたきました。。
で、今回もまたお客様の一人として購入いただく。

■上林暁セット『禁酒宣言』(ちくま文庫)『白い屋形船 ブロンズの首』(講談社文芸文庫)■ナセニェル・ウェスト『いなごの日』(角川文庫)■モーリス・パンゲ『自死の日本史』(ちくま学芸文庫)■古井由吉『円陣を組む女たち』(中公文庫)ほか7冊。

N・Yさんとは読書の傾向が似ているのを感じます。一昨年ナボコフの『青白い炎』(ちくま文庫)の話で盛りあがったのを覚えていただいていたこと、嬉しかったです。
またどこかでお会いできるのを楽しみにしています。(当日は当店の方針をご理解いただきありがとうございました)

同じ時間帯に、Hさんがお越しになる。3月のみちくさ市でお会いした時、かなり体調が優れないご様子だったので、Hさん好みの本はいつも通り持って行きましたが、正直あの激しい雨の中、来ていただけるとは思っていませんでした。

Hさんは2008年秋、<とみきち屋>が一箱古本市初参加の折、二度ご来店いただき、ハイデガー『ニーチェⅠ・Ⅱ』(平凡社ライブラリー)ほか、5冊ほど購入いただいて以来のお客様。

当時、「古本界で知らない人はいない」という方とは全く知りませんでした。だからその後のみちくさ市含め、冗談を交えながら楽しくお話させていただきました。その後どんな方なのかを知って驚きましたが、こちらはあくまで素人ですから、変わらぬ態度でお話させていただこうと決めました。それを今も受け容れていただいていることが嬉しくてなりません。

Hさん「足を向けて寝られません」
「そんな、とんでもない。寝られないのは…」とこちらが言いかけたところで
Hさん「どっちの方角かわかりませんが(笑)」

今回はこんな感じの楽しい会話を。

■バレンボイム・サイード『音楽と社会』(みすず書房)■松浦寿輝『平面論 一八八〇年代西欧』(岩波書店)■ユイスマンス『大伽藍』(平凡社ライブラリー)■カルペンティエール『バロック協奏曲』(サンリオSF文庫)■前田英樹『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)■ゲオルギアーデス『音楽と言語』(講談社学術文庫)■ホフマンスタール『チャンドス卿の手紙 アンドレアス』(講談社文芸文庫)■ドゥルーズ『カントの批判哲学』(ちくま学芸文庫)■エドマンド・ウィルソン『アクセルの城』(ちくま学芸文庫)■フィッシャー=ディースカウ『ワーグナーとニーチェ』(ちくま学芸文庫)■西川長夫『パリ五月革命私論』(平凡社新書)ほか計16冊購入いただく。ありがとうございました。

ここまでで、開店から1時間15分ほど経過。<とみきち屋>から旅立って行った本は50冊を超えていました。9割強がお馴染みのお客様のもとへ。
この時間帯はまだ雨足も強く、谷根千散歩の流れで寄っていただいた方はほとんどありませんでしたし、他会場から回って来られたお客様もそれほどいませんでした。

あたりまえのことですが、常連の方々は<とみきち屋>だけのお客様ではありません。
この後、他会場に足を運ばれたはずですし、Hさんは他から回って来てくださいました。
つまり、不忍の一箱を楽しみにいらした方々なのです。
あの雨の中ですから、本が好きだけという気持ちだけだったとは思えないのです。
雨だからこそ、出店者への応援の気持ちも込めてご来場いただいたのではないかと、私には思えてなりません。(この後も多くの方々がいらしてくださいました)
こういった人たちに支えられているのが「不忍ブックストリート一箱古本市」なのだと、今回ほど強く感じたことはありません。

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「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」御礼

5月3日「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」2日目、あの悪天候の中ご来場いただいた皆さま、ほんとうにありがとうございました。
晴れた休日とは全く違う谷根千の様子に「どうなるのだろう…」と思った店主さんも多かったのではないでしょうか。
実際、一箱を目当てでない方がふらっと足をとめてくれる数はぐっと減りました。本好きの方でも躊躇ってしまうこともあるだろうと思える雨でした。
それでも、予想を大きく上回るお客様が足を運んでくれたと思います。
本当に、ほんとうにありがたいことだと感謝申し上げます。

