古本の深い森 岡崎武志『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび』(中公新書ラクレ)

楽しみにしていた岡崎武志『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび』(中公新書ラクレ)を一気に読み終えた。

古本にまつわる世界をさまざまなアングルから捉え、ここぞというツボを押さえながら、これだけ親切に解説している本はないと思わせる、まさに「本好き以上、古書通未満」にとって格好の入門書だ。もちろん、古本の世界に飛び込んだばかりの初心者への配慮も十分になされている。
著者自身の古本への情熱だけでない。古本とともに歩める喜びを、一人でも多くの人に味わってもらいたいという切なる思いがひしひしと伝わってくる。

古本好きの域を出ない私は、「道」を<どう>ではなく、敢えて<みち>と解釈させてもらった。
読後、自分なぞは古本「道(どう)」のとば口にも立っていないことを認識させられたとはいえ、古本に関わることの面白さ、喜びが自然に湧き上がって来たからだ。それだけ懐の深い本である。

古本屋でのマナーに関する記述はどれも頷けるものばかり。
いい古本屋とは「本棚が呼吸している店」。これは思わず膝を叩きたくなる名言。

大正から昭和初期の黒っぽい本を買い始めたころの気持ちを語っているあたりは、臨場感があってぐいぐいと引きこまれる。

歴史の教科書や年表からは伝わってこない、時代の生の空気が、古本という現物を通して身体へ入って来た気がした。これはありがたかった。買っても買ってもまだ買える……というより、買ったことで、買う理由や動機が次々と土のなかから掘り出されてくるという感じだった。

「神保町へ行かずして、古本について語るなかれ」。この言葉、5年ほど前までは仕事の関連もあってほぼ毎日のように神保町に赴き、仕事の合間や仕事帰りに古本屋巡りをしていたものだが、ここ数年めっきり足が遠のいてしまった私には耳が痛い。
コミガレ(小宮山書店のガレッジセール)やタテキン(田村書店の店頭均一)などの名称を知ったのも最近では、やむを得ない。
それは置いて、今の神保町の様子が手に取るように分かるし、神保町初心者レベルになってしまった私には丁寧なガイドにもなっている。
「神田伯剌西爾(ぶらじる)」が著者のとっておきの場所だなんて、懐かしさがこみ上げてきた。私も若いころから通っていたし、買った本をここで読むのが至高のひと時だった。

おすすめ古本町の紹介には何とも云えぬ旅情を誘われる。函館、仙台、松本、長野、金沢、その土地の匂いまで伝わって来そうだ。古本屋巡りがメインでなくとも行きたくなってしまう。
海が見たくなると江ノ電に乗って訪れる鎌倉なのに、一度も古書店に入ったことがない。
京都、奈良もしかり。かつては出張で1~2週間、年5回平均大阪に行っていたのに、休みとなると寺社ばかり巡り、京都・奈良の古本屋には足を踏み入れることもなかった…。
あの頃、この本を読めていたら、きっと過ごし方も変わっていたことだろう。

古本屋の敷居が高いと感じていた人々が、日常生活のなかで抵抗なく古本を売り買いできる環境をつくった。また、取り扱われることが少なくなっていた類の文庫本を常時並べている。
こういったところにブックオフの存在価値を見ている著者の目は、冷静、かつ客観的である。
賛否両論あるブックオフだが、どう付き合えば古本の面白さを見いだせるか、ブックオフを「ブ」の呼称で通じるようにした、著者ならではの指南がされている。

新刊では入手できない探求本を見つけられる、或いは知らなかった本に出逢える場所と思って、私は長年古本屋に足を運んでいるので、どうも「捕獲」「釣果」「戦利品」といった言葉に馴染めない。そんな私だから、本を買う行為を「花を摘む」と表現している箇所には震えてしまった。
プロやセミプロに荒らされていないブックオフの見つけ方を書いている部分で用いられた言葉ではあるが、その温もりのある素敵な言葉が今も心に染みわたっている。

思わず顔が綻んでしまうユーモアが、隠し味のように散りばめられているので、肩が凝ることもない。
南部古書会館即売展のガレッジセールで、古本者が双眼鏡を使う話などは笑える。いや、その熱意には驚きを禁じ得ない。(ここは実際に読んでみてほしい)

「古本を売る、店主になる」の章では、一般の古書店に本を売る際の心構え、何をどう売ればよいかが具体的に書かれていて参考になる。さらに、素人も参加できる「一箱古本市」「みちくさ市」で対面販売することの喜びを知り、その後実際に古本屋になっていった方の事例が挙げられ、最後には古本屋を開業するにあたっての<七つの鉄則>も開陳されている。ここはこの章のハイライトともいえ、開業をするつもりがなくても、古本屋を見る視点が変わるのではないだろうか。
いやもう、盛りだくさんの内容で、全編飽きずに読み通せる。

著者の拘りはあっても、「これしかない」という押しつけはない。「こんなふうにアプローチすれば、古本の世界が拡がり、深まっていきますよ」という見事な羅針盤(ガイド)になっている。
同時に、現在古本を取り巻く状況がどのように変化しつつあるかを知ることもできる。
古本を買い始めた頃に戻り、まっさらな気持ちで書いたという著者の、まさに現時点での「集大成」であることは言を俟たない。

古本に少しでも興味を持つ方なら、決して損はないお勧めの書です。
古本については一家言持っている方でも、きっと新しい発見があると思いますので、是非読んでみてください。

最後に著者のあとがきから。

長い人生、古本の魅力を知らずに済ませるのはもったいない。時代の刻印がある、さまざまな所有者がバトンのように受け継いできた古本を、どうぞ、手に触れてみてほしい。そこから「道」は生まれ、先へ続いていく。

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「第2回くにたちコショコショ市」エピソード(2)

当日は晴天に恵まれたこともあって大勢の方が「やぼろじ」に足を運ばれた。土曜から二日続きで催された「秋のガーデンパーティー」も、地元では知名度が高いのでしょう。とにかくお子さん連れが多く、和みます。こどもたちの明るい姿をは、今なお大きな影を落としているあの大震災や原発事故のことをしばし忘れさせてくれました。

手作りの豆本が大人気の暢気文庫さんがご来店。その繊細なつくりが美しさを湛え、人を魅了してやみません。小さな空間を、作家のどんな言葉で充たすか考え、使う文字を選び、デザインする。かける時間と労力はたいへんなものだと想像されます。書物への深い愛情がひしひしと伝わって来ます。そういう暢気文庫さんだから、周りの空気がやわらかくなるのですね。
モンガさんがブログ「モンガの西荻日記」で暢気文庫さんの豆本の魅力を伝えています。
こちら→ http://monganao.exblog.jp/16881216/

ジュュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』(新潮文庫)を購入いただく。お勧めの作家なので嬉しい。
著者を一躍有名にした『停電の夜』(新潮文庫)は現役だけれど、こちらは早くも品切れなんて残念です。

