« 〔雑記〕 クリスマスの思い出 | トップページ | 言葉にならないことば 言葉と沈黙  »

行商

我が家では本やCDをまとめて売りに行くことを「行商」と呼んでいる。もちろん処分するのは私だが、馴染みの古本屋に持ち込む時は、妻に車を出してもらう。
この前、文庫が不足していると聞いていたので、今回は文庫本を120冊、単行本20冊ほど処分した。
ブックオフなどにあふれているような本は基本的に出さない。これは決め事にしている。すると、文庫の場合、だいたいこんな感じになる。
〔講談社文芸文庫〕
『青葉の翳り』『一期一会 さくらの花』『妖という女・正妻』『巴里芸術家放浪記』『再婚者 弓浦市』『深い河 辻火』『才市 蓑笠の人』『朝霧 青電車』『ガラスの靴 悪い仲間』『放浪時代 アパートの女たちと僕と』など
〔講談社学術文庫〕
『銀河と地獄』(川村二郎)『与謝蕪村』(安東次男)『共産主義批判の常識』『和漢朗詠集』
〔中公文庫〕
『芥川龍之介』(宇野浩二)『文藝復興』『思想の運命』『黒い文学館』『歴史・祝祭・神話』『本の神話学』『或る青春の日記』『青き麦燃ゆ』『赤い霧』など。
〔ちくま文庫・ちくま学芸文庫〕
『定家明月記抄』『深沢七郎の滅亡対談』『桃仙人』『インドへの道』など。
〔岩波文庫〕
『哲学書簡』『神々は渇く』『ペンテジレーア』『ジュスチーヌまたは美徳の不幸』『新編 学問の曲り角』など。
〔新潮文庫〕
『アポロの杯』『熱帯樹』『憂鬱なる党派』『人間にとって』『廃市 飛ぶ男』『この世 この生』『人間滅亡の唄』『芸術と実生活』『島崎藤村』『重き流れの中に』『丸山蘭水楼の遊女たち』『南回帰線』『悪魔と神』『鹿の園』『ルーマニヤ日記』など。
〔角川文庫〕
『女について』(ショーペンハウエル)『ゴッホの手紙』(小林秀雄)『人工楽園』など。

色川武大『明日泣く』『花のさかりは地下道で』、文春文庫の福田 恒存、船山馨『見知らぬ橋』(角川文庫)、舟橋聖一『好きな女の胸飾り』(講談社文庫)、『ボマルツォの怪物―澁澤龍彦コレクション』(河出文庫)ほか。

「古本市」に出せるような本も多いが、それはまた別のこと。これまでの、そしてこれからの長いお付き合いを考えて、このようになった。

処分後、以下の本を購入。

●内海健『「分裂病」の消滅 精神病理学を超えて』(青土社)
●『吉本隆明を<読む>』(現代企画室)
●桶谷秀昭『ドストエフスキー』(河出書房新社)
吉本隆明と桶谷秀昭は、かつて売ってしまったのだが、また読みたくなった。このように買い戻す形になることが多い。

帰りは散歩を兼ねてブックオフに寄る。単行本500円均一セールをやっていたので2冊ほど。
●ロラン・バルト『明るい部屋』(みすず書房)
●黒岩比佐子『音のない記憶 ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』(文藝春秋)
ついでに100円コーナーから。
●森茉莉『父の帽子』(講談社文芸文庫)
●岡本かの子『生々流転』(講談社文芸文庫)
●小林信彦・荒木経惟『私説東京繁昌記』(ちくま文庫)
●D.H.ロレンス『現代人は愛しうるか 黙示録論』(中公文庫)
●浅羽通明『アナーキズム』(ちくま新書)
●貝谷久宣『気まぐれ「うつ」病』(ちくま新書)
●春日武彦『問題は、躁なんです』(光文社新書)
●市村弘正・杉田敦『社会の喪失』(中公新書)
●『ワーキングプア 日本を蝕む病』(ポプラ社)

これだけ買って2000円でお釣りがくるなんて、本当にいいのだろうかと思ってしまう。本好きにはありがたいことではあるが、本の「価値」を考えない市場が膨らんでいったら、出版界への影響は甚大なはず。複雑な思いだ。

|

« 〔雑記〕 クリスマスの思い出 | トップページ | 言葉にならないことば 言葉と沈黙  »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1132277/26403393

この記事へのトラックバック一覧です: 行商:

« 〔雑記〕 クリスマスの思い出 | トップページ | 言葉にならないことば 言葉と沈黙  »