実行委員、助っ人のみなさま、ほんとうにお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。
出店者の会場変更に伴い、いつにも増したご苦労があったことは想像に難くありません。
当初予定した場所にとどまり、知らずに来られたお客様の応対をされた助っ人さんもいらしたのではないでしょうか。
また、完全に屋内でないところは、雨の状況によっては吹き込んでくることもあり、その対応に追われることもあったのではないかと思われます。
急遽会場として受け入れてくださった大家さん、屋内への移動は段取りもあり、容易ではないはずですが、快く対応していただいた大家さんにも御礼申し上げます。
本を濡らさぬよう苦労して大雨の中会場に来て、訪れたお客さんに喜んでもらえるよう、思いを込めて箱をつくられた60箱近くの店主さん、おつかれさまでした。

普通なら中止に追い込まれても仕方がないはずなのに、お客様をはじめ、多くの方々の力があったからこそ、あれだけのイベントを無事終えることができたのだと思ってやみません。
私はこの古本市に参加するようになってから3年半ですが、改めて元祖「一箱古本市」、不忍ブックストリートの底力を実感しました。

初参加の際、120冊近い本をサムソナイトで運び、一日で壊してしまい、かつ、最寄り駅まではどうしたってTAXIを使わざるを得ないことを考えれば、車で行っても駐車場代も含め、(二人なら)費用はほぼ同じとわかってから、車で行っています。ですから、量も持って行けますし、特に今回は他の店主さんに比べればはるかに楽に会場に辿りつくことも可能でした。

だから、大雨でも、これまで以上に本を持ち込もうと思いました。約230冊。
売れると思ったからではありません。来られたお客様によって好みが違うのでそれに対応できるよう。また、同じ作家の「別の本はないの?」と訊かれることが多いので、その分も増やしました。
結果は当然ですが、一度も箱に出すことなく持ち帰った本だけでも40冊はありました。

出品本に関して。
いつも春には秋を、秋には次の春を考えて、一箱用の段ボールは分けてあります。
つまり1.5回分を候補として用意しています。
今回は次の秋に出すつもりの本を前倒しし、かつ、ダブりで持っていない本も思い切って出品しました。

既に(当ブログで)書きましたように、お馴染みの方を含め、来ていただいたお客様に雨の中「来た甲斐があった」と喜んでもらいたいという気持ちからです。

その思いを受けとめていただけたと思え、嬉しくてなりません。
そして、わたくしども<とみきち屋>だけでなく、会場を回ってくださったみなさまに、今一度御礼申し上げます。
ありがとうございました。

<とみきち屋>
店主 とみきち
番頭 風太郎

打ち上げイベント終了時、自宅介護している母がいるために、片づけを手伝えないばかりか、お世話になった方々にご挨拶もせず失礼させていただきましたこと、お詫び申し上げます。

次回から当日のエピソードを書きます。

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2012年「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の紹介(2)

明日5月3日(木・祝)「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」(2日目)、私ども<とみきち屋>は、

特別養護老人ホーム谷中http://info.ekaigo.biz/000toky23/035dait/12112047.html)にて出店いたします。

時間11:00~16:00.
雨をしのげる場所での出店ゆえ、雨天でも開催いたします。

へびみち側ではなく、エントランス側のピロティが出店場所です。

雨のため、他会場(スポット)は場所の変更などがかなり出ています。公式サイト(http://sbs.yanesen.org/)の最新NEWSや「しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/)などでご確認ください。

それでは出品本の一部紹介の続きです。

【単行本・新書ほか】

■吉田美和子『単独者のあくび 尾形亀之助』(木犀社)
■山田稔『北園町九十三番地 天野忠さんのこと』(編集工房ノア)
■五味康祐『西方の音』(新潮社)
■平岡正明『新内的』(批評社)

■立川談志『【秘蔵版】談志喰い物咄』(講談社)
『食い物を粗末にするな』を改題したものですが、自家用及びファンの為の限定販売本。 直筆通し番号とサインが入っています。

■バレンボイム・サイード『音楽と社会』(みすず書房)
■鈴木邦男『腹腹時計と<狼>』(三一新書)
■川原栄峰『ニヒリズム』(講談社現代新書)
■黒岩比佐子『伝書鳩 もうひとつのIT』(文春新書)
■今橋映子『異都憧憬 日本人のパリ』(平凡社ライブラリー)
■エーコ『完全言語の探求』(平凡社ライブラリー)
ほか