全国を旅して本を売っている<放浪書房>さん。今回は参加されないのかなと思っていたら、屋号を<TIME ADVENTURE RECODE>と替え参加。弁が立ち、面白いし、とにかく明るい方。
<コショコショ市>の後、国立か立川で路上販売される予定で、「一緒にどうですか」とお誘いいただいたが、丁重にお断りさせていただく。<とみきち屋>にそんなパワーはありません(笑)
<ゆず虎嘯>さんのお二人も加わり、<放浪書房>さんが万が一何かのトラブルに巻き込まれ、警察から<ゆず虎嘯>さんに連絡が来たらどう答えるかという話になる。
「そんな人知りません(笑)」と、即座に<ゆず虎嘯>さん。さすが(笑)
身元引受人は断っていたけれど、お店を宿代わりにしてもいいよと提案していました。やさしいですね。
<ゆず虎嘯>さん、絵本が人気でよく売れていました。

さて、<とみきち屋>常連の方々。

jindongさんはお住まいがかなり遠くと初めて伺う。だから「一箱古本市」も「みちくさ市」も遠征に近いとか。それでも、今年は<とみきち屋>が出店した古本市8回すべてに来ていただき、お買い上げいただきました。ほんとうに有難いことだなと思います。以下の本を購入いただく。
■桑原武夫『詩人の手紙―三好達治の友情』(レグルス文庫)300円
■中上健次『現代小説の方法』(作品社)700円

前者は三好達治に惹かれてとのこと。後者はちょっと驚きました。これまで購入いただいた本からは想像がつかなかったからです。髙山文彦『エレクトラ―中上健次の生涯』(文春文庫)は何冊でも届けたいと思う本なので最初から用意してあったのですが、『現代小説の方法』の方は同じ著者だからということで前日急遽付け加えたもの。『エレクトラ』は読んでいらしたので、突然の思いつきが功を奏しました。jindongさんはほんとうに幅広く読まれる方なので、新しい発見が嬉しい。

■大杉栄『漫文漫画 〔復刻・文庫版〕』(ARS)700円
■牧野信一『父を売る子 心象風景』(講談社文芸文庫)500円
■木山捷平『長春五馬路』(講談社文芸文庫)500円
■合田正人『レヴィナスを読む』(ちくま学芸文庫)500円
■島尾ミホ『海辺の生と死』(中公文庫)350円

9月の「みちくさ市」からいろいろお話させていただくようになった(E)さん。なぜ( )付かというと、(E)さんのご要望があったからです。カッコイーになるから。
久しぶりに私の好みの本とジャンルがかなり共通する方と出会いました。一度に10冊は併読できるという(E)さん。読書量もすごいけれど、読みの深さに圧倒されます。

レヴィナスはどうしても外せない思想家だが、テキストが難解なので読むのに苦労する。内田樹の一連のレヴィナス論でとっかかりが掴めたという点では私も同じ。
レヴィナスの話から(E)さんの話は、田中小実昌へと。
過日、田中小実昌の作品が入っている文学全集を買われたとのこと。
「澁澤とか中井英夫と一緒の変わったものでね」
「『カント節』も読める小学館のでかいやつですね。私も持っています」(昭和学全集31)
「それそれ。月報に載っている柄谷行人の田中小実昌論が秀逸でね」
そこから田中小実昌の文章はかなり難解で深いという(E)さんのお話に聞き入ってしまいました。

読んでいる本や、出張先で購入された本をよく見せていただくのですが、今回のお伴本は加藤郁乎『後方見聞録』(学研M文庫)。驚きました。同じ本を出品していたからです。今話題の本ならまだしも、この一致はかなり珍しいのではないでしょうか。
また楽しくお話しさせてください。

■川端康成『文芸時評』(講談社文芸文庫)600円
■カルヴィーノ『冬の夜ひとりの旅人が』(ちくま文庫)300円

これまでに何度も<とみきち屋>でお買い上げいただいているMさん。今回ようやくお名前を伺え、お話しすることができました。笑顔で本を見ていらっしゃるMさんは、強く印象に残るので、すぐお顔を覚えることができました。Mさんのことをこのブログで触れていることは読んでくださっていたのでご存知でした。もっと早く声をかければよかったな。お勤め先が国立にわりと近いということでわざわざ足を運んでくださいました。

川端の本は過去2回振られたので、今回ダメだったもう出品はやめようかと思っていました。川端の凄みを実感できる本だし、既に品切れなのにどうしてかなあと悩んでもいました。それがMさんの手に渡ったので喜びもひとしお。
またお越しください。お待ちしております。

■一又 正雄『杉山茂丸 明治大陸政策の源流』(原書房)700円
■山川方夫『目的を持たない意志』(清流書房)500円
■池島信平・嶋中鵬二『文壇よもやま話 上下』(中公文庫)800円 ほか5冊

最初マスクをされているのでわかりませんでしたが、選ばれる本と雰囲気から、初めての方とは思えませんでした。お買い上げいただいた後にマスクを外されたので「ああ」と気がつきました。鋭い視線で本を真剣に選ばれる方なので、お声をかけるのは憚られるところがありました。今度お会いできたら、思い切ってお話させていただこう。いつもありがとうございます。

■フォークナー『アブサロム、アブサロム! 上下』((講談社文芸文庫)800円
■西脇順三郎『アムバルワリア 旅人かへらず』(講談社文芸文庫)350円
■古井由吉『水』(集英社文庫)200円
■小島信夫・保坂和志『小説修行』(中公文庫)250円

若い男性が熱心に本を見ている。手に取る本を眺めながら思わず「うん、うん」と頷いてしまう。
どう見ても学生さんなので、ある期待を込めて尋ねてみました。
「学生さんですか?」
「ええ、地元の国立にある大学なんですが…」
いきなり大学名を云わないところがなんとも奥ゆかしい。
「一橋ですね。お待ちしてました。一橋の学生さんに来てもらえるのを夢見ていたんですよ」
なんて云ったものの通じなかっただろうな。

一橋は社会科学系の学部しかないので、選んでもらった本が嬉しい。しかも、地方から上京しての一人暮らし。
「周りにはいないのでひとりで文学系やってます」という言葉にさらに心を揺さぶられる。
「応援したいので学生割引、5冊1000円で」と伝えたら、とても喜んでもらえました。
若い方には多くの本に出会ってもらいたいといつも思っているので、古本市では学生さんと判ると、けっこうおまけしています。
「くにたちコショコショ市」も一橋大学ほか、沿線の大学生に認知されたら、お客様の層が厚くなるのではないでしょうか。

小学生のお子さんを連れたお母様に、■鶴見俊輔『思い出袋』(岩波新書)を購入いただいたのですが、その方の持っていた袋が、英字新聞を材料に作られたものでお洒落。
やぼろじ近くの畑で野菜を買ったら、その袋に入れてくれたと聞きました。その後何人もの女性が同じ袋を持って歩いているのを見かけました。こういう光景はいいですねえ。

