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信頼できる心の友 小児科医

以前「友と出逢い 本と出会う」という記事の中で触れた、現在小児科医として、クリニックを開いている友のことです。頭は文系なのに、特別な理由があって医者を目指したと書きましたが、彼は、小さい頃から足にハンディキャップを持っていたのです。しかし、運動神経は抜群で、休み時間に野球をした時には驚かされましたし、卒業後テニスをした時も、かなわなかった。高校、医大では卓球部所属。信じられないほどの本を昔から読んでいる彼のブログから、二つほど紹介してみたくなりました。

一つ目は医大で卓球をしていた頃を振り返っての話。

6年生までクラブを続けて、一番うれしかったのは、尊敬していた先輩に
『俺が一番嬉しかったのは ○○が試合で短パンはいた時だ』と言われた時でした。
100メートルは18秒でも、工夫次第で戦えるのはわかっても、4センチ短くて、細い足を見せることが始めて大学生で出来たのをその先輩は覚えていてくれました。
お尻の大きさ違うからジーンズはいたことはありません。
でも、その頃付き合っていた彼女は、お尻にポケットのない短パンの内側にお尻がちいさく見えないように、タオルを入れる内ボケットを着けてくれました。
喉元過ぎればなんとやら、今では夏いつも短パンです。(略) 自分のハンディキャップは目に見えるから、優しくして貰えて、楽なことだったんだって今は思えます。でも、やっぱり自分をつくってくれた不具合だと思っています。
どうしても出来なかったことはとても普通のことでした。

親御さんにはけっこう厳しい先生という評判です。一番近くで見守ってあげなくてはならないのが親だということを説いている姿が浮かんできます。怒られたと思って来なくなる若いお母さんがいるとしたら、寂しいことだなと思います。医師としての愛情ゆえに違いないはずだから。

二つ目は、仲間7、8人と「何時間人を待てるか」という話題になり、高校の時に7時間待った経験を持つ彼は、2番目の長さだったということ。
彼に聞いたら、いろんな歌を聴くので、完全に自分の作というより、無意識に誰かの歌の歌詞が混じっているかもしれないよとのことですが、こんなことを書いていました。

どうして君を好きになってしまったんだろう
と思いながら、本当にあきらめられるまで待ちました
途中からは、自分自身があきらめきれるのを待ってました

こういう心情って、男にはというより、自分にもあったなと、しんみりしてしまいました。
彼に魅力を感じたのも、自然なことだったんだなと思えるのです。
彼が自身のブログで、医大卒業時進路を決めてくれた本(絶版)を挙げていたので、日本の古本屋に注文し取り寄せました。
日下隼人『子どもの病む世界で』(ゆみる出版)。
今日プロローグの部分を読んで、これは簡単には読めるものではないと、一端閉じました。激しく心を揺さぶられそうな、重い本だと思えたからです。
彼も久しぶりに読んだみたいで、次のような感想を書いていました。

24年ぶりに読んだら、字が小さくてつらいけど『どうしてこんなに優しく出来るんだろう』と同じ思いをまた持ちました
自分なりにはあれだけ強い気持ちを持ったつもりで道を選んでも
やっぱり努力しても得られない優しさをもつ人がいるんだと思います

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