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「第3回鬼子母神通り みちくさ市」エピソード〔3〕

<北方人>さん、<寝床や>さん、<駄々猫舎>さんたちの集まった会場は賑やかで、何度も足を運んでしまった。ご友人、助っ人さんなどが大勢いらしゃっていて、楽しそう。

<北方人>さん、お元気そうで何より。前回、いい本たくさん、おまけしてもらいました。
閉店近い時間帯のセールも期待しつつ(我ながらせこい)、夕方まで残っていてくれ~と思っていた本を目当てにまた伺う。
巖谷大四『瓦板 昭和文壇史』(時事通信社)、長部日出雄『書物交遊録』(PHP研究所)をまず頂戴する。そして気になった本、内田照子『荒野の殉死 椎名隣三の文学と時代』(蒼洋社)を手にとる。これは25年前に発行された本。
北方人さん「今時、椎名隣三について書くような人、いないよなあ」
私「そうですね。読む人も。でも私、珍しい人間のひとりなので、いただきます」
結局今回もまたおまけしてもらい、3冊500円!すみません、毎回。
「持って帰るの重いから助かるよ~」と、いつもの笑顔の北方人さんでした。

寝床やさんは前回に続き強力な助っ人さんとご一緒。(手芸部長さん?) どんどん華やかな感じになっていかれるので、羨ましい。寝床やさんが当日の様子を時系列にそって書かれたブログ(http://d.hatena.ne.jp/nedokoya/)面白いですよ~。「キレイナお姉さんが大好きです」シリーズ、せっかくシミュレーションまでしていたのに、キレイナお姉さんがお店をスルーしてしまうくだりが最高(笑)。
寝床やさんからは木村俊介『変人 埴谷雄高の肖像』(文春文庫)ほか2冊購入。

今回対面販売による古本市には初参加という<駄々猫舎>さん。この方のまわりは、ぱっと明るくなる。1日ほぼ1冊のペースで本を読まれている、脅威の読書家。出品されていた本は柔らかめの本が多かったように思いますが、シオランなども読まれるのだから、不思議な方です。
ブログ(http://dadaneko-chat.seesaa.net/)を拝見しましたが、初参加後のレポートを詳しく書かれていて、これから参加される方には参考になると思います。
ご主人は(エピソード〔1〕に書かせていただきましたが)、私と怖いくらい読書の傾向が似ていて、
今回私ども<とみきち屋>から大量にご購入いただきました。

<あり小屋>さん。ご家族でお見えになられたのに、またもお会いできず。痛恨の極み。今度の「秋も一箱」のこと、海外文学のことなど話したいことがたくさんあったのに…。
田村隆一の本をご購入いただいたとのこと。いつもありがとうございます。

お店が入っていらっしゃるビルの上階が火事になり、たいへんだった<古書往来座>瀬戸さんのところへお見舞いに伺う。「水が4階にまで来たと聞きましたが、心配ですね」と言うと、「プロ中のプロ(消防士)が1階までは来ないと言ってくれたけれど<針のむしろ>ですねえ…」と瀬戸さん。
大事に大事に育ててこられた<古書往来座>ゆえ、その胸中お察ししようにも及びがたいものがあると感じられました。水が決して上から漏れてこないよう、ただただ祈るばかりです。

この頃は午前3時起きを心がけているらしい<リコシェ>豆子さんとは楽しいお話しを。豆子さんの対人関係の描写がリアルで楽しく、とみきちと二人でお腹をかかえて笑ってしまいました。豆子さん面白すぎます。

<チンチロリン商店>Pippo さんのところへ遊びに行く。早い時間帯に、目玉となる詩集は売れてしまっていた。当然か。エリュアール、アラゴンなども引き取り手がいたとのこと。それを聞き、エリュアールを久々に読んでみたくなる。
詩に注がれるまっすぐな情熱がいつもストレートに、それでいながら、なんかほのぼのと柔らかく伝わってくるので、話すのが楽しい。私は勝手にPippo さんを現代の吟遊詩人と思っている。
ご自身ブログの中で書かれていたように、《大正浪漫》の感じが漂っている。うん、確かに。
近代詩朗読集「てふてふ 二匹め」の発売も楽しみ。

竹田青嗣選『はやりうた読本 ひばりからサザンまで』(福武文庫)がなんと100円。竹田青嗣『陽水の快楽』は読んだものの、この本の存在は知らなかった。
中上健次「都はるみ 最後のヒノキ舞台」、平岡正明「山口百恵は菩薩である」、天沢退二郎「中島みゆき論を求めて」、笠井潔「象徴としてのフリーウェイ -ユーミンのセミオロジー」など盛りだくさんの内容。
そして今回は、おや!?と思える本を1冊。戸田義雄編『日本におけるマルクス主義批判論集』(国文研叢書)。Pippoさんのところに何故こんな本が?と思ったものの、それについては時間がなく訊けず。吉本隆明の本は古本市でどういった層に売れるか?という話題になり、意見が一致。コアなファンはみなさんお持ち。よほどレアなものでないとダメ。初めての読者、厳しい。中間層、いるのか?(笑)というような感じで。

