« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »

2010年1月

日々のこと

23日・土曜、午後10時過ぎに仕事を終えてから、中学バレー部仲間の新年会へ顔を出すため新宿へ。彼らとは年に1、2回は顔を合わせている。もっとも、この何年かはメンバーの親の通夜で会うことも多くなってきた。みな50歳なのだから、それも仕方のないことか。2次会途中からの参加のため顧問の先生には会えず。終電まで一時間しかなかったので、ゆっくり話ができなかったのも残念だった。しかし、同じ釜の飯を食った仲間の顔を見られるだけでも気持ちが和む。

帰宅すると、葉っぱさんからまたもや宝箱が届いていた。本、雑誌、テープなどいいものたくさん。以前から本に関しては「どうするかは自由」と言っていただいている。つまり、既に所有している本は、古本市に出品することもできるわけで、ありがたいことです。

■倉橋由美子『夢幻の宴』(講談社)
山田詠美お薦めの『最後から二番目の毒想』(講談社)は期待に違わぬ面白さだった。それに続くエッセイ集なので楽しみ。

■森敦『酩酊船』(筑摩書房)
装画・装丁が司修。挿画(大石俊彦)は「東京日日新聞」「大阪毎日新聞」連載時のものが使われている。本のつくりというものが内容とは別の次元での喜びを与えてくれるものだと実感。付録のノオトには横光利一による推薦の言葉(昭和9年3月20日)が載っている。
「芸術品として見たときには、幻影や観念の計算の仕方が青年らしく科学的な方法を用ひてゐる上に、筆力が若々しく、新味がある」

上記以外に、吉本隆明、柄谷行人、種村季弘、高橋和巳、栃折久美子の本ほか、雑誌『ラチオ』、『風の旅人』、茂木健一郎、吉本隆明の録音テープなどもりだくさん。
吉本隆明はいつか古本市で特集したいと思っているので何冊頂戴してもありがたい。
葉っぱさん、いつもありがとうございます。

24日・日曜、久しぶりに丸一日何もない休日。何をしようかと迷ってしまう。とはいっても、前夜午前4時に寝たので、起きたのは11時。あっという間に午後。結局読書と本の整理。
このところ、仕事帰りに地元のブックオフを20分ほど覗くくらいしかできなかったので、むずむずしてくる。で、夕食後、段ボール2箱かかえて馴染みの古書店へ。今年初売り、そしてご挨拶。古本の動き、お店の今後のことなどいろいろ聞かせてもらう。それから20分ほど車を走らせ、郊外型店舗のブックオフへ。単行本500円均一セールをやっていたが、これといってほしいものは見つからず。そのかわり105円で古井由吉、車谷長吉、植草甚一ほかいい本を何冊か購入できた。帰宅したのは午前0時近く(笑)。

25日・月曜。夜の仕事はなく、夕方神保町で原稿の受け渡しがあったので、仕事後ブック・ダイバーへ。先日「女子とふるぽん~」寄港市で購入した際、持ち帰るのを忘れてしまった本を(1冊)取りに。駄々猫さんに取り置いてもらうよう伝言をお願いしていたからだ。

ダイバーさんへはこれまで何十回と足を運び、本も購入しているが、今回初めてきちんと自己紹介。四谷書房さん駄々猫舎さんとは懇意にしていただいていること、私自身古本市に参加していることなど。ご主人とはイベントのことなどお話しさせていただく。新刊、古本問わず本の業界は何かと暗い話題が多いが、何とかしていきたい、そのためにいろいろ動いていきたいという熱い思いが伝わってきた。
店内で催されるイベントの様子、出品本のことなどさすがプロという目で捉えていらっしゃる。それでいて、あたたかい。楽しいひと時だった。

■吉本隆明・中上健次・三上治『20時間完全討論 解体される場所』(集英社)
■竹田青嗣『意味とエロス』(ちくま学芸文庫)
■浅野健一・鈴木邦男『激論世紀末ニッポン』(三一新書)

以上3冊購入。最初の2冊は持っているが、それぞれもう1冊ほしかったのでいただいた。

なかなかブログを更新できない。junglebooksさんがネットショップ(→こちら)をオープンされたことも妻から知らされる。おめでとうございます。HPを拝見、これからが楽しみ。

次回はこの2ヶ月ほどの間に購入した本のことなど書いてみようかなと思っています。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

忙しない日々

忙しない生活を送っているうちに気がつけばもう1月も半ば。今年は新年のご挨拶も大幅に遅れ、出だしから躓いた感じが否めない。

フリーになってからも続けている広告関連の仕事は年々厳しさを増し、先が見えない。昨年11月から夜、新しい仕事もこなしている。20年前までは、会社公認のもと副業としてやっていたことなので抵抗感は無く、楽しい。(実入りの点ではたいしたことないが)
しかし、今がトップシーズンのため平均9日に1日くらいしか休めない。夜11時を過ぎて帰宅、夕食を終えると午前0時を廻っている。ちょっとした雑用をしているうちに2時、3時。思うように自分の時間がとれず、読書時間も減り、ブログを書く余裕もない。
何より1日5~7時間喋り通さなければならないので、頭の体力の衰えが要因とも言えよう。

