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「第3回鬼子母神通り みちくさ市」エピソード〔2〕 え?!あの方が…。驚きの事実

いつものようにひょうひょうとした感じでナンダロウさんがお越しになる。そしていつものようにさっとうちの箱を眺め、「買わないようにしているんだよね」。
<ほかでは買ってるじゃないですか>と思っても、大人だから口にはしない(笑)。ナンダロウさんに購入いただけそうな本を<とみきち屋>で出せそうにないのはわかっております。はい。

都合がついたら久々に茶話会に参加したいと思っていたので、
「ナンダロウさん、NHKの朝ドラ《つばさ》の話だけだと、一度も見たことないから…」
「冗談、冗談。一箱の話もするから」。

「ナンダロウさんが豚といっしょに映っていた写真素敵ですよねえ。それに、すご~くかわいい!」と店主・とみきち。<うわあ>と思ったものの、「ありがとう」と言ってナンダロウさんが微笑まれたので、胸を撫で下ろす。

岡崎武志さんにお立ち寄りいただいたので、「こんにちはー」とご挨拶。「どーもー」と岡崎さん。
午後になって岡崎武志堂に伺うも、少し離れた日影でどなたかと熱心にお話しされている最中で、お声をかけられず。暑さでかなりお疲れになられたご様子。
岡崎さんのお隣で出店されていた<ゆず書房>さんに前回の御礼を申し上げる。閉店間際いい本を何冊も買わせていただいたので。今回は山川方夫『親しい友人たち』(講談社文庫)を購入。

黒岩比佐子さんが会場にいらっしゃると、みなさんの雰囲気がぱっと明るくなる。私もそうだが、嬉しいんですよね、お会いできるだけでも。春の一箱で『堺利彦伝』をご購入いただいた際、堺利彦関連の本を執筆されるご予定と、ちらっとうかがっていたのですが、いよいよという感じで先が楽しみ。
ブログ『古書の森 by Hisako』(http://blog.livedoor.jp/hisako9618/)で書かれていた記事「大杉栄のお墓参りと大杉栄の甥の橘宗一墓前祭(1)~(3)」「大杉栄の墓の横の墓誌」がとても心に残ったので、そのことをお話しさせていただく。黒岩さんはその中で次のように書かれている。

「犬共ニ虐殺」……。可愛がっていた一人息子を殺された父の無念さが、この5文字から、長い時を隔てても伝わってくる。その碑文を、しばらく無言で見つめていることしかできなかった。

今、竹中労『断影 大杉栄』や大杉栄自身の著作などを読み返しているが、黒岩さんが触れていた、佐野眞一『甘糟正彦 乱心の曠野』も未読なので是非読んでみたい。

実はここまで、前回記事をアップ直後書き終えていました。そして今夜(24日夜)、俄に信じがたい事実を知ることとなりました。黒岩さんから頂戴したコメントが元で、黒岩さんが私の高校の一年先輩であると判り、驚きと嬉しさのあまり卒倒。こんなことがあるなんて…。言葉を失ってしまいました。

久しぶりに<四谷書房>さんとゆっくりお話しできました。ブック・ダイバー「ふるぽん秘境めぐり」、「みちくさ市」、10月の「秋も一箱」と1ヶ月内に3連ちゃんはさすがにたいへんそう。
初参加の「みちくさ市」の感想をうかがい、納得のいくことが多かったです。
値付け、品揃えの微妙な違い。これは、実際に参加してみないとわからないところがあります。私も「みちくさ市」にはプレ開催含め4回参加しましたが、まだまだ奧が深く。それが楽しくもあります。

同じキク薬局さんに出店された<書肆紅屋>さん、<モノンンクル・ブックス>さん、お世話になりました。開店から途切れることなく、多くのお客様が吸い込まれるように集まって来るばかりか、どんどん売れてゆくさまを間近で見ていて、驚きました。

1冊の本をどう「安い」と感じるか、出品する側、買う側では違いがあります。ブックオフは論外にしても、ふつうの古書店で蔵書の一部を処分してもおおよその金額(かなり安い)はわかるものです。紅屋さんがおっしゃる通り、それを考えれば多くの本好きの方に喜んでもらえ、お金では得られぬ経験ができるのであれば、出店者側からすれば単純に安く提供しているとも言い切れないんですよね。

紅屋さんのすごいところは硬軟織り交ぜ、毎回品揃えを換えて良質の本を、絶妙の価格で多数提供していることです。真似したくてもできるものでありません。紅屋さんの教養、経験と実績あってからこそできることで。
当日は様々な貴重な話もうかがえ、勉強になりました。

