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浮いたり沈んだり

この前の日曜は朝から5時間近く音楽に浸り夢見心地。なのに、夜になって一転。激しい歯痛に襲われ、顎から頬、耳の裏側あたりまでが、おたふく風邪のように腫れ上がる。2年ほど前にもらった痛み止めを飲んで何とか朝までやり過ごした。翌月曜夕方、15年以上診て貰っている歯医者に駆け込む。原因は神経。歯に小さな穴を開け治療。神経は抜かない方がいいとのことなので、しばらく痛みから解放されることはなさそうだ(泣)。

今週は、新書2冊を持ち歩いて読んでいる。宮台真司『日本の難点』(幻冬舎新書)と鹿島茂『吉本隆明1968』(平凡社新書)。宮台の本は、奥平康弘との対談『憲法対論』(平凡社新書)以来久しぶり。その当否は別にして、憲法を考える上での新たな視点を獲得できたので、内容も濃く、無駄にはならなかった。しかし、今回の『日本の難点』は新刊で買う必要はなかったなというのが正直な感想。衝動買いを後悔。
久しぶりに著者のブログを覗いてみたら、「政界、財界、官界で評判になりはじめているという情報が別々のルートから入っています。 それとは別に、新宿ブックファーストでは若い世代に売れているということです。」に始まり、○○○書店で売上げ1位、増刷○○冊などのオンパレード。自著の宣伝が悪いとは思わないが、ここまでくると少々うんざり。詳しい説明もなく、「今回の増刷分から、複数の問題点を解消したバージョンとなります。」とだけ書いているのを見て唖然。
自らを現代社会の導き手と思っているとは言わないまでも、啓蒙家的視線を随所に感じてしまうのは私だけであろうか。
それに比べ、鹿島茂の『吉本隆明1968』はその執筆姿勢に好感が持てる。私が吉本隆明を支持しているからという理由で言っている訳ではない。吉本隆明とはいかなる思想家か。その凄さがどこにあるかを、吉本のことを知らない世代も視野に入れ、根気強く説いている。まだ100頁ほどしか読んでいないが、期待が持てる。400頁を超えるのだから、新書にしては大著。

仕事帰りにのんびり古書店を見て回る時間もなかったが、新しい仕事先に行く途中、「こんなところに古本屋が?」というような偶然の出会いがあって、店構えからは想像もできない本を手に入れることができた。

■ 田中小実昌『カント節』(福武書店)
■ 深沢七郎『怠惰の美学』(日藝出版)
■ 石原吉郎『望郷と海』(筑摩書房)

よく行く仕事先近くのブックオフで

■ ヘミングウェイ『移動祝祭日』〔高見浩訳〕(新潮文庫)
■ E・A・ポー『黒猫・アッシャー家の崩壊』〔巽孝之訳〕(新潮文庫)
■ 正宗白鳥『自然主義文学盛衰史』(講談社文芸文庫)
■ 姜尚中・中島岳志『日本 根拠地からの問い』(毎日新聞社)
以上105円。
■ 下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)450円

浮いたり沈んだりの1週間だった。
明日は久しぶりの日曜仕事。朝7時半には家を出なければ。

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