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【文庫】

■杉山茂丸『百魔 上・下』(講談社学術文庫)
■前田英樹『沈黙するソシュール』(講談社学術文庫)
■大原富枝『アブラハムの幕舎』(講談社文芸文庫)
■正宗白鳥『内村鑑三 我が生涯と文学』(講談社文芸文庫)
■萩原朔太郎『虚妄の正義』(講談社文芸文庫)
■唐十郎『下谷万年町物語』(中公文庫)
■古井由吉『円陣を組む女たち』(中公文庫)
■吉田健一『瓦礫の中』(中公文庫)
■レヴィナス『レヴィナス・コレクション』(ちくま学芸文庫)
■モーリス・パンゲ『自死の日本史』(ちくま学芸文庫)
■色川武大『唄えば天国ジャズソング』(ちくま文庫)
■ドゥルーズ『千のプラトー 上・中・下』(河出文庫)
■杉森久英『浪人の王者 頭山満』(河出文庫)
■篠山紀信・中平卓馬『決闘 写真論』(朝日文庫)
■荒川洋治『忘れられる過去』(朝日文庫)
■寺内大吉『はぐれ念仏』(学研M文庫)
■村井弦斎『食道楽 上・下』(岩波文庫)
■シュライエルマッハー『独白』(岩波文庫)
■バルガス=リョサ『緑の家 上・下』(岩波文庫)
■久生十蘭『魔都』(現代教養文庫)
■村上一郎『北一輝論』(角川文庫)
ほか多数

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★国木田独歩『運命論者・論外』(旺文社文庫)

★山本健吉『私小説作家論』(講談社文芸文庫)

★田中小実昌『イザベラね』(中公文庫)

★平岡正明『山口百恵は菩薩である』(講談社文庫)

★松岡寿輝『平面論』(岩波書店) ほか、追加で持っていきます。

雨の中の古本市になるかと思いますが、少しでも天気が回復することを切に祈りながら、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

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「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」出品本の紹介(1)

明日5月3日(木・祝)「第14回不忍ブックストリート 一箱古本市」(2日目)、私ども<とみきち屋>は特別養護老人ホーム谷中(http://info.ekaigo.biz/000toky23/035dait/12112047.html)にて出店いたします。11:00~16:00.

天気予報は見事なまでに「雨」一色となっていますが、雨をしのげる場所での出店ゆえ、雨天でも開催いたします。
旧安田楠雄邸、クラフト芳房など、天候により場所が変更になるスポットもありますので、午前8時以降の「しのばずくん便り」(http://d.hatena.ne.jp/shinobazukun/)でご確認ください。

悪コンディションの中足をお運びいただく方々に、「来た甲斐があったな」と思ってもらえるよう、
いつもと変わらぬ<とみきち屋>でお待ちしたいと思っております。
購入いただいた本はビニール製の収納パック、袋等に入れてお渡しさせていただくつもりです。

一箱古本市は店主、実行委員、助っ人、各賞のプレゼンターほか、多くの人々によってつくられるものです。そして何より欠かせないのはお客様の存在です。
どうか明日はお力添えください。60箱の店主はじめ多数のスタッフ一同が皆さまのお越しを心よりお待ちしております。

それでは、出品本の一部を紹介いたします。

【特集 海外文学 絶版・品切れ本】

■ナボコフ『ナボコフ短篇全集Ⅰ・Ⅱ』(作品社)
新たに3篇を加えた合本は出ていますが、この2分冊は品切れ。この形での復刊はないと思われます。

■ナボコフ『四重奏 目』(白水社)
■ウィリアム・スタイロン『見える暗闇 狂気についての回想』(新潮社)
■イエールジ・コジンスキー『異端の鳥』(角川文庫)
■ナセニェル・ウェスト『いなごの日』(角川文庫)

■東雅夫編『伝奇の函8 ゴシック名訳集成 暴夜アラビア幻想譚』(学研M文庫)
ウィリアム・ベックフォード『ヴァテック』、ジョージ・メレディス『シャクパットの毛剃』が読める貴重な文庫。

■ディケンズ『我らが共通の友 上・中・下』(ちくま文庫)
■フロベール『三つの物語』(福武文庫)
■ホフマンスタール『牡猫ムルの人生観 上・下』(岩波文庫)
■ヤコブセン『死と愛』(角川文庫)
■ラディゲ『ドルジェ伯の舞踏会』堀口大學訳(講談社文芸文庫)
■ギュンター・グラス『猫と鼠』(集英社文庫)
■マッカラーズ『悲しき酒場の唄』(白水Uブック)
ほか全27冊

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≪とみきち屋セット≫

いつもの如く強引セットです。14:00以降、ご希望があればバラ売りいたします。
その際、セット価格より割高感が出る場合もございますのでご諒承ください。

上林暁セット

■『白い屋形船 ブロンズの首』(講談社文芸文庫)
■『禁酒宣言』※坪内祐三編(ちくま文庫) 

