「第2回くにたちコショコショ市」エピソード(1)
第2回くにたちコショコショ市」楽しく終えることができました。実行委員のゆず虎嘯さん、国立本店さん、そして店主のみなさん、お疲れさまでした。
足をお運びいただいたお客様、ありがとうございます。
場所決めのくじを引いたら「1番」。甲州街道沿いの駐車場スペースとは離れた路地の奥左端。石畳の上はせんべい缶を積む<とみきち屋>にはやや辛い。でも荷物が多いので端はありがたい。この後驚くべきことが。お隣にやまがら文庫。そこから旅猫雑貨店、岡崎武志堂、junglebooks、モンガ堂と続くことに。くじ引きとはいえ、これはなんだ(笑)という濃いメンバーが並ぶ。でも、こんな形で出店できるなんて、一箱、みちくさではあり得ないので楽しみ倍増。
岡崎武志さん をお目当てに来る方が大勢いらっしゃるから、ラッキー!とにんまり。
最初のお客様はなんと駄々猫さん!純粋に客として行きますよ~と聞いていたが一番乗りとは。午前様続きで寝不足なのに、当日パッと目が覚めてしまったとか。駄々猫さんが来るならと、鶴見俊輔とシオランの本を持って来ていた。よかったよかった。値段も確認せずに鶴見俊輔『悼詞』(SURE)を差し出される。「いくらでも買います」なんて格好いい!
「自分はやっぱり読む側のポジション」と云う駄々猫さん。そうかもしれないなあと思う。私もこの3年、古本市で売る楽しさにずっぽりはまってはいるけれど、どちらかと云えば買って読む方が性に合っている気がする。
その駄々猫さん、岡崎さんのところで引いた古本おみくじは「凶」。このところ「凶」か「エロ」しか出ないみたいだ。
やまがらさん、モンガさんの代わりに店番したり、他の店主さんとの会話を楽しんで過ごしていた駄々猫さん。午後になって、う~ん、どうして「大吉」が出ないんだと悔しがる。
すると岡崎さんが、「なら残り全部一括で買(こ)うて。大吉出るよ~(笑)」
「そんなの無理」
そこで私が、「駄々猫伝説つくれるよ」とプッシュ。
「カード払いできますか(笑)」と切り返す駄々猫さん。
岡崎さんがいるだけで雰囲気ががらっと変わりますねえ。
今回は久しぶりに映画関連の本を岡崎さんに買っていただいたばかりか、地元のお知り合いの方を「ここはいいもの安いですよ」と<とみきち屋>にご案内いただいて。
知人の方には立川談志『世間はやかん』を購入いただく。なんと岡崎さんにはスリップまで抜いていただいてしまった(汗)
「一箱でどんな本がどうやったら売れるか書いてよ」と岡崎さんにリクエストされる。
海千山千の岡崎さんの参考になるようなことがあるはずないので、
「とんでもないです。秘訣があるわけでもありませんし」と動じてしまう(汗)
せいぜい私も含めた素人の方のちょっとしたヒントになりそうな、あくまで自分が感じる傾向くらいしか書けません。
「春の一箱」どしゃぶりの雨が降った2日目。お身体の調子がほんとうにつらそうだった岡崎さんを見ているだけに、こうしてまた古本市に出て来られる岡崎さんにお目にかかれるのは嬉しいものです。
お隣の<やまがら文庫>さん、大勢の方が箱をご覧になったばかりでなく、最後には駆け込みで買いに来られるお客様がいらして、数冊しか残らない人気。厳選された品揃えはさすがだなあと思うことしきり。中学生の女の子も購入していました。
<旅猫雑貨店>さん。ブログで拝見する魅力あふれる品々の、きめ細かで、写真を駆使された美しい紹介はすごいです。今回,古い石鹸の缶をさりげなく使ったレイアウトなども含め、やはりプロの方は一味もふた味も違う店構えとため息がでました。
会場にお見えになった<じんた堂>さんと、初めてゆっくりお話できた。深川の催し、<しまぶっく>さんのことなどいろいろ聞かせていただく。
じんたさんには大島洋『アジェのパリ』(みすず書房)を購入いただく。ウジェーヌ・アジェの写真がお好きだと聞いて嬉しかったな。私も以前妻と一緒に東京都写真美術館で開催されたアジェ展に足を運んだこともあり、アジェノのファン。
じんたさんと話している時に、男子中学生が箱の前にしゃがみこむ。
じんたさんも私も目が釘付け。まず『二・二六事件』(河出文庫)を手に取る。次に半藤一利『昭和史』(平凡社ライブラリー)。歴史好きなんだろうけれど、二・二六にはびっくり。しばらく箱を眺めてから最後にA.A.フェア『猫は夜中に散歩する』(ハヤカワ・ミステリ文庫)。ミステリでタイトルが気になったのかな。結局購入してもらえなかったが、中学生が熱心に本を手に取っている姿に和みました。
おや、朝霞書林さん。まさに神出鬼没ですね。失礼、その行動力には脱帽です。
本を求めていったいどれでけ歩かれているのか想像もつかない。装備も万全。これを風太郎さんに見せたくて」と、バックから本を出される。
後藤明生『挟み撃ち』初版帯付美本。本のタイトルが記されているサイン本。次に充実した特集の月刊アサヒ。田村書店の道端に設置された無料箱から入手されたとか。
某ブックオフで良質の思想、哲学本が次々と105円棚に移されてゆくのをまめに購入されている話は耳に毒(笑)。
美味しい飴の差し入れもいただき、ありがとうございました。
一箱古本市出店者としては他に追随を許さない、全国区のドンベーブックスさんご夫妻もいらした。
「第1回くにたちコショコショ市」には参加されていたので、今回出店なしは寂しい。
からだよりも大きいのではないかと思われるトランクを持って来られた<文庫善哉>さん。いつもの本の間隔をあけて並べるオシャレな本棚にはいい本たくさん。でも、当日の出しもの、阿波踊りには目がないらしく、太鼓入りの踊りが始まると店主不在になってましたね(笑)
うちの箱の中にピピッっときた本があったとのことで、午後遅めまで売れないよう念を送っていただいたようです。2冊とも<文庫善哉>さんの手に渡りました。本も喜んでいると思います。
<どすこいフェスティバル女子部>のお二人はトレードマークの着物姿。花を添えてくれます。きょうこさんには太宰関連の本を購入いただきました。
まだまだ書きとめておきたいことがあります。
次回は常連のお客様を中心に。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (0)
最近のコメント