武藤良子さんu-senさんがいらっしゃる、<わめぞ>の新書・文庫売り場へ。外市にも何度か足を運んでいるので、この本は○○さんが出した本かな、などと推測するのも楽しみ。
1冊持っているものの、もう1冊ほしかったので、樺美智子『友へ 美智子の手紙』(三一新書)を手にする。「u-senさんじゃないですか?」と尋ねると肯かれる。「喜ばせなくてもいいのに」と武藤さん(笑)。
中学の時に読んだ『生活の探求』(新潮文庫)はいまだに目にすることはないが、同じ作者、島木健作の『赤蛙』(新潮文庫)もそうそうは見ない。私の活動範囲が極端に狭いということもあるが。その『赤蛙』が目に留まったので購入。誰のかなあと思ってスリップを見たら、なんとこれもu-senさん出品。驚きました。

<古書現世>向井さんには何度も差し入れをいただく。私がふらふらと会場を彷徨っている間、とみきちが楽しい話を聞かせていただいたとのこと。NEGIさん退屈男さんはいつものように頼もしいサポートぶり。
出店場所を提供していただいた「キク薬局」ご夫妻には、何かとお気遣いいただき、恐縮の至り。いろいろとありがとうございました。
今回、<立石書店>の岡島さん、<旅猫雑貨店>の金子さんのお顔を拝見できなかったのが、寂しい。金子さんには、かわいい子猫フクスケくんの話を聞きたかった。

春の一箱で『虹滅記』を、前回のみちくさでは『サブリミナル・マインド』などをお買い上げいただいたHさんには今回お目にかかれず残念。一箱出ますので、お暇だったら来てくださ~い。お待ちしております。
仲良くさせていただいているmasubonさんも、今回は会場にはお見えになられなかったご様子。一箱には出られるみたいなので、お会いできるかな。

出品本としてブログで紹介した、岡田史子『ほんのすこしの水』(サンコミックス)、関川夏央・谷口ジロー『坊ちゃんの時代 第一部~第五部』(双葉文庫)は、おかげさまで引き取っていただきました。

ブログでとりあげられなかった方も含め、会場あるいは当店に足をお運びくださった多くの方々、スタッフの方々、商店会のみなさま、ほんとうにありがとうございました。そして参加者の方々、おつかれさまでした。またどこかでお会いできるのを楽しみにしております。

とみきち屋

店主・とみきち(http://yomuyomu.tea-nifty.com/dokushononiwa/

番頭・風太郎

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コメント

こんばんは。

みちくさ市、行けませんでした。残念です。なのにこちらの日記に登場させて下さるとは!ありがとうございました。

風太郎さんのみちくさ市エピソード、楽しく読みました。ますます出たくなるいっぽうです。常連さんがどんどん増え、人脈が広がりつつあるとみきち屋さん、さすがですね。

10月の一箱には、いよいよもす文庫も参戦できます。こちらもみちくさ市に負けない晴れになるように祈りましょう!
では。

投稿: masubon | 2009年9月28日 (月曜日) 00:01

>masubonさん

もす文庫さんみたいにぱっと人目を惹くような店ではなく、それこそ滋味が鎧をまとっているような<とみきち屋>のため、おのずと常連さま、リピーターさま「命」となっております(笑)
昨秋の一箱で初めてお会いしてから、一年経つんですね。珍しく、この一年はここ何年の中でも長く感じられました。
Masubonさんは、一箱、コシヅカハムに出店ですね。私たちのアートスペースゲントはわりと近いようなので、何とか時間をつくって伺いたいと思っています。

投稿: 風太郎 | 2009年9月28日 (月曜日) 22:57

みちくさ市では、心温まる交流をありがとうございました。
お二人の行動や言葉から、品揃えのみならず、とみきち屋さんの人気の秘密を垣間見た気がしました。

「脅威の読書家」って、お恥ずかしい。絵本・マンガも多いですし、感想もちゃんと書けていませんし、ただの本好きです。
たまに思想系を読んだりする要因は、その内明らかになるかと。(<もったいぶってみる)

ブログ記事をご紹介いただき、ありがとうございます。いきなりアクセスが増えたので「何事か?」と思いました。自己満足的な記事ですが、本当に「これから出店したい方」に参考になればとても嬉しいです。

興味とやる気はあったけれど、「できるかなあ」「私なんかが出して良いのかなあ」と迷っていた私の背中を押してくれたのは、↑もす文庫さんなのですが。
同じように、どなたかの背中を押して、新しい出品者さんがどんどん増えると良いなと願っています。

投稿: 駄々猫 | 2009年9月30日 (水曜日) 12:23

>駄々猫さん

こちらこそありがとうございました。
素敵なお二人に会えて、楽しい時間を過ごすことができました。
「本好き」という点では同じですね。私の場合3、4冊同時進行、中断なんてことはざらで、1冊読み通すのに時間がかかってしまいますが。単に集中力が欠如しているだけとも言えますね(笑)

>たまに思想系を読んだりする要因は、その内明らかになるかと。

早く知りたくて、うずうずしています(笑)

>迷っていた私の背中を押してくれたのは、↑もす文庫さんなのですが。

私も初めて古本市に参加した時、「もす文庫さん」がお隣で恵まれていたと思っています。(もう一方のお隣が「あいうの本棚」さん。もうこれ以上ないとう感じでした)初参加は不安でいっぱいでしたからね。
駄々猫さんの迷いをふっきらせてくれたのが「もす文庫」さんだったなんて、不思議な縁を感じます。

>同じように、どなたかの背中を押して、新しい出品者さんがどんどん増えると良いなと願っています。

新しい方がどんどん参加されることで、イベントとしても盛り上がっていきますから、ぜひそのような存在であってほしいなと思います。
私などは、年齢もあって、毎回いっぱいいっぱいのところがあるので、若い方々に期待したい!

投稿: 風太郎 | 2009年10月 1日 (木曜日) 02:27

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