尾崎一雄セット

■『懶い春 霖雨』(旺文社文庫)
■『単線の駅』(講談社文芸文庫)

野呂邦暢セット

■『一滴の夏』(集英社文庫)
■『鳥たちの河口』(集英社文庫)

ビブリア古書堂セット

■三上延『ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~』(メディアワークス文庫)
■小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)

『ビブリア古書堂の事件手帖』で取上げられ話題になったためでしょうか、「落穂拾ひ」が読める『日々の麺麭 風貌』(講談社文芸文庫)も品切れになっていますね。
文庫初版に加え、復刻版は2冊持っているので今回復刻版の方を出品します。
新潮文庫版は講談社文芸文庫版には収められていない「聖アンデルセン」「前途なほ」「夕張の宿」「メフィスト」が読めます。
蛇足ながら、103ページに書名が出ているディケンズ『我ら(が)共通の友』、杉山茂丸『百魔』も今回出品します。

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[ 追悼 吉本隆明 ]

特集ではありませんが、何冊か出品します。さらに冊数を増やした追悼特集は、5月20日に出店予定の「みちくさ市」で行います。

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「みちくさ市」「一箱古本市」

【第14回鬼子母神通りみちくさ市」 3月18日開催】※第15回は5月20日(日)開催予定

ご挨拶がたいへん遅くなり、すみませんでした。
3月18日に開催された「第14回鬼子母神通りみちくさ市」に、午後から雨が降り出す天候不順の中お越しいただき、お買い上げいただいた皆さま。また、雨の対応でいつも以上に運営がたいへんだった<わめぞ>のスタッフの方々。ほんとうにありがとうございました。

非公式参加にも関わらず多くのお馴染の方々にご来店いただき、嬉しく思いました。
ほぼいつも開店前にお顔を見せてくださり、開店と同時に購入いただくdozoさん。<とみきち屋>にとってほんとうに大切な方だと思っています。
半年ぶりにお会いできたHさん。お身体の調子がすぐれないように見えました。どうかお大事になさってください。今回もまた大量にお買い上げいただきました。計16冊。ありがとうございます。
一見飄々としているようで本には「熱い」jindongさん。本以外にも稀少、貴重なものをたくさん所有されているらしいSさんが思わず手を伸ばしたくなる本を用意するのは難しいのですが、今回は購入いただけました。毎回本のことを楽しく話させていただく(E)さんですが、お嬢様の話も伺えて、和やかなひと時を過ごさせていただきました。
多くは語られないものの、いつも<とみきち屋>の箱を真剣に見てくださる長谷川さん。
「必ず何かある」と思って足を運んでいただいている笑顔の素敵なMさん。
プレ開催依頼のお得意様、M・Sさんは今や大学生。合格祝いに「購入された本の中で一番高額のものをプレゼントとさせていただきます」と云ったら、高校生の頃と変わらぬ笑顔を返してくれました。だからといって、ここぞとばかりに高そうな本を選んだりせず、自分が本当に読みたいと思う本を手にするところが、M・Sさんらしいところ。(3冊購入いただき最高額は450円)

店主として参加されていた北方人さん、ゆず虎嘯さん、駄々猫さん、つぐみ文庫さん。スタッフのNEGIさんにもお買い上げいただきました。

13時頃から降り始めた雨はやむ気配がなく、お客様の足も途絶えがちになってしまいましたが、他店をゆっくり回るこができ、岡崎武志さん、塩山さん、どすこいフェスティバルの皆さんほかとも話ができたので楽しい一日でした。

あの天候の中、84冊、3万円弱の売上でした。あらためて御礼申し上げます。

【第14回不忍ブックストリート一箱古本市】

http://sbs.yanesen.org/

初日の4月28日は好天。まさに一箱日和。私は午後1時まで「貸しはらっぱ音地」で助っ人。
担当の実行委員は頼もしい千代岡さん。いっしょに助っ人をしたTさんはとても心配りの素晴らしい方で、私はやることがほとんどなかった。
店主には<レポ>北尾トロさん、えのきどいちろうさん、<朝霞書林>さんなどがいらして賑やか。ほかの店主さんたちも個性的な箱で、楽しませていただきました。
<とみきち屋>のお馴染みさんも大勢来られたのでご挨拶。「5月3日もぜひお越しください」とちゃっかり宣伝(笑) モンガさん、北方人さん、脳天松屋さんともお会いする。