乳母車を引いたお母様には中沢新一『アースダイバー』(講談社)を。これで3冊目です。一番最初はdozoさん、次に高校友人のA。

■シオラン『四つ裂きの刑』(法政大学出版局)1000円■ドゥルーズ『ニーチェと哲学』(河出文庫)400円の2冊を女性に購入いただく。思想・哲学分野は<とみきち屋>の売りの一つになっているので嬉しい。名札を付けていらっしゃらなかったのではっきりとは分かりませんが、ひょっとしたらコショコショ市出店者関係の方だったっかもしれません。

佐野洋子の新刊と林哲夫の本を購入いただいたご夫妻からは「どこで店を出しているんですか」と訊かれました。毎回1、2度はある質問ですが、フリーマーケットは別として、本だけを全くの素人が「古本市」で売っているとは思えない方も、まだいらっしゃるのでしょうね。

モンガさんには、集めているということでウェッジ文庫3冊、上林暁の随筆含め7冊も購入いただいてしまった。初めてですね、こんなに引き取っていただいたのは。
ほかにも、当日出店されていた<やまがら文庫>さん、<つぐみ文庫>さん、<junglebooks>さん、<古本・泡山>さんに。また会場に足を運ばれた<mondobooks>さんにも購入いただきました。ありがとうございます。

<RAINBOW BOOKS>さんとは初めてお話させていただきましたが、ゆず虎嘯さんが出店者紹介でコメントしていた通り、面白い方でした。

エピソード(1)で触れた、地元国立お住まいの古本ライター・岡崎武志さんには、ブログ「okatakeの日記」で、<とみきち屋>のことを書いていただき、恐縮です。
http://d.hatena.ne.jp/okatake/20111128

『夫婦善哉』に出てくる柳吉は、能天気でフラフラしてばかりいるという点で私に似ているとも云えますが、岡崎さんが脇役だなんて畏れ多くて舞台に上がれません(笑)

もう間もなく発売される岡崎さんの『古本道入門 買うたのしみ、売るよろこび』(中公新書ラクレ)、楽しみでなりません。

車でとはいえ、160冊持ち込んだのは予想通りやはり無謀でした(笑)。もっと考えて選ぶ必要があったと感じています。こども連れの方が多いので、妻・とみきちの得意分野である絵本も加えるとか。
で、結果は70冊、平均単価377円。諸々の条件を考えれば決して悪くはなかったと思います。
売り上げの7割前後が常連の方や、知り合いの方であることに変わりはありませんが、ほんとうにありがたいことだなと、心から思っています。

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「第2回くにたちコショコショ市」エピソード(1)

第2回くにたちコショコショ市」楽しく終えることができました。実行委員のゆず虎嘯さん、国立本店さん、そして店主のみなさん、お疲れさまでした。
足をお運びいただいたお客様、ありがとうございます。

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場所決めのくじを引いたら「1番」。甲州街道沿いの駐車場スペースとは離れた路地の奥左端。石畳の上はせんべい缶を積む<とみきち屋>にはやや辛い。でも荷物が多いので端はありがたい。この後驚くべきことが。お隣にやまがら文庫。そこから旅猫雑貨店、岡崎武志堂、junglebooks、モンガ堂と続くことに。くじ引きとはいえ、これはなんだ(笑)という濃いメンバーが並ぶ。でも、こんな形で出店できるなんて、一箱、みちくさではあり得ないので楽しみ倍増。
岡崎武志さん をお目当てに来る方が大勢いらっしゃるから、ラッキー!とにんまり。

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最初のお客様はなんと駄々猫さん!純粋に客として行きますよ~と聞いていたが一番乗りとは。午前様続きで寝不足なのに、当日パッと目が覚めてしまったとか。駄々猫さんが来るならと、鶴見俊輔とシオランの本を持って来ていた。よかったよかった。値段も確認せずに鶴見俊輔『悼詞』(SURE)を差し出される。「いくらでも買います」なんて格好いい!
「自分はやっぱり読む側のポジション」と云う駄々猫さん。そうかもしれないなあと思う。私もこの3年、古本市で売る楽しさにずっぽりはまってはいるけれど、どちらかと云えば買って読む方が性に合っている気がする。

その駄々猫さん、岡崎さんのところで引いた古本おみくじは「凶」。このところ「凶」か「エロ」しか出ないみたいだ。
やまがらさん、モンガさんの代わりに店番したり、他の店主さんとの会話を楽しんで過ごしていた駄々猫さん。午後になって、う~ん、どうして「大吉」が出ないんだと悔しがる。
すると岡崎さんが、「なら残り全部一括で買(こ)うて。大吉出るよ~(笑)」
「そんなの無理」
そこで私が、「駄々猫伝説つくれるよ」とプッシュ。
「カード払いできますか(笑)」と切り返す駄々猫さん。
岡崎さんがいるだけで雰囲気ががらっと変わりますねえ。
今回は久しぶりに映画関連の本を岡崎さんに買っていただいたばかりか、地元のお知り合いの方を「ここはいいもの安いですよ」と<とみきち屋>にご案内いただいて。
知人の方には立川談志『世間はやかん』を購入いただく。なんと岡崎さんにはスリップまで抜いていただいてしまった(汗)

「一箱でどんな本がどうやったら売れるか書いてよ」と岡崎さんにリクエストされる。
海千山千の岡崎さんの参考になるようなことがあるはずないので、
「とんでもないです。秘訣があるわけでもありませんし」と動じてしまう(汗)
せいぜい私も含めた素人の方のちょっとしたヒントになりそうな、あくまで自分が感じる傾向くらいしか書けません。

「春の一箱」どしゃぶりの雨が降った2日目。お身体の調子がほんとうにつらそうだった岡崎さんを見ているだけに、こうしてまた古本市に出て来られる岡崎さんにお目にかかれるのは嬉しいものです。

お隣の<やまがら文庫>さん、大勢の方が箱をご覧になったばかりでなく、最後には駆け込みで買いに来られるお客様がいらして、数冊しか残らない人気。厳選された品揃えはさすがだなあと思うことしきり。中学生の女の子も購入していました。

<旅猫雑貨店>さん。ブログで拝見する魅力あふれる品々の、きめ細かで、写真を駆使された美しい紹介はすごいです。今回,古い石鹸の缶をさりげなく使ったレイアウトなども含め、やはりプロの方は一味もふた味も違う店構えとため息がでました。