お隣の<モノンンクル・ブックス>さん。私の知らないジャンルの本が多かったのですが、すごい本がずらりと並んでいました。どうすごいのかはわからなくても本の装丁、たたずまいからだけでもそう感じられるのです。
熱心なお客様との会話がもれ聞こえてくるのですが、お客様が嬉しそうに話す様子から、いかに貴重な本なのかが伝わってきます。それでも、「今回は目玉商品がないんですよ」とのこと。凄すぎます。
けっこう長い時間店主・とみきちが楽しくお話しさせていただきました。私も含め騒がしかったのではないでしょうか。
最後の最後に佐野洋子『役に立たない日々』(新潮社)をお買い上げいただき、ありがとうございました。佐野洋子の本を持ち帰らなければならないのは、私どもにとって辛いものがあるのです。値段とは関係なく。嬉しかったです。
一箱には参加されないようですが、ぜひ遊びにきてください。お待ちしております。

<古書、雰囲気。>さんとは、会場内の道でばったりお会いする。なんと当店から深沢七郎『盆栽老人とその周辺』(文藝春秋)をお買い上げいただいていました。「昨夜TVで車谷長吉が出ていたのだけれど、なんだか深沢七郎と感じが似ているような気がして」と。

<ドンベーブックス>ご夫妻にお越しいただく。奥様とは初めてご挨拶。お二人で地方の古本市にも参加されているのですから、単なる「本好き」にはおさまらない雰囲気を感じます。
小布施での一箱古本市のエピソードをいろいろと聞かせていただく。想像以上にたいへんだったご様子。なのに、さらっと話されるそのパワーとエネルギー。こういう方々がいらっしゃるから、「一箱古本市」が全国に広まっていくのだなあと頭が下がります。

<どすこいフェスティバル>のKさん、Tさん。そしてKさんのご友人のSさんにもお越しいただく。前回に続いて楽しくお話でき、嬉しかったです。<どすこいフェスティバル>さんは「秋の一箱古本市」に参加されるので楽しみ。出店会場が近くになることを願っています。

<あいうの本棚>さん。今回もまた目を見張るような店構え。いつ見ても素敵ですね。
1gあたり10円量り売りには驚きました。さっそく、15g150円で、シリトー『屑屋の娘』(集英社)を購入。それと、『京都読書空間』(光村推古書院)も。
先日ブログにも書いた、吉本隆明のDVDを貸与している京都精華大学の情報館。葉っぱさんに教わった「アスタルテ書房」、ブログで聞いたことのある「がけ書房」などがカラー写真で掲載されているので、思わず手が伸びてしまう。トモコさん、マキさん始めそんなにゆっくりお話しはできなかったものの、お会いできてよかった。
トモコさんには、当店より小川洋子(文)・中村幸子(絵)『はつ恋 ツルゲーネフ 』(角川書店)をご購入いただく。
「詩的で美しい文章と、どのページも開いて飾っておきたい美しい絵」とブログで触れていただき、うれしく思います。

・・・・・〔3〕に続く。

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コメント

先日は大変お世話になりました。とみきち屋さんとご一緒できたおかげで一人の店番も終日愉しく過ごせました。ありがとうございます。
佐野洋子も未読だったのでうれしかったです。本当は岡田史子も狙っていたのですが・・・。
私もお二人のようにファンのいるお店になりたいものです。お客さんがうれしそうに買われて行く姿を思い出します。
また、ご一緒できる機会を楽しみにしております!!

投稿: モノンクル | 2009年9月28日 (月曜日) 00:56

>モノンクルさん

こちらこそ、モンクルブックッスさんのお隣だったので、楽しく過ごすことができました!ブログも復活されたと聞き、さっそく拝見しております。
どんな方なのかな…と謎が深まっていたので、少しずつ解き明かされていくようで、これからが楽しみです。あっ、ますます謎が深まるかもしれませんね(笑)、

>佐野洋子も未読だったのでうれしかったです。本当は岡田史子も狙っていたのですが・・・。

佐野洋子が、余命長くはないガンと知った時はショックでした。今回、引き取っていただいた本も、佐野洋子節全開で、読みながらさまざまな感情が湧き起こり、いろいろなことを考えさせられました。
岡田史子のことは気がつきませんでした。一般のお客様へのご配慮いただき、ありがとうございました。結果、別の方にもらわれてしまい、すみません。
生意気なようですが出店の際の約束事をひとつだけ、私たちなりに設けています。
そこに触れない形で、何かの折り、恩返しさせていただければと思っています。今度お会いした際、何かお好みのものがあったらささやいてみてください(笑)。頭に入れて、古本屋通いします。

お店の開店準備のお手伝いをされているとうかがいましたが、これから忙しくなりますね。お体大事になさってください。またお目にかかれる日を楽しみにしております。

投稿: 風太郎 | 2009年9月28日 (月曜日) 22:59

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