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雨の外市

7日(日)、午前6時に布団にもぐり込み、9時にいったん起きる。仕事へ出かける妻を車で駅まで送る。帰宅後1時間半ほど寝て、所用をすませ、古書往来座へ。
しとしとと降りやまぬ雨は冷たく、冬が戻って来たかのようだった。

3周年を迎えた<わめぞ>の「第19回 古書往来座 外市」。二日続きの雨の影響もあって売上げはいつもの半分とのこと。天気に恵まれていれば大盛況だったはず。残念でならない。

立石書店・岡島さん、往来座・瀬戸さん他スタッフの方々、薄田さん、NEGIさん、退屈男さん、u-senさんにご挨拶しながら、1時間半近くじっくり、往来座の本も含め見て回る。
外は雨の影響を受けないようギリギリの数だけ棚がしつらえてあった。20分も見ていると手がかじかんでくる。
いつもなら多くの熱い視線をいっせいに浴びる本たちも、少し寂しげだ。とはいえ、並べられている本はいいものばかりで、光を放っていた。
店内はいくつかのエリアに分け、出品者の箱が見事に置かれている。この作業もたいへんだったはず。<わめぞ>の力を再認識。

会計をすませ、雨の中傘も差さずに立っているわめぞのボスこと古書現世・向井さんと少しお話。
まずは、ずっと探していた『中野重治評論集』(平凡社ライブラリー)を相場の半額くらいの値段でいただいた御礼。あまり見かけないこともよくご存じ。前日追加されたらしい。
以前「月の湯古本まつり」で、カバー付の2冊目が欲しくて欲しくてしかたなかった五味康祐『五味オーディオ教室』(ごま書房)を、信じられない値段でいただいたのも古書現世さんだったことを思い出す。

向井さんの話によると、二日続きの雨は初めてらしい。「今までなかったことの方が不思議なくらい」と、今回は前もって覚悟していた様子。
「こんな天候なのに、いつもの半分の売上げを達成できたのは、皆さんの下支えがあってのこと」と、笑顔で感謝の気持ちを表す向井さん。人柄が滲み出ていた。
羊三さんを紹介していただく。
そこへ、グラマラスな女性が突然現れる。
胸にボールを2個入れた武藤さん。何故?
「ボールが入っているわりには………」と私。セクハラだったかな(汗)。
そこは器の大きい武藤さん。ひと言「これは○○!」
すみません、とてもでないが書けません(笑)
「せっかく古本の深遠な世界に浸ってきたのに、最後にこれですか(笑)」と、私。
武藤さんの眼鏡フレームが壊れたらしく、目玉の絵が描かれているテープでくっつけてあった。瀬戸さん作成。それを自慢げに見せてくれる武藤さん、いいなあ。寒さも吹き飛んだ。

〔購入本の一部〕

■中野重治『中野重治評論集』(平凡社ライブラリー) 古書現世さん
■堀江敏幸『アイロンと朝の詩人 回送電車Ⅲ』(中央公論新社) 藤井書店さん
■村山槐多『槐多の歌へる 村山槐多詩文集』(講談社文芸文庫)
近代デカダンスの一典型と称されながら、結核のため22歳の若さで亡くなった画家にして詩人。すでに1冊持っているが、もう1冊欲しいと思っていた。誰の出品かなと思ったら、Pippoさんでした。今回は残念ながら会えず。
■飛鳥井雅道『幸徳秋水』(中公新書)
う~ん、やはり…と何故か納得。u-senさんの有古堂。
■長田弘『箱舟時代』(角川文庫)
退屈男さんの箱から。今回も不思議な本がいろいろありました。泉鏡花の渋い品切れ本と戸塚宏の文庫がいっしょに入っているのだから、謎です。

往来座を後にして、ジュンク堂池袋店へ。どんな本が出ているのやらと小一時間ほどぶらぶら
チャールズ・ラムの『エリア随筆』(岩波文庫)が復刊されていた。旧かなで読みづらいかもしれないけれど、いい本ですよ。

■むのたけじ『たいまつ十六年』(岩波現代文庫)
黒岩比佐子さんが聞き手になっている『戦争絶滅へ、人間復活へ』(岩波新書)がとてもよかったので、迷わず購入。

■石橋正孝『大西巨人 闘争する秘密』(左右社)
こんな本が出ていたなんて知らなかった。新刊コーナーに平積み。(ふつうの書店では考えられない?)

以上2冊購入。

高田馬場で下車、夕食。その後ブックオフ2店舗覗き、1冊のみ購入。
■黒岩比佐子『食育のススメ』(文春新書)を見つける。新刊で購入し持っているので2冊目。
黒岩さんの本は、古書店ではほとんど見かけない。買って読んだ人は、きっと手放なさないんだろうな。
ほんとうは、版元品切れになってしまった、サントリー学芸賞受賞『「食道楽」の人 村井弦斎』が欲しいのだけれど…。

睡眠不足で歩き回ったので、どっと疲れが出る。珈琲飲んでひと休み。
先日ブックオフで購入し昨夜から読み始めた、福岡伸一『世界は分けてもわからない』(講談社現代新書)を読了。帰りは『たいまつ十六年』を車内本にする。

午後10過ぎに帰宅した途端、妻から「既に電車に乗っている」とのメール。事前に連絡もらっていたみたいだが、携帯を忘れて外出してしまっていたため気付かず。着替える間もなく駅まで車で迎えに行く。日付が8日に変わる午前0時。「一箱古本市」の申し込み。無事出店できたかどうかは、メールでの返事待ち。
長い一日だった。

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コメント

こんばんは。雨と疲労で外市断念したぐうたら猫です。
多忙、睡眠不足、悪天候、遠路を乗り越え、外市へ行かれたとは頭が下がります。
行った甲斐が充分にあったようで、何よりです。

一箱はどちらの日にご出店予定ですか?
駄々猫舎は29日の予定です。
現在、4つの古本市用に本を振り分けているところですが、ジャンルがごった煮すぎて・・・↑退屈男さんに親近感。

投稿: 駄々猫 | 2010年3月 8日 (月曜日) 22:35

駄々猫さま

ズルズルと本を読み、ダラダラと片づけをする。規則正しい生活を送れぬがゆえの寝不足ですので、自業自得です(笑)

眠いし、寒いし。当日、一瞬めげそうになりました(笑)
でも、足を運んでよかったです。探していた本にもようやく出会えましたし。

一箱は、駄々猫さんと同じ4月29日で申し込みました。会場が近くになるといいですね。

>現在、4つの古本市用に本を振り分けているところですが、ジャンルがごった煮すぎて・・・↑退屈男さんに親近感。

4回分を振り分けるのがいかにたいへんか、想像がつきます。
最後の最後まで、やっぱりこの本は○○○○市に出すほうがいいな…と、悩んでは入れ替えなんてことがありそうですよね。

ごった煮も、興味をそそられ、面白いと思います。
「ミシンと洋傘との手術台のうえの、不意の出逢い」(『マルドロールの歌』)ではありませんが、シュールな感じもして。

無理をされて、からだをこわさないよう気をつけてくださいね。みちくさ市でお会いできるのを楽しみにしています。

投稿: 風太郎 | 2010年3月 9日 (火曜日) 07:52

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