古本市 「みちくさ市」「一箱古本市」に向けて
4月25日(土)<わめぞ>「みちくさ市」、5月3日(日)、4日(祝・月)不忍ブックストリート「一箱古本市」開催まで1ヶ月ないではないかと、この土日に気がつき焦る。みちくさ市は申し込みが4月7日なので、決まっているわけではないが。
※「とみきち屋」の店名で、5月4日(祝・月)に「一箱古本市」への参加は決定しています。
本は揃っているので2週連続参加は可能だが、どちらに何を出品するかとなると迷ってしまう。値付け、スリップ、リスト作成もけっこうたいへんな上、レイアウトを決めるのにも時間がかかる。今週末までに選定を終えておかねば。
「一箱古本市」の方は「みちくさ市」とは違って、本を持参しなければならないし、スペースはまさに一箱分。その中でテーマを設けるのは意外と難しい。一箱のほぼ3分の1を占めるので、それがこけると重い本をえっさえっさと持ち帰らなければならないからだ(笑)。
今回は「デカダン・無頼派」、「日記・自伝」を考えている。前者は太宰、安吾、壇一雄に関する本で、彼ら自身の作品というより解説や評伝が中心。今のところ20冊出品のうち12冊、品切れ文庫本を用意できた。後者の主役はドストエフスキー「作家の日記」(岩波文庫・全6冊・1991年重版)。問題は値付け。どれくらいならお手頃なのか悩む。自伝はナボコフ、ホッファー、堺利彦、長谷川如是閑などになりそう。
あとは、洲之内徹『気まぐれ美術館』(新潮社)『絵の中の散歩』(新潮文庫)2冊セットとか、前から考えていたのだが、林語堂の本を出品しようかと。
林語堂は、南陀楼綾繁さん著『山からお宝』(けものみち文庫)の表4を飾っていた写真の右手前に、ど~んとアップで写っている『人生をいかに生きるか』(講談社学術文庫)。どうせなら(品切れ本ではないが)『蘇東坡』も加えよう。写真の部屋の主、退屈男さんにあやかって(笑)
「みちくさ市」は、200円、300円とかの均一箱をいくつか用意しなくてはならないだろうな。こちらは、本を宅急便で送れるし、残ったものも送り返せるので助かる。ただ、プレ開催でも感じたのだが、工夫しないと同じ本がかなりの数、ほかのお店とかぶりそうなので、そこをどうするかが難しいところ。
プレ開催では、野呂邦暢、樋口修吉、「本の本」など、ミニ特集で揃えたものは動きがとてもよかった。やはり、そういう箱もつくっていこう。でないと、お客様と話せる機会も減ってしまいそうだし、出店する側としてもつまらない。素人なのだから、結果云々より、まず楽しまねば。
今思いつくのは、当ブログでも触れた足立巻一の『虹滅記』『やちまた 上・下』(朝日文芸文庫)3冊セット。森田草平『夏目漱石』(講談社学術文庫)全3冊セットくらい。ミニ特集はこれから考えよう。当店「とみきち屋」にしかないものを少しでも多く出品したい。
そうだ、東峰夫『オキナワの少年』(文春文庫)『ママはノースカロライナにいる』(講談社)2冊セットも。 「往来座通信」の中で、よむみちさんが、上原隆『友がみな我よりえらく見える日は』(幻冬舎アウトロー文庫)を取りあげ、東峰夫に触れていた。
上原隆の本は市井の人々のエピソードを淡々と描いていて、押しつけがましさもなく、不思議なペーソスが漂う秀作。東峰夫が登場する「芥川賞作家」は、とくに印象深い。わめぞの「みちくさ市」なのだから、こういう出品もいいだろう。
実際の作業は手がかかるが、あれこれ考えるのは楽しくてならない。
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