そんな中、12日に神保町のブック・ダイバーで開催されている第6回「女子とふるぽん~」寄港市を駆け足で覗いて来た。お目当ては駄々猫舎さん

私たちが「とみきち屋」の屋号で古本市に参加する時には、多くの本を購入いただいている大切なお客様。もちろん、それだけではなくご夫妻の人柄にも惹かれている。

昨年最後のみちくさ市でお会いした際、駄々猫さんのご主人・ちゅうたさんの背中を無理矢理押してしまった。「ちゅうたさんの箱が見たい!!」と。
今回、そのちゅうたさんが出品されたので、何を置いても行かねばならぬと思った次第。
出品本に関しては駄々猫さんがブログで紹介されていたので、知っていた。しかし、やはり箱を見て、実際に本を手に取るのとは違う。どんな経緯で所有され、出されたかは別にして、選定と値付けはちゅうたさん。息づかいが感じられた。

対面販売ではない、一度に出せる本の数が少ない、随時補充できるわけではない。そういった条件の中での初参加なので、まずは手始めにといった感じもあったかな。ちょっとジャブを出したというような。

ご自身が好きで購入した本を思い切って出されていたら、相当すごい箱になるに違いない。でも、1冊しか持っていない本であったら手放すのは容易ではない。私自身、思い入れが強く、かつ複数冊持っていない場合、「もう他の方の手に渡ってもいいだろう」と出品する本は、1回につき10冊あるかないかだ。
古本市に参加するようになって、本の買い方が変わった。いや、変えたと言った方が適当か。
出品本とするために、2冊目、3冊目、4冊目を買うようになっている。

ちゅうたさんが今回の寄港市を終えた後、どう思われ、今後どうされるのかが楽しみでならない。「やっぱり、これまでの自分と本との関わりを崩したくない」と思われるのか、それとも、「みちくさ市、一箱古本市などでも何か試してみようかな」と思われるのか。

駄々猫舎さんからは次のものをいただく。

■古井由吉『折々の馬』(角川春樹事務所)

1985年(昭和60年)から『優駿』に連載された随想を集めた本。私自身かつて大の競馬ファンだったので、連載時購入し読んでいた。初めて目の前で見たダービー(東京優駿)はバンブーアトラスが優賞した1982年。もう28年も前のこと。この本は昔手放してしまったのだが、懐かしさに誘われ購入。

■津野海太郎『歩くひとりもの』(思想の科学者)

ナンダロウ(南陀楼綾繁)さんとのトークを聞いた際、津野さんの魅力をじかに感じることができた。この本はちくま文庫版もあるが、200円という安さに驚き、思わず手にしてしまった。

●絵はがき『室生寺』(土門拳写真館)
 室生寺は奈良の寺の中でも五本指に入るくらい好きな寺。仏像の数々、五重塔(平成12年に修復)も素晴らしいが、長い長い石段を登って辿り着くことのできる奥の院の深閑とした佇まいがなんとも言えない。

●作曲家栞(バッハ、ベートヴェン)
本当はモーツァルトも欲しかったのだが、3枚頂戴すると1枚も残らなくなってしまうので、我慢。
きっと欲しい方がいるだろうなと思えて。

スタメン単行本30冊のスリップ裏に駄々猫さんが書き込んでいたコメント(つぶやき)がとってもよかった。対面販売ではないだけに、店主の本への想いが伝わってくるし、本を手にする側との架け橋になっている。

これは想像以上にたいへんな作業。以前古本市参加の際、目玉商品だけでもいいから解説を付けてみたらと妻に提案されたものの、本選び、値付け、箱のレイアウトを考えるだけで精一杯。そこまではとても手がまわらなかった。

後にブログを拝見して、佐野洋子『神も仏もありませぬ』、細川貂々『ツレがうつになりまして』、こうの史代『夕凪の街 桜の国』などが引き取られていったと知り、我がことのように嬉しくなる。3冊とも私には心に残る大切な本なので。

ちゅうたさん出品、安原顕『ふざけんな!』(図書新聞)も引き取り手が現れたみたいでよかった。
当日、澁澤龍彦が『澁澤龍彦 書評集成』(河出文庫)の中で、アルヴァレズ『自殺の研究』(新潮選書)に触れていたことを思い出し、ほしいなと思ったものの見つけられなかった。売れてしまったのか、ベンチ本(控え)ということで、まだ箱に出されていなかったのか。残念。
伊藤整『小説の世界』(報国社)も購入するつもりで行ったのだが、神保町のブック・ダイバー内で出すなら、他に欲しいと思われる方がいるのではないかという思いが突然過ぎり、初日の午後だったので控えてしまった。最終的にはどうなったか気になるところ。

どうしても、自分の嗜好、所有している本か否かというフィルターはかかってしまうので、購入までには至らなかったが、ほかの店主さんたちの箱もそれぞれに個性が出ていて楽しませてもらった。

中上健次『鳩どもの家』(集英社文庫)は1冊持っているが、思うところあって<のらほん>さんから購入。
お店の名前は覚えていないが、ディケンズ『骨董屋 上・下』(ちくま文庫)ほか海外文学を出されていた箱が目に付いた。また、宮川淳『鏡・空間・イマージュ』(美術選書)が入り口左側の箱に入っていた。あの値段ならきっと誰かの手に渡ったのではないかな。

16日・17日は<古書往来座 外市>(→こちら)。毎回楽しみにしているのだが今回は行けそうにない…。16日は仕事。17日は、故あって某哲学書(翻訳)の簡単なレポートを仕上げなければならない。これが空前絶後、開いた口が塞がらないほどのひどい翻訳で、1頁たりともまともな日本語になっていない。よくこんなもので出版できるぜ。私がじかに関わっていることではないので、書名・出版社名を出せないのが悔しい。こいつと格闘しなければならないなんて気が滅入る。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2009年12月 | トップページ | 2010年2月 »