驚き、かつ嬉しかったのは<もす文庫>のmasubonさんに会えたこと。今回の一箱は不参加と聞いていただけに…。駄々猫さんが、私が「貸しはらっぱ音地」にいると伝えてくれたとのこと。(ありがとう!)昨秋タイミング悪く頂けなかった「もす通信」をわざわざ届けてくださった。こんな嬉しいことはない。
masubonさん、福島原発事故で余儀なくされた今の生活、まだまだたいへんかと思いますが、少しでも明るい光が差すよう遠くからですが、祈っています。

助っ人役を塚田さん、Yさんらと交代しを13時過ぎから客として一箱めぐり。まずは古書信天翁へ。
東北ブックコンテナでは<火星の庭>前野さんにご挨拶。fukusima「山からのたより」セットと『3.11 キヲクのキロク』を購入。お隣の<さじこや>、佐藤純子さんとも少しお話を。<四谷書房>さんは不在だったのでお会いできず残念。

続いて古書ほうろうへ。<駄々猫舎>の痕跡本特集は想像していた以上に面白く魅力的だった。
思わず唸ってしまうもの、微笑ましいもの、謎を解明したくなるもの、とにかくバラエティに富んでいる。さすがにこれを買う人はいないだろう(笑)という本も敢えて入れているところが駄々猫さんらしくてよかったな。
『久濶多罪 荒畑寒村の手紙』(平凡社)を購入。寒村が敬愛していた堺利彦宛ての手紙も収められている。

往来堂書店前の<嫌記箱>は退屈男さんが塩山さんに代わって店番を。先日ブログでまとめてくれた一箱関連のリンク集の感想を述べる。<神崎屋紫堂>さんは、<とみきち屋>の常連Mさんの奥様が出店。猫関連の本に魅力的な文芸書が混じっていたが、Mさんが提供されたような気もする。

近くの喜多の園では<ぴっぽ島綺譚>の屋号で出店していたpippoさんと久しぶりに色々お話しできて嬉しかった。古本の業(カルマ)から解き放たれることをテーマにつくった箱は羽がついていてひと際目を引いていた。
詩の伝道師pippoさん主催のポエトリーカフェは進化(深化)し続けていますね。参加できなくともブログを拝見するだけで多くのことを学べます。
かつて私が古本市でのエピソードを書いた記事を最近読み直していただいたようで、「ていねいに書いてますよね」と云っていただく。ここ一年ほどは数ヵ月後にようやく書けるか、或いは書けずじまいということも多いので恐縮してしまう。

<ゆず虎嘯>さん、<旅猫書房>(<旅猫雑貨店>の古本部門)さんたちが出店しているギャラリーKINGYOへ。この場所の静謐な感じが不思議なくらい箱とマッチしていました。
旅猫さんからこけし付箋紙を購入。一部が東北の支援にあてられると聞きました。
<閑話房>さんが出品していた『三島由紀夫の死ー高校生の発言』がとても気になったのだが、(あくまで私が思う)値段の点で折り合わず残念。

再び往来堂書店へ。塩山さんの顔が綻んでいる。箱を見て納得。かなり売れた痕跡がありあり。まだ残っている中にも私好みの本があって、しかもいつもに比べ安い?!結局3冊購入。
バッグの中のスリップをちらりと見せてもらったが、ぶ厚い束になっていた。

全部の箱を見て回ることはできなかったものの、各店主さんがさまざまな趣向を凝らし、表現し、楽しんで本を売っている様子に接することができるのは、やはり気持ちのいいものですね。

和やかに行われた各賞発表打ち上げイベントに顔を出した後、実行委員と助っ人による飲み会に参加。往来堂書店の笈入さんとは1次会でゆっくり話をさせていただいた。2次会は塚田さんの熱弁に誘われ、ナンダロウさん、古書ほうろうの宮地さん、千代岡さんなども加わって談論風発。
初めて聞く話も多く刺激があり過ぎ(笑) しかし、例え周囲から無謀、アホと云われようとも、譲れない拘りというのがあるものだよなあとしみじみ感じる。
ナンダロウさんのこれからについて周りが勝手なことを云いまくり、これもまた盛り上がる。
実行委員のOさんとも今回初めていろいろ話を。Oさんの知っているお店の話や本のことなどとても素敵なものでした。5月3日は出店者としてお世話になりますが、よろしくお願いします。

さて、私ども<とみきち屋>は5月3日(木・祝)、「特別養護老人ホーム谷中」に出店いたします。
天候はかなりの確率で厳しそうですが、雨をしのげる場所も確保されており、雨天でも決行です。
60箱の出店者が気持ちを込めた本を揃えて、みなさまのご来場をお待ちしておりますので、どうかお越し下さい。

次回から出品本の一部を2回に分けて紹介させていただきます。

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