会場にお見えになった<じんた堂>さんと、初めてゆっくりお話できた。深川の催し、<しまぶっく>さんのことなどいろいろ聞かせていただく。
じんたさんには大島洋『アジェのパリ』(みすず書房)を購入いただく。ウジェーヌ・アジェの写真がお好きだと聞いて嬉しかったな。私も以前妻と一緒に東京都写真美術館で開催されたアジェ展に足を運んだこともあり、アジェノのファン。
じんたさんと話している時に、男子中学生が箱の前にしゃがみこむ。
じんたさんも私も目が釘付け。まず『二・二六事件』(河出文庫)を手に取る。次に半藤一利『昭和史』(平凡社ライブラリー)。歴史好きなんだろうけれど、二・二六にはびっくり。しばらく箱を眺めてから最後にA.A.フェア『猫は夜中に散歩する』(ハヤカワ・ミステリ文庫)。ミステリでタイトルが気になったのかな。結局購入してもらえなかったが、中学生が熱心に本を手に取っている姿に和みました。

おや、朝霞書林さん。まさに神出鬼没ですね。失礼、その行動力には脱帽です。
本を求めていったいどれでけ歩かれているのか想像もつかない。装備も万全。これを風太郎さんに見せたくて」と、バックから本を出される。
後藤明生『挟み撃ち』初版帯付美本。本のタイトルが記されているサイン本。次に充実した特集の月刊アサヒ。田村書店の道端に設置された無料箱から入手されたとか。
某ブックオフで良質の思想、哲学本が次々と105円棚に移されてゆくのをまめに購入されている話は耳に毒(笑)。
美味しい飴の差し入れもいただき、ありがとうございました。

一箱古本市出店者としては他に追随を許さない、全国区のドンベーブックスさんご夫妻もいらした。
「第1回くにたちコショコショ市」には参加されていたので、今回出店なしは寂しい。

からだよりも大きいのではないかと思われるトランクを持って来られた<文庫善哉>さん。いつもの本の間隔をあけて並べるオシャレな本棚にはいい本たくさん。でも、当日の出しもの、阿波踊りには目がないらしく、太鼓入りの踊りが始まると店主不在になってましたね(笑)
うちの箱の中にピピッっときた本があったとのことで、午後遅めまで売れないよう念を送っていただいたようです。2冊とも<文庫善哉>さんの手に渡りました。本も喜んでいると思います。

<どすこいフェスティバル女子部>のお二人はトレードマークの着物姿。花を添えてくれます。きょうこさんには太宰関連の本を購入いただきました。

まだまだ書きとめておきたいことがあります。
次回は常連のお客様を中心に。

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「第2回くにたちコショコショ市」出品本紹介

<とみきち屋>は明日11月27日(日)、「くにたちコショコショ市」に出店いたします。
詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/kunikosyo-market/

場所はJR南武線「谷保駅」近くの「やぼろじ」( http://www.yabology.com/)。
江戸時代からの旧家、本田家の敷地を利用。緑に囲まれた、カフェ、工房、ガーデンなども併設されている素敵な場所です。「秋のガーデンパーティー」との同時開催となりますので、そちらの方もお楽しみいただけます。
また、すぐ近くには谷保天満宮(http://www.yabotenmangu.or.jp/)もありますので、お散歩がてらお越しいただければ嬉しく思います。

〔参加店主一覧〕(敬称略)

●岡崎武志堂●傾き者と落伍社●junglebooks●ソラシカ散歩●TIME ADVENTURE RECODE●旅猫雑貨店●つぐみ文庫●ドーナッツブックス●トカゲ書林●どすこいフェスティバル女子部●とみきち屋●文月文庫●古本・泡山●ふるぼん・まあぶる舎●文庫善哉●モンガ堂●やまがら文庫●ユタカタ●RAINBOW BOOKS ●国立本店●ゆず虎嘯

<とみきち屋>今年最後の出店となりますので、無謀とも思われますが(笑)、160冊ほど持っていく予定です。「秋も一箱古本市」または先週の「みちくさ市」で引き取り手のなかった本も約30冊ほど含まれますが、お買い得感を持っていただけるよう概ね値下げしてあります。
よろしかったら、お出かけください。お待ちしております。

それでは、出品本の一部を紹介いたします。

■鶴見俊輔『悼詞』(SURE)
■一又正雄『杉山茂丸 明治大陸政策の源流』(原書房)
■パスカル・キニャール『さまよえる影』(青土社)
■シオラン『四つ裂きの刑』(法政大学出版局)
■辻邦生『楽興の時 十二章』〔CD付〕(音楽之友社)
■藤枝静男『石心桃夭』(講談社)
■佐野洋子『死ぬ気まんまん』(光文社)
■木村敏・檜垣立哉『生命と現実』(河出書房新社)
■大島洋『アジェのパリ』(みすず書房)
■『現代詩手帖 「現代詩文庫」入門』(思潮社)
■大杉栄『漫文漫画』 〔復刻・文庫版〕(ARS)
■庄野潤三『ザボンの花』(福武文庫)
■牧野信一『父を売る子 心象風景』(講談社文芸文庫)
■木山捷平『長春五馬路』(講談社文芸文庫)
■石田義貞『隠者の文学』(講談社学術文庫)
■柏木隆雄『謎解き「人間喜劇」』(ちくま学芸文庫)
■合田正人『レヴィナスを読む』(ちくま学芸文庫)
■イーヴリン・ウォー『ブライヅヘッドふたたび』(ちくま文庫)
■池島信平・嶋中鵬二『文壇よもやま話 上下』(中公文庫)
■ジュネ『女中たち/バルコン』(岩波文庫)
■太田静子『斜陽日記』(小学館文庫)
■アガンペン『開かれ』(平凡社ライブラリー)
■A.A.フェア『猫は夜中に散歩する』〔田中小実昌訳〕(ハヤカワ・ミステリ文庫)
■桑原武夫『詩人の手紙―三好達治の友情』(レグルス文庫)
■酒井健『シュルレアリスム』(中公新書)
ほか
300円以下の本も多数用意しました。

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「みちくさ市」御礼&「くにたちコショコショ市」

11月20日(日)、「第13回鬼子母神通り みちくさ市」ご来店お買い上げいただきました皆様、みちくさ市スタッフおよび商店街の方々、大家さん、ありがとうございました。
本を通じ、本に囲まれ、心ゆくまで楽しませていただきました。

当日<嫌気箱>の塩山(芳明)さんに会えて、話ができたこと嬉しく思っています。
重い病に倒れられたわけですから、とてもお元気とまでは云えませんが、みちくさ市になくてはならぬ方が帰って来られたことが、会場を一段と賑わしてくれました。

塩山さんのところは、デリダ、アーレントほか思想本もよく出されていて好みの本も多いのですが、高めの値段設定ゆえ、なかなか手が出ないのですが、今回は是非とも購入せねばとじっくり拝見。
リサイクル本だとはわかりましたが、何冊でも持っていたいと思える本が午後なのに残っていました。野呂邦暢『小さな町にて』(文藝春秋)。
「拾ったようなもんだから500円でいいよ」と、ほんとに500円で頂戴してしまいました。ありがたいやら申し訳ないやら。
これから寒さも一段と厳しさを増していくと思いますので、塩山さんどうか無理をなさらず、ご自愛ください。
当日出店されていた駄々猫さんには、ブックオカ2011の貴重なパンフをいただきました。ありがとうございます。
先日出席した「黒岩比佐子 語り継ぐ会」の発起人のお一人で、当日いろいろとお世話になった工作舎の石原さんが会場にお見えになり、ご挨拶できました。

dozoさん、jindongさん、Hさん、Eさん、長谷川さん、つん堂さん、ドンベーさん、脳天松さん、古書、雰囲気。さん、mondobooksさん。他にもよくお見かけする方を含め多くの方にお買上げいただきました。ありがとうございます。
今回200円以下の本には時間が無くてスリップを入れられなかったためチェックできず、顔見知りの方でお名前が漏れた方がいるかもしれません。そうであったらご容赦ください。

