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下鴨納涼古本まつり」目録、ジュンク堂天満橋店10周年記念小冊子など

先日磯崎憲一郎『終の住処』(新潮社)などをいただいた葉っぱさんから、またいろいろと興味深いものを送っていただく。

「下鴨納涼古本まつり」目録は146頁にわたる写真入りの豪華目録。29の古書店が顔を揃え、(全集も1点と数え)総数5592点! 8割以上、いや9割近く知らない本。明治、幕末期から現代に至るまでの書籍から厳選されたものゆえ、研究者でもない素人からすれば知らないのも無理はないか。専門的過ぎて目を引く本が少ない。馴染みのある本は実際の会場に足を運ばなければお目にかかれないのだろう。下鴨神社は大阪から京阪で京都に出る際、出町柳で下車することが多いので何度か訪れたことがある。あそこの糺の森に80万冊の本が列べられるのだから、日本最大級の野外古本まつりというのも肯ける。

実際目録を見てみる。
竹岡書店。洲之内徹『絵のなかの散歩』(新潮社)1,500円。まあ、こんなものだろうかと私にもわかる。『中井久夫著作集 精神医学の経験1巻~3巻』(岩崎学術出版社)各3,000円。3,000円となるとちょっと手が出ないなあという感じ。しかし、『現代生物学大系 全20巻』(中山書店)270,000円、『日本におけるウランの産状 その2』(地質調査所)25,000円となると想像さえつかない。そうかと思うと、懐かしいエピステーメー(朝日新聞社)、季刊GS(冬樹社)なども載っている。

其中堂。ここは仏教書が多い。浄土真宗、親鸞には特に興味があるので目がいくものの、聞いたことのない本がほとんど。そんな中に利井興弘『才市念仏抄 正篇』(百華苑)4,200円などがひょっこり混じっていると、どんな本かは知らないが実際手にとって中身を確認でき、気に入ったならば(値段は高めだが)買いたいなと思う本があったりする。

目録は書店の顔。無類の古書好き、専門家、研究者などが目を通すとあれば、自ずと力が入るのも当然。素人に毛の生えた程度の私などは「へェ~~」と感嘆の声を漏らすのが関の山。それでも、見ているだけで楽しいことは楽しい。

ジュンク堂天満橋店10周年記念小冊子(2007年発行)。イラスト満載、手書きの小冊子(24頁)は店員たちの本への情熱が詰まっている。10年間の出版業界の動きに触れながら、各ジャンルのお薦め本が紹介されている。また天満橋店がどういう変遷を辿ってきたかも紹介されているので店のポリシーも読んで取れる。工夫を凝らした手作り感が何とも言えず、いい。
新書ブームに言及しながら「そんなもの出してどうするの?なんでこの出版社が新書出すの?といいたくなるような乱立ぶりで、内容も筆者の力量も不十分なものが多い。読者の皆様もご購入前にしっかり内容を確認され、本当に読むに値するものかどうか、吟味していただきたい。」とアドバイスしているところなど、売らんかなという姿勢とは違い好感が持てる。この店舗では、何年も前になるが、品切れで東京では入手できなかった、ナボコフ『青白い炎』(ちくま文庫)を購入した。
天満橋店が入っている京阪シティモールの屋上からの夜景は、大川を前にして京橋から梅田までが見渡せ、けっこうきれいですよ。

京都古書店絵図は折り畳むと文庫本カバーにもなるすぐれもの。各古書店の住所、電話番号、営業時間、定休日なども印刷されていて便利だ。洛中を中心に数多くの古書店があることも知らなかった。なにせ、京都に訪れる時は本のことなどまるっきり頭から離れてしまうため、まだ一度も古書店に足を運んだことがない。

葉っぱさんには、前回に続き吉本隆明が漱石、鴎外、太宰について語っている講演CD、妻への誕生日プレゼントとして徳川夢声『話術』(白揚社)も頂戴する。映画のチラシが何枚か同梱されていたが、葉っぱさんお勧めの映画なのだろう。

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