まだ「秋も一箱古本市」の報告もきちんと書けずにいる状況ですので、この「みちくさ市」のことを細かく書けるのは当分先になるかと思います。

<とみきち屋>はこの後、11月27日(日)、JR南武線「谷保駅」近くで開催される「第2回くにたちコショコショ市」に参加予定です。岡崎武志さん、ゆず虎嘯さん、モンガ堂さん、やまがら文庫さん、旅猫雑貨店さん、文庫善哉さん、junglebooksさんほか古本市の常連さんも参加されます。
古民家「やぼろじ」( http://www.yabology.com/)という素敵な場所で、「秋のガーデンパーティー」との同時開催となります。
目と鼻の先には谷保天満宮もありますのでお散歩がてらお越しいただければ嬉しく思います。

詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/kunikosyo-market/

出品本はいつものように当ブログにてご紹介させていただきますが、土曜も昼間は仕事が入っているため、アップできるのは夜になるかと思います。ご諒承ください。

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「第13回 鬼子母神通り みちくさ市」出品本紹介

「第13回 鬼子母神通り みちくさ市」出品本紹介

明日11月21日(日)11:00~16:00開催予定の「第13回 鬼子母神通り みちくさ市」において、名取ふとん店前に<とみきち屋>は出店します。
雨で中止の場合、11月23日(水・祝日)に順延となります。
明日午前7:50に開催か否かが決まりますので、出店場所、出店者も含め詳しくは「みちくさ市」公式ブログをご覧ください。
こちら→ http://kmstreet.exblog.jp/

20日19:00現在、激しい風雨となっていますが、予報では明日は回復しそうです。
開催の折には、ぜひみなさま足をお運びください。

では、出品本の紹介です。

〔特集 須賀敦子〕

河出文庫の須賀敦子全集は全8巻揃えました。(バラ売りです)
『考える人 特集 書かれなかった須賀敦子の本』(新潮社)ほか関連本も含め全17冊出品します。

201111191249000

〔単行本〕

■四方田犬彦編『ザ・グレーテスト・ヒッツ・オブ平岡正明』(芳賀書店)
■松下竜一『未刊行著作集2 出会いの風』(海鳥社)
■高橋康成『ノンセンス大全』(晶文社)
■森内俊雄『幼き者は驢馬に乗って』(文藝春秋)
■立岩真也『人間の条件 そんなものない』(理想社)
■ウルリッヒ・ベック『<私>だけの神』(岩波書店)
■アドルノ『アドルノ 音楽・メディア論集』(平凡社) ほか

201111191305000

〔文庫本ほか〕

■団鬼六『花と狼』(桃園文庫)
■渡辺京二『神風連とその時代』(洋泉社新書)
■しまね・きよし『転向―明治維新と幕臣』(三一新書)
■牧野伸顕『回顧録 上・下』(中公文庫)
■酒井三郎『昭和研究会』(中公文庫)
■内村剛介『生き急ぐ スターリン獄の日本人』(講談社文芸文庫)
■三好達治『月の十日』(講談社文芸文庫)
■小池寿子『死を見つめる美術史』(ちくま学芸文庫)
■カール・ポランニー『経済と文明』(ちくま学芸文庫)
■大塚康生『ジープが町にやってきた』(平凡社ライブラリー) ほか

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今回はかなり雑多な品揃えになりました。これまでの<とみきち屋>とは少々テイストの違うものもあります(笑)

今年最後の<みちくさ市>ですので150円~300円の本も多めに出します。
いつの間にか、ダイニングルームには段ボール箱が積みあがってしまい、妻・とみきちの厳しい「指導」いや「警告」はが入っていますので、たくさん持ち帰るわけにはいきません。
14:00以降は一部の本を除き、徐々に値下げしていきますので、どうかご協力のほどお願いいたします。

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黒岩比佐子さん一周忌 「語り継ぐ 黒岩比佐子の会」のこと

3年前の11月17日に私はこのブログを書き始めたのですが、その2年後の同じ日に黒岩比佐子さんが亡くなられるなんて、言葉もありませんでした。

黒岩比佐子さんが他界されてから今日で一年になります。
この一年、みちくさ市や一箱古本市に出るたび、比佐子さんがひょっこり現れてくれるのではないかと探してしまう自分がいました。逝ってしまったとは思えない、思いたくない気持ちが心を占めていたからだと思います。
そんな中、11月14日、神保町の学士会館で催された「語り継ぐ 黒岩比佐子の会」に出席し、黒岩さんはもうこの世にはいないのだと、初めて実感するに至りました。

今も黒岩さんのブログ「古書の森日記 by HISAKO」を管理、代筆され、事務局の中心として不眠不休で動かれた宮崎さんにこの会のご案内いただき、感謝の念にたえません。
私は黒岩さんと親しくお付き合いさせていただいたわけではありませんし、メールを除けば、直接お話しできた時間もわずかだったので、語り継げるほどのものがあるだろうか…と躊躇い、ひょっとしたら足を運べなかったかもしれないからです。

宮崎さんは、黒岩さんが亡くなられた直後に私が書いたブログ記事「いつかパラソルの下で…」を以前読んでくれていました。私に連絡がいっていないかもしれないと、今回わざわざブログにコメントくださいました。
その際、「追悼・黒岩比佐子さんDVD上映会」で(私が黒岩さんにお見舞いとして差し上げたCD)ラインベルガー『ヴァイオリンとオルガンのための作品集』から選曲し、音楽として使っていただいたことを伺い、感無量です。ありがとうございました。当日お話しできて嬉しかったです。

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100人を超える方々がそれぞれの思いを抱き、集って来られました。
献杯後には、昨年6月のトークセッション、10月の講演会のダイジェスト版が会場正面のスクリーンに流されたのですが、黒岩さんが実際に話しているような、不思議な感覚に囚われました。岡崎武志さんの問いかけに、楽しそうに受け答えする比佐子さん。その眩しいばかりの笑顔は闘病中という事実を束の間忘れさせてくれるものでしたが、改めて見ても同じ気持ちになってしまいます。
しかし一方で、亡くなる一か月ほど前の『パンとペン』刊行記念講演には、言葉をひとつひとつ噛みしめ、紡ぎ出す比佐子さんがいます。
今でも忘れられない結びの言葉。
難産のすえに産み出した我が子の如く著書に手を触れ「私にとってはこれは、いろんな意味で忘れられない、一冊に、なると、思います…」
そして、
「堺利彦も、楽天囚人として乗り切ったわけなので、ええ…これから頑張って乗り切っていきたいと思います。ほんとうに今日はありがとうございました」
絞り出すように語り終えた黒岩さんの心の中に渦巻いていたものを想像するだけで、胸が詰まります。

会場には黒岩さんの直筆原稿、メモ、絵、スケジュール帳ほかさまざまなものが展示され、これまで知ることのなかった黒岩さんの一端に触れることができました。

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黒岩さんの息吹が生々しく伝わってくるものもあれば、いかにも女の子らしい絵があったり、ライターとしての矜持が滲み出ていて、こちらの肺腑に染みわたってくるものなど、目が眩んでしまいました。
小学校卒業後に書かれた400字詰め原稿用紙135枚におよぶ「わが生い立ちの記」には枚数、書かれている内容ともども目を瞠りました。タイトルからして小学生が思いつくものではありません。家の間取りまできれいに描かれていて、黒岩さんの几帳面さが伝わってきました。多くの方が魅入られるように読んでいたのも当然でしょう。

強く印象に残ったのは大学生になられた時に書かれた断章のようなものです。
ご自身の未熟さを自覚しながらも、奥底から湧き上がってくる「書く」ことへの切迫した、熱き思いが感じられました。
そこには「私の頭に浮かぶ未来の設計というのは、やはり作家になるということなのである」「私は人の心に触れるものを書きたい」「そうだ私は書かねばならない」という言葉が、力強い筆致で刻まれていました。

黒岩さんが生きていらっしゃったら、こういう貴重な資料のほとんどは見る機会もなかっただろう。そう思うと、「黒岩さんは逝かれてしまったのだな…」という実感が湧いてきて、言い知れぬ悲しみに襲われてしまいました。

膵臓癌におかされることがなかったとしても、黒岩さんという方は一切妥協せず、すべての精力を注ぎ、身を削るように書かれる方だったいう思いを強くしました。ほんとうに凄い方です。
それゆえ、「あなたは大切なことに背を向けていませんか。ほんとうにやりたいことをやっていますか」と問われているように思えてしまうのです。

会の終わり近く、高校時代からの大親友Hさんの歌とともに、スクリーンに黒岩さんの生涯を辿る写真が数多く映し出されました。
亡くなる前の時から幼小の頃へと徐々に遡り、そこからまた還ってくるかのように大人へと成長していく。これを見て胸を打たれない人はいないはずです。実際すすり泣きが会場のいたるところから聞こえてきました。

黒岩さんの著作とともに、黒岩さんが書評された本、或いは書評としてとりあげなかったまでも興味を持たれた本など、蔵書の一部がチャリティの一環として販売されました。売り上げは東日本大震災被災地義援金として、各自治体あるいは現地NPOなどに、寄付されるとのことです。
買いたいと思っていた書評本は既に売れてしまっていたので、それ以外の本を購入。

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『精神分析と美』には思わず目を引かれました。『川の地図辞典 多摩東部編』は工作舎・石原さんのお勧めで購入。

●2010年6月26日「作家・黒岩比佐子が魅せられた明治の愛しき雑書たち 日露戦争・独歩・弦斎」スペシャル・トークセッション
●2010年11月14日「『パンとペン』出版記念講演会」
特別映像として<編集者が語る黒岩比佐子>付

どちららも聞きに行ったものなので迷わず上記2枚組DVDも購入。
特典として黒岩さんの描いた絵ハガキをつけてもらいました。

帰りに戴いたお土産も嬉しい。
黒岩さんの遺稿となった西日本新聞掲載の「歴史と人間を描く」と、2006年5月から8月にかけて日刊ゲンダイに掲載された「ようこそ古書の森に!」のコピーに加え、黒岩さんの講演「食育のススメ─現代に通じる明治人の知恵」が収められた「お茶の水図書館設立60周年記念講演記録」。
歌人穂村弘氏との対談「読書の楽しみ」も載っている。

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読売新聞で同時期に書評委員をされていた松山巌さん、井上孝治さんのご長男、井上一さん、黒岩さんの弟さん、黒岩さんの著書『「食道楽」の人 村井弦斎』を担当された元岩波書店の編集者Hさんの話もあり、盛りだくさんの内容でした。

最後になってしまいましたが、発起人、事務局、スタッフの方々、このような機会を設けていただき、ほんとうにありがとうございました。
また、当日あらゆるところに気を配られ、会を支えられていた工作舎の石原さん、おつかれさまでした。黒岩さんのことではいつも何かとお心遣いいただき、感謝しております。

久しぶりの神保町、学士会館を後にした時には雨足が強くなっていた。
本屋など一軒も開いていない時間なのに、そのまま帰る気持ちになれず1時間以上もふらふらしてしまった。

パラソルではなく、雨傘の下でもいいから比佐子先輩と高校時代の話ができたら…などと決して叶わぬことを夢見るなんて、感傷的過ぎるだろうか。

〔参考〕

闘病中の比佐子さんに、「一番気持ちに寄り添ってくれます」と言っていただいたCDはこちらです。

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ラインベルガー『ヴァイオリンとオルガンのための作品集』 NAXOS 8.557383

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2011年・不忍ブックストリート「秋も、一箱古本市」を終えて

ご挨拶が遅くなりました。2011年・不忍ブックストリート「秋も、一箱古本市」におきまして私ども<とみきち屋>にお越しいただいた大勢の方々、本を購入いただいた皆様、ありがとうございました。また、ナンダロウ(南陀桜綾繁)さん、青秋部の中村さん、石井さん、実行委員の方々。助っ人のみなさま、場所を提供くださった往来堂書店さんほかの大家さん、感謝の気持ちでいっぱいです。

昨秋は参加できず、午後から客として回りましたが、冷たい雨が降りしきる中、みなさんたいへんだったと思います。今年は打って変わって秋晴れ。
大震災の影は今なお消えることはありませんが、本好きの方々の笑顔で街全体が充ち、とても楽しく心地よく過ごさせていただいたこと、ありがたく思います。
春秋通じ6度目の参加でしたが、そのつど新たな発見、出会いがあり、一箱古本市発祥の地「谷根千」のちからを体感できました。街と人と本が一体となることの魅力です。

当日の細かいエピソードは改めて書いていくつもりでいますが、二つほど。

「フーコー入門」を手にとられたおばあちゃまがいらっしゃいました。他のお客さまの迷惑にならないよう、箱から離れたところで10分近く熟読。その後フーコーを持ったまま、今度はニーチェをしばし。最後はていねいに本を箱に戻されましたが、その佇まいが一箱古本市のある一面を象徴しているかのようで、強く印象に残っています。

年配の女性の方がまず辻邦生『モンマルトル日記』(集英社文庫)を手にされる。妻とみきちとともに思わずにっこり。この本は若いころ二人して読み線を引きまくったもの。一度一箱で出品。なかなか手にとってもらえなかったのですが、退屈男さんに購入いただきました。
残念ながら『モンマルトル日記』は購入いただけず。
でも、「多和田さん好きなの」と、多和田葉子『雪の練習生』(新潮社)を。「多和田さん〇〇〇〇なんですよ」と私が伝えると少し驚かれました。多和田さんのことをしばしお話しさせていただく。
次に少し読まれてから「私詩も書くのよ。これ面白いわねえ」とくすくす笑いながら都築響一『夜露死苦現代詩』(ちくま文庫)を。さらに長田弘『読書から始まる』(NHKライブラリー)。計3冊。
楽しいひと時でした。
喜多の園さんに向われている途中声をおかけして、「ご迷惑でなければ、これを。3冊購入いただいたサービスというより、どうしても読んでいただきたいので」と『モンマルトル日記』をお渡しする。
「まあ、嬉しい。辻さんも好きなの」と受取っていただけました。

『モンマルトル日記』のことは秘めておこうかと思っていたのですが、夜の打ち上げ飲み会の席で、その一部始終をご覧になっていた北方人さん に触れられてしまいましたので、書くことにしました。
見られていたとは全く気付きませんでした(汗)
北方人さんのお店では、原田康子の話でこのお客様と盛り上がったそうです。

打ち上げ会場への道すがら、<もす文庫>ご夫妻にばったりお会いする。
春に続き、今回も全く他の会場へは足を運ぶ余裕がなく、また大きな悔いが残ったと思っていただけに胸がいっぱいになる。よかった!!

「バッグさすがに残っていませんよね」とお尋ねすると
「完売しました~」
残念だけれど、我がことのように嬉しい。
「そうでしょうねえ。じゃあ新作バッジは?」
「ああ、送り返す荷物の中に…」
いいんです、お会いできただけで。

福島原発の被害の影響による厳しい生活状況のことを聞き、重い現実に返す言葉もない。
でも、たいへんな中「一箱古本市」に参加される<もす文庫>さん。多くのファンをお持ちですし、私にとっても「一箱古本市」には欠かせない存在です。
無理は申し上げられませんが、これからも出てくださいね。

モンガさんが早速「秋も、一箱古本市」のリンク集を作成してくれています。

こちら→ http://d.hatena.ne.jp/mongabook/20111009

9日(日)。いつものごとく一箱は2時間弱の睡眠で臨み、打ち上げで飲み、準備の段階で全エネルギーを費やしてしまったために翌日は抜け殻(笑)

夕方買い物に出たついでに、地元のブックオフに寄る。本屋だけは食事で言う別腹。
店内奥の通路に置いてあったストッカーを眺めていたら
「すみません。まだ値段をつけていないものもあるのですが、何か気になる本はございますか」と、女性の店員さんに声をかけられる。平日毎晩のごとく閉店間際にやってくる怪しいおやじの顔を覚えられてしまうのも仕方ない(笑)
「いえ、後でまた見ますから」と他のコーナーへ。さすがに待たせて本を選ぶなんてできません。

■竹田青嗣『竹田教授の哲学講義21講』(みやび出版)
■三島憲一『ニーチェ以後─思想史の呪縛を超えて』(岩波書店)

どちらも読みたかった本。一箱でニーチェ特集をやった後にすぐニーチェとは。

以下は105円で。

■マッハ『感覚の分析』(法政大学出版局)

松岡正剛が『松岡正剛の書棚』(中央公論新社)の中で、「少なくとも200人に勧めたとおもう」と書いていたので気になっていた本。叢書ウニベルシタスはブックオフではめったにみかけないのでびっくり。

■デイヴィッド・グロスマン『死を生きながら イスラエル1993-2003』(みすず書房)
■堀江敏幸『本の音』(晶文社)※文庫化されたので誰かが処分したのだろう
■ベールイ『銀の鳩』(集英社)
■高橋治『雪』(集英社)
■徳永進『隔離 故郷を追われたハンセン病者たち』(岩波現代文庫)
■高木仁三郎『プルトニウムの未来』(岩波新書)
■宇都宮芳明『人と思想 フォイエルバッハ』(清水書院)

10日(月・祝)

ずっと家に閉じこもりにさせてしまっていた母を車椅子で久しぶりに外へ連れてゆく。
スロープがあったので、近くの川の土手に行くことができた。
「自宅のベランダからはいつも空を見ていたけれど、やっぱり空はいいねえ。こんなに広い空はもっといい」と、空気を存分に吸い込んでご満悦。
夏は暑すぎてとても外に連れ出せなかったのでストレスが限界を超えていたようだ。

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(1年2カ月ぶりに)買い物がしたいというので、帰り道スーパーに寄る。
「ちっちゃなスーパーだと思っていたけど、いろんなものがあってデパートみたいだ」
日常母を取り巻いている世界からすれば、デパートにも見えるのだろう。実際は平屋の小さなスーパーなのだが。

夕方、地元馴染みの古書店へ。ここに来るとやはり気持ちが落ち着く。
新しい買い取りがあったようでカウンター横に値つけを終えてない本が平積みされている。
すでに持っているが、私の好みの筋が散見されたので、期待しつつ見せてもらう。

■山城むつみ『ドストエフスキー』(講談社)

これはどうしても読みたい、いや読まねばならぬと思っていたので嬉しい。

■『作家の秘密』(新潮社)

かなり焼けているが、ヘンリー・ミラー、ダレル、ヘミングウェイ、フォークナー、エリオットほかのインタヴュー集。買わずにはいられない。
2冊とも値段は聞かずに預かってもらい店内を。

■唐十郎『下谷万年物語』(中公文庫)

もちろん定価の倍ちょっとはしたが、それでも安い。

■ウィリアム・ゴールディング『後継者たち』(中央公論社)

■今東光『毒舌文壇史』(徳間書店)
2冊目。いつか古本市に出すことを考えて。

■樺俊雄/光子『死と悲しみをこえて』(雄渾社)
樺美智子の両親がこのような本を出していたことは知らなかった。思わぬ出会い。

店主とは30分ほど雑談。

店主として古本市を終えた途端、本屋に行きたくなる、買いたくなる。
これは私だけではないと思うのですが、母と妻は呆れかえっています。

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2011年・不忍ブックストリート「秋も、一箱古本市」出品本の紹介(2)

2011年・不忍ブックストリート「秋も、一箱古本市」 10月8日(土) 11:00~16:00

詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/seishubu/

私ども<とみきち屋>は往来堂書店さん前に出店いたします。
ここは3箱で、脳天松家さん、古書パタリ口さんが一緒です。
当日コシヅカハムに出店される四谷書房さん、昨秋売上部門で受賞され、今回は助っ人さんとして一箱に尽力されている駄々猫さんに、<とみきち屋>をブログで紹介していただきました。
ありがとうございます。

では、出品本の一部紹介その(2)です。

〔単行本〕

■中平卓馬『見続ける涯に火が…』(オシリス)
■草森紳一『フランク・ロイド・ライトの呪術空間』(フイルムアート社)
■滝田修『ならずもの暴力宣言』(芳賀書店)
■滝村隆一『マルクス主義国家論』(三一書房)
■林哲夫『古本デッサン帳』(青弓社)
■古井由吉『ひととせの─東京の声と音』(日本経済新聞社)
■佐野洋子『死ぬ気まんまん』(講談社) ほか

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〔文庫本・新書〕

■木山捷平『下駄に降る雨 月桂樹 赤い靴下』(講談社文芸文庫)
■正宗白鳥『自然主義文学盛衰史』(講談社文芸文庫)
■倉橋由美子『毒薬としての文学』(講談社文芸文庫)
■岡本かの子『生々流転』(講談社文芸文庫)
■関根清三『旧約聖書の思想』(講談社学術文庫)
■山本ひろ子『異神 上・下』(ちくま学芸文庫)
■小西甚一『古文の読解』(ちくま学芸文庫)
■小沼丹『清水町先生』(ちくま文庫)
■中野好夫『中野好夫 (ちくま日本文学全集)』(ちくま文庫)
■栃折久美子『モロッコ革の本』(ちくま文庫)
■ロリス/ジャン・ド・マン『薔薇物語 上・下』(ちくま文庫)
■大西巨人『神聖喜劇 全五巻』(光文社文庫)
■酒井三郎『昭和研究会』(中公文庫)
■高橋和己『邪宗門 上・下』(朝日文庫)
■フォークナー『野生の棕櫚』(新潮文庫)
■岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』(講談社文庫)
■今村昌平企画『村岡伊平治自伝』(講談社文庫)
■山上たつひこ『喜劇新思想大系 上・下』(講談社+α文庫)
■東雅夫編『国枝史郎ベストセレクション』(学研M文庫)
■東雅夫編『ゴシック名訳集成7』(学研M文庫)
■山田宏一『増補 友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』(平凡社ライブラリー)
■中野重治『中野重治評論集』(平凡社ライブラリー)
■大島一彦『ジェイン・オースティン』(中公新書) ほか多数

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みなさまのお越しを心からお待ちしております。

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2011年・不忍ブックストリート「秋も一箱古本市」出品本の紹介(1)

初めて古本市に参加したのが3年前の「秋も一箱古本市」。その魅力に囚われ、昨秋を除き出店を続けています。
2011年・不忍ブックストリート「秋も一箱古本市」[10月8日(土)開催予定]、私ども<とみきち屋>は往来堂書店さん前に11:00~16:00出店させていただきます。

詳細はこちら→ http://d.hatena.ne.jp/seishubu/

当日は晴れの予報。全部で7か所50箱の出店。個性豊かな店主さんが思い思いの本を持寄ってきますので、きっと素敵な本と巡り合えると思います。
みなさまのお越しを心からお待ちしております。

それでは、出品本の一部を紹介いたします。

【特集 ニーチェ&フーコー】

昨今ニーチェブームのようですが、どうもニーチェの本質とは違うところで騒がれているように思えます。私が初めて全集というものを揃えたのは、ニーチェでした。貧乏学生だったため白水社版には手が出ず理想社版。毒がまわったかのように読み耽ったものです。全集はその後手放してしまったため、現在岩波文庫、ちくま学芸文庫、中公クラシックス、光文社古典新訳文庫などで所有していますが、今でも読み返す機会が多いのはやはりニーチェ。
ニーチェ自身の著作〈古本〉は、簡単に入手できる岩波文庫などを除くと、結構見つけにくく、ニーチェ論が多くなってしまいました。
また、ニーチェだけでは特集として寂しいので、恣意的ですが好きな哲学者フーコーを加えました。

■ニーチェ『ツァラトゥストラ』(中公文庫)
■ニーチェ『悲劇の誕生』(中公クラシックス)
■ドゥルーズ『ニーチェと哲学』(河出文庫)
■ドゥルーズ『ニーチェ』(ちくま学芸文庫)
■竹田青嗣『ニーチェ』(現代書館)
■村山則夫『ニーチェ ─ツァラトゥストラの謎』(中公新書)
■フーコー『狂気の歴史』(新潮社)
■フーコー『外の思考』(朝日出版社)
■フーコー『わたしは花火師です』(ちくま学芸文庫)
■ドゥルーズ『フーコー』(河出文庫)
■佐々木中『夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルシャンドル 上・下』(河出文庫)
■蓮實重彦『フーコーそして/あるいはドゥルーズ』(叢書エパーヴ)

ほか合計20冊

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〔佐藤泰志文庫本コレクション〕

特集ではありませんが、佐藤泰志の現在出版されている文庫本6冊(小学館文庫3冊、河出文庫3冊)すべて出品します。

≪とみきち屋セット≫

いつもの如く強引セットです。「この1冊だけでいいのに」と思われる方もいらっしゃるはず。一箱古本市というお祭りの出し物と、ご容赦ください。
ただし今回から、≪とみきち屋セット≫は14:00以降、ご希望があればバラ売りいたします。
その際、セット価格より割高感が出る場合もございますのでご諒承ください。

<山川方夫セット>

■『目的をもたない意志―山川方夫エッセイ集』(清流出版)
■『親しい友人たち』(講談社文庫) 

<田中英光・光二親子セット>

■田中英光『桜 愛と青春と生活』(講談社文芸文庫)■『オリンポスの果実』(新潮文庫)
■田中光二『オリンポスの黄昏』(集英社文庫)

太宰治の墓前で自らの命を絶った無頼派・田中英光。ジャンルは全く違うが作家となった息子の田中光二。唯一父を語った作品『オリンポスの黄昏』は懊悩に充ちています。
『オリンポスの果実』もとうとう品切れになってしまいました。これも時代の趨勢でしょうか。上記3冊とも品切れ。ただし、有名な『オリンポスの果実』は多くの方が読んでいると思われますので、実質サービスとして付けたものとお考えください。

<シモーヌ・ヴェーユ セット>

■『重力と恩寵』(ちくま学芸文庫) ■『工場日記』(講談社文庫)

その壮絶な生き方が思想の体現ともいえたヴェーユ。こんな思想家(哲学者)はもう二度と現れないのではないでしょうか。決してすらすらと読み進められるようなものではありません。息ばかりか頭の奥まで詰まってしまいます。
それでも、随所に光る言葉の輝きは、今もって失われていないと思えてなりません。

<ソーントン・ワイルダー 戯曲セット>

■『わが町』(ハヤカワ演劇文庫)■『危機一髪 (戯曲集2)』(新樹社)

ほかに塚本邦雄セット町山智弘「映画の見方がわかる本」セット考える人「クラシック音楽と本さえあれば